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2017’11.16・Thu

続53・野のキノコ

常々キノコに詳しくなりたいと思っているので、それが食べられるキノコであろうと、食べられないキノコであろうと、散策に見かけたキノコは写真を撮って、知らないキノコなら後でNETや図鑑で調べ、できるだけ何のキノコであるか推定をしています。
時々は山菜も加わります。
勿論まだ知識不足ですから、推定できなかったり、推定間違いだったりすることも多い筈です。
掲載したキノコや山菜のそんなケースで、正しい名前をお判りの方がおられましたら、ぜひにも教えて頂けると大変嬉しいのです。・・・宜しくお願いいたしますm(_ _)m 
なお、この記事で食べられる、又は食べたと掲載したキノコや山菜の安全を保障するものではありません。
特にキノコは食菌と知られていても、人によっては中毒を起こしたりすることもあります。
野のキノコや山菜を食べて楽しむのはあくまで自己責任でお願いいたします。
※全ての写真は、クリックすればより大きなサイズでご覧になれます。
このシリーズの前回はこちら



10/7日からわらびさんの白樺湖山荘にお邪魔しています。
山荘に入る前に、蓼科のスポットを3か所程チェックしてみたのですが、残念ながら思ったよりキノコの発生は少ない状態。

クリタケ(食菌)もちょっとだけ(下写真2枚)
モエギタケ科ニガクリタケ属クリタケ(栗茸)
学名:Hypholoma lateritium (Schaeff.) P. Kumm. (1871)(ヒフォロマ・ラテリティウム)
属名Hypholomaは、Hypho-(菌糸の)+loma(縁)の意味。
種小名の lateritium はラテン語で「レンガ色の」という意味。

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こちらは私の知っているキシメジ(食注意)とは多少違和感があるのだけれど、個体差、地域差の範囲内?(下写真左:傘表、右:傘裏&柄)
キシメジ科キシメジ属キシメジ(黄占地)
学名:Tricholoma flavovirens (Pers.) S. Lundell (1942)(トリコローマ・フラウォウィレンス)
属名Tricholomaは、 trich-(毛)+ loma(縁)の意味。
種小名flavovirensは「帯黄緑色の」の意味。

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ツチスギタケモドキ(毒)はあちこちに発生(下写真左:傘表、右:傘裏&柄)。
モエギタケ科スギタケ属ツチスギタケモドキ(土杉茸擬)
学名は未だありません(Pholiota sp.
属名Pholiotaは「鱗片の」の意味。

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収穫はこんなもの(下写真)
シロナメツムタケ(食菌)、チャナメツムタケ(食菌)、ムキタケ(食菌)、クリタケ(食菌)、ベニテングタケ(毒菌)、シロヌメリイグチ(食菌)。

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山荘に入ったら、大盛さんが産直から沢山の野のキノコを購入してきていたのですが、中にレアなナガエノスギタケ(食菌)もありました(下写真)。
ナガエノスギタケの実物は初めて見ましたし、この時初めて食べましたが、とても美味しいキノコでした♪
ヒメノガステル科ワカフサタケ属ナガエノスギタケ(長柄杉茸)
学名:Hebeloma radicosum (Bull.) Ricken (1911)(ヘベロマ・ラディコスム)
属名Hebelomaは「若い菌の傘縁ベール」を意味する。
種小名radicosumは「根が多い」の意味。

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白樺湖山荘での翌朝(10/8日)は、わらびさんと霧ケ峰の方のスポットを探索。

運よくシモフリシメジ(食菌)を発見♪(下写真)
このキノコは落ち葉に埋もれているので、見つけにくいのです。
キシメジ科キシメジ属シモフリシメジ(霜降占地)
学名:Tricholoma portentosum (Fr.) Quél. (1873)(トリコロマ・ポルテントスム)
種小名portentosumは「異常に遅い」、「時期遅れの」の意味で、このキノコの遅い発生時期から来ています。

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クリフウセンタケ(食菌)の大きい群生を見つけました。(@’▽’@)わぁお~♪(下写真2枚)
フウセンタケ科フウセンタケ属クリフウセンタケ(栗風船茸)
学名:Cortinarius tenuipes (Hongo) Hongo(コルティナリウス・テヌイペス)
属名Cortinariusは、「クモの巣膜のある」の意味。
種小名のtenuipesは「細い柄のある」、「弱いい柄のある」と言った意味。

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ヌメリスギタケモドキ(食菌)もあちこちに(下写真)
モエギタケ科スギタケ属ヌメリスギタケモドキ(滑杉茸擬)
学名:Pholiota aurivella (Batsch) P. Kumm.(1871)(フォリオタ・アウリウェッラ)
種小名aurivellaは「黄金の羊毛の」の意味。

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このスポットでは結構な収穫となりました(下写真)。

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個別的には、
これがヌメリスギタケモドキ(下写真)。

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そしてクリフウセンタケ(下写真)。

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そしてシモフリシメジ(下写真)。

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アイシメジ(食菌)も多少(下写真)。
キシメジ科キシメジ属アイシメジ(間占地)
学名:Tricholoma sejunctum (Sowerby) Quél. (1872)(トリコローマ・セイユンクトゥム)
種小名sejunctumは「別々の、異なる」の意味。

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ハナイグチ(食菌)はほんの少し(下写真)。
ここに限らず今年はハナイグチは不作です。
ヌメリイグチ科ヌメリイグチ属ハナイグチ(花猪口)
学名:Suillus grevillei (Klotzsch) Singer (1945)(スイッルス・グレウィッレイ)
属名Suillusはsuelos(豚)に由来。
種小名grevilleiはRobert Kaye Greville氏への献名。

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カノシタ(食)の菌輪を見つけ、そこそこ採ることができました(下写真)。
フランス料理ではピエ・ド・ムートン(pieds de mouton)と呼ばれる高級食材です。
カノシタ科カノシタ属カノシタ(鹿舌)
学名:Hydnum repandum L.: Fr.(ヒドヌム・レパンドゥム)
属名Hydnumはハリタケの古い菌名hydnaに由来。
種小名repandumは「さざなみの」「うねった」の意味

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一旦山荘に帰り、午後から蓼科の方のスポットも行ってみましたが、こちらは全く不作でした。
あるのはカベンタケ(食毒不明)ばかり(下写真)。
シロソウメンタケ科ナギナタタケ属カベンタケ(花弁茸)
学名:Clavulinopsis laeticolor (Berk. & M.A. Curtis) R.H. Petersen (1965) (クラウィリノプシス・ラエティコロール)
属名Clavulinopsisは、Clavulina(カレエダタケ属) + opsis(~に似たもの)の意味。
種小名laeticolorは「明るい色の」の意味。

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さらに翌朝(10/9日)は、白樺湖山荘の周りの広い雑木林でキノコ探索。
クリタケが主なターゲットだったけれど、このスポットではまだ少し時期が早いようで、幼菌(下写真左)が多く、成菌(下写真右)は少ない状況です。

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こちらはニガクリタケ(毒菌)(下写真)
モエギタケ科ニガクリタケ属ニガクリタケ(苦栗茸)
学名:Hypholoma fasciculare (Huds.) P. Kumm. (1871)(ヒフォロマ・ファスキクラレ)
種小名fasciculareは「束生の」の意味。

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この木から出ているキノコはどう見てもモエギタケ(可食)の幼菌(下写真左:横、右:傘裏)
地上生の筈だけれども、山渓の「日本のきのこ」には林内地上に発生と記述されており、地中の木の養分に発生するのであるから、稀には木から発生するケースもあるのでしょう。
モエギタケ科モエギタケ属モエギタケ(萌黄茸)
学名:Stropharia aeruginosa (Curtis) Quél. (1872)(ストロファリア・アエルギノサ)
種小名のaeruginosaはラテン語で「緑青色の」という意味。

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10/21日
この日は、八王子市で行われた東京きのこ同好会が主催する「秋のきのこ観察会」に参加。
雨にもかかわらず、30名近くの参加となりました(下写真)。
※観察会は地権者、又は管理人さんに事前に許可を取って行われています。

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雨の日のキノコは傘表面の質感や色なども様変わりするので、結構同定が難しいのです。
これはノボリリュウタケ(食菌)。(下写真)
ノボリリュウタケ科ノボリリュウタケ属ノボリリュウタケ(昇龍茸)
学名:Helvella crispa (Scop.) Fr. (1822)(ヘルウェッラ・クリスパ)
属名Helvellaは香り高いハーブの古代語。
種小名crispaは「皺のある、縮れた」の意味。

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これはエゴノキタケ(食不適)でしょうか(下写真)。
タマチョレイタケ科チャミダレアミタケ属エゴノキタケ(野茉莉茸)
学名:Daedaleopsis styracina (Henn. & Shirai) Imazeki (1943) (ダエダレオプシス・スティラキナ)
属名のDaedaleopsisは「迷路状の」の意味で、実際この属のキノコはヒダが迷路状です。
種小名styracinaは「エゴノ木に生える」の意味。

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キツネノタイマツ(食菌)の成菌(下写真左)とその卵(幼菌、下写真右)。
スッポンタケ科スッポンタケ属キツネノタイマツ(狐松明)
学名:Phallus rugulosus Lloyd (1908)(ファッルス・ルグロスス)
属名Phallusは何と「勃起した陰茎」の意味。
種小名rugulosusは「小さい皺のある」の意味。

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ナラタケ(食菌)が群生していました(下写真左右)
タマバリタケ科ナラタケ属ナラタケ (楢茸)
学名:Armillaria mellea (Vahl・Rries) Kurmmer(アルミラリア・メレア)
属名Armillariaは「腕輪(ツバ)のある」の意味。
種小名melleaは [蜂蜜色の]の意味。

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アセタケの仲間(Inocybe sp.)(下写真)。

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ユキラッパタケ(不食)がありました。清楚で綺麗なキノコです(下写真)。
キシメジ科シンゲロキベ属ユキラッパタケ(雪喇叭茸)
学名:Singerocybe alboinfundibuliformis (Seok, Yang S. Kim, K.M. Park, W.G. Kim, K.H. Yoo & I.C. Park) Zhu L. Yang, J. Qin & Har. Takah. (2014)(シンゲロキベ・アルボインフンディブリフォルミス)
属名Singerocybeは菌学者Rolf Singerにちなんで名付けられました。
種小名alboinfundibuliformis はalbo-(白の)+infundibuliformis(漏斗形の)の意味。

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こちらはムラサキシメジ(食菌)(下写真)
キシメジ科ムラサキシメジ属ムラサキシメジ(紫占地)
学名:Lepista nuda (Bull.) Cooke(レピスタ・ヌーダ)
属名Lepistaは「浅い聖餐杯かゴブレットのような」の意味。
種小名nudaは「ヌード(裸)の」の意味で、傘表面の特有な滑らかさに由来している。

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昼食後はいつもの通り同定会。
みんなで集めるものだから、レアなキノコも並びます(下写真)。

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※鑑定後、キノコは全て集められて放射線量測定にかけ、八王子市の野生キノコの放射線量データとなります。

いつものように、この日見たキノコを確認できる範囲でメモしておきます(アイウエオ順)。
アカハツ、アカヤマタケ、アセタケの仲間、アンズタケ属、イッポンシメジ属、エゴノキタケ、 カノシタ、カヤタケ属、カレバキツネタケ、キチチタケ、キツネノカラカサ、キツネノタイマツ、 キヒダフウセンタケ、クサウラベニタケ、クロハツモドキ、コタマゴテングタケ、サクラタケ、 シロクロハツ、シロハツ、スギタケ、スッポンタケ、スミゾメシメジ、ツルタケ、テングタケ、 トビチャチチタケ、ドクツルタケ、ドクツルタケの仲間、ドングリキンカクキン、ナヨタケ、 ナラタケ、ニガクリタケ、ノウタケ、ノボリリュウタケ、ハナサナギタケ、ハナビラニカワタケ、 ハリガネオチバタケ、ヒイロタケ、ヒナアンズタケ、ヒメワカフサタケ、フウセンタケ属、 フクロツルタケ、フサタケ、ベニタケの仲間、ホウロクタケ、ホコリタケ、マンネンタケ、 ミネシメジ、ムラサキシメジ、モリノカレバタケの仲間、ユキラッパタケ

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2017’10.29・Sun

続52・野のキノコ

常々キノコに詳しくなりたいと思っているので、それが食べられるキノコであろうと、食べられないキノコであろうと、散策に見かけたキノコは写真を撮って、知らないキノコなら後でNETや図鑑で調べ、できるだけ何のキノコであるか推定をしています。
時々は山菜も加わります。
勿論まだ知識不足ですから、推定できなかったり、推定間違いだったりすることも多い筈です。
掲載したキノコや山菜のそんなケースで、正しい名前をお判りの方がおられましたら、ぜひにも教えて頂けると大変嬉しいのです。・・・宜しくお願いいたしますm(_ _)m 
なお、この記事で食べられる、又は食べたと掲載したキノコや山菜の安全を保障するものではありません。
特にキノコは食菌と知られていても、人によっては中毒を起こしたりすることもあります。
野のキノコや山菜を食べて楽しむのはあくまで自己責任でお願いいたします。
※全ての写真は、クリックすればより大きなサイズでご覧になれます。
このシリーズの前回はこちら



8/26日
この日は週末の散策日。
小仏城山北尾根東コースで小仏城山まで登り、高尾山まで縦走して高尾山口に下山。
この小仏城山北尾根東コースは結構キノコが見られるコースです。

この日はこのコガネヤマドリ(食菌)が随分発生していました(下写真左:傘表、右:傘裏)。
イグチ科ヤマドリタケ属コガネヤマドリ(黄金山鳥)
学名:Boletus aurantiosplendens T.J. Baroni (1998)(ボレトゥス・アウランティオスプレンデンス)
属名Boletusは、ラテン語のbōlētus(キノコ)から。
種小名のaurantiosplendensは「黄金色に輝いて」の意味。

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タマゴタケ(食菌)も発生していました(下写真)
テングタケ科テングタケ属タマゴタケ(卵茸)
学名:Amanita caesareoides Lj.N. Vassiljeva (1950)(アマニタ・カエサレオイデス)
属名Amanitaはトルコ南部のキリキアにあるAmanon山から。
種小名caesareoides は、caesare(Amanita caesarea:西洋タマゴタケ)+-oides(~に似た)の意味。

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これはイタチタケ(可食)。
キノコにはイタチとかキツネとかムジナの類(たぐい)が色々います(笑)(下写真)
ナヨタケ科ナヨタケ属イタチタケ(鼬茸)
学名:Psathyrella candolleana (Fr.) Maire(プサティレッラ・カンドレアナ)
属名Psathyraは、「こわれ易い」の意味。
種小名candolleanaはスイスの植物学者Augustin de candolleへの献名。
新分類でヒトヨタケ科(Coprinaceae コプリナケアエ)からナヨタケ科(Psathyrellaceae)に変わりました。


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管孔が薄いワイン色なのでニガイグチモドキ(不食)でしょうか(下写真)。
イグチ科ニガイグチ属ニガイグチモドキ(苦猪口擬)
学名:Tylopilus neofelleus Hongo (1967)(ティロピルス・ネオフェレウス)
属名Tylopilusは「凸凹した傘」の意味。
種小名のneofelleusは「新しいニガイグチ」の意味。

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こちらはシロオニタケ(毒菌)の幼菌(下写真)。
テングタケ科テングタケ属シロオニタケ(白鬼茸)
学名:Amanita virgineoides Bas (1969)(アマニタ・ウィルギネオイデス)
種小名virgineoidesは「処女のような」の意味

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これは不明なイグチ(下写真左:傘表、右:傘裏)
傘は明るい薄茶色で、傘裏&柄は鮮やかな明るい黄色。
傘裏はもう少し育てば朱色っぽくなりそうで、傘裏、柄との強い青変性があります。
ナガエノウラベニイグチとは管孔、柄の色が全然違います。

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こちらは多分、ハダイロニガシメジ(不食)(下写真左:傘表、右:傘裏)。
キシメジ科キシメジ属ハダイロニガシメジ(青木仮称)(肌色苦占地)
学名なし(Tricholoma sp.)

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ブドウニガイグチ(不食)(下写真)。
イグチ科ニガイグチ属ブドウニガイグチ(葡萄苦猪口)
学名:Tylopilus vinosobrunneus Hongo (1979)(ティロピルス・ウィノソブルンネウス)
種小名vinosobrunneusは、vinoso(葡萄酒色の)+brunneus(褐色の)の意味。

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こちらはキニガイグチ(可食)(下写真左:傘表、右:傘裏)。
イグチ科ニガイグチ属キニガイグチ(黄苦猪口)
学名:Tylopilus ballouii var. ballouii(ティロピルス・バッロウッイ・ワリエタース・バッロウッイ)
種小名ballouiiはW. H. Ballou氏への献名


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アンズタケ(食菌)も出ていました(下写真左:傘表、右:傘裏)。
アンズタケ科アンズタケ属アンズタケ(杏茸)
学名:Cantharellus cibarius Fr(カンタレッルス・キバリウス)
属名Cantharellusは、kantharos(盃)+ -ellus(形容詞を作る接尾語)で、「盃の」の意味。
種小名cibariusはラテン語で「食用の」という意味。

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9/1日
この日は月一で行っている寺田の学習会。
午後からはキノコの学名や顕鏡観察の学習会ですが、午前中はフィールドでキノコ観察・採取を行います。
この所の雨不足で、発生しているキノコも少なく、キノコ自体も少し干からびていました。

これは乾燥して少し割れたアイタケ(食菌)(下写真)
ベニタケ科ベニタケ属アイタケ(藍茸)
学名:Russula virescens (Schaeff.) Fr. (1836)(ルッスラ・ウィレスケンス)
属名Russulaは、russus [あずき色] + -ula(形容詞を作る接尾語)。
種小名virescensは「緑色になる」の意味。

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こちらはウコンハツ(不食)(下写真左:傘表、右:傘裏)
ベニタケ科ベニタケ属ウコンハツ(鬱金初)
学名:Russula flavida [non Frost] sensu Hongo(ルッスラ・フラウィダ)
種小名flavidaは、「淡黄色の」の意味。

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このカビのようなものもロウタケ(不食)という立派なキノコなのです(下写真)
ロウタケ科ロウタケ属ロウタケ(蝋茸)
学名:Sebacina incrustans (Pers.) Tul. & C. Tul. (1871)(セバキナ・インクルスタンス)
属名Sebacinaは、sebum [脂肪] + -ina(形容詞を作る接尾語で類似を意味する)。つまり「脂肪のような」の意味。
種小名incrustansは、「外皮で覆って」の意味

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9/2日
この日は東京きのこ同好会の幹事による富士山観察会の下見です。
と言っても幹事だけではなく、多少知り合いも誘えるので、白樺湖で一緒するMiyakoさんとMさんをお誘いしました。
幾つかのコースに分かれるのですが、私達はいつもの5合目からのコース。
精進口登山道に沿って3合目まで下ります(下写真)。

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早速オオカシワギタケ(食菌)を発見。
直前まで降っていた雨で表面が濡れていて、写真ではオオカシワギタケらしくないけれど、間違いなくオオカシワギケです(下写真)。
フウセンタケ科フウセンタケ属オオカシワギタケ
学名:Cortinarius saginus (Fr.) Fr. (1838)(コルティナリウス・サギヌス)
属名Cortinariusは、「クモの巣膜のある」の意味。

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富士山ではよく見るヘラタケ。これはコゲエノヘラタケ(可食)の方でしょうか(下写真)
ホテイタケ科コゲエノヘラタケ属ゲエノヘラタケ(焦柄箆茸)
Spathulariopsis velutipes (Cooke & Farl. ex Cooke) Maas Geest.(1972)(スパトゥラリオプシス・ウェルティペス)
属名Spathulariopsisは、「Spathularia(ヘラタケ属)類似の」の意味。
種小名velutipesは、「ビーロード状柄の」の意味。

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やっぱり富士山はこれがないとね。
今年も見つけた美味しい食菌の本物ポルチーニ(ヤマドリタケ)(下写真)。
イグチ科ヤマドリタケ属ヤマドリタケ(山鳥茸)
学名:Boletus edulis Bull. (1782)(ボレトゥス・エデゥリス)
種小名edulisは食用のという意味

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ホウキタケ属の一種(Ramaria sp.)(下写真) )

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ドクツルタケ(猛毒菌)の幼菌(下写真)
テングタケ科テングタケ属ドクツルタケ(毒鶴茸)
学名:Amanita virosa (Fr.) Bertillon(アマニタ・ウィローサ)
種小名virosa は「毒のある」という意味。

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今年はハナイグチ(食菌)が少なく、見たのはこれ1本だけ(下写真)。
ヌメリイグチ科ヌメリイグチ属ハナイグチ(花猪口)
学名:Suillus grevillei (Klotzsch) Singer (1945) (スイッルス・グレウィレイ)
属名Suillusはsuelos(豚)に由来。
種小名grevilleiは、Robert Kaye Greville氏への献名

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一方、ショウゲンジ(食菌)はあちこちに(下写真)。
フウセンタケ科フウセンタケ属ショウゲンジ(正源寺)
学名:Cortinarius caperatus (Pers.) Fr. (1838)(コルティナリウス・カペラトゥス)
種小名caperatusは「皺がよった」の意味。


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不明なフウセンタケ(Cortinarius sp.)もあちこちに(下写真)

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こちらはフジウスタケ(毒菌)(下写真)
ラッパタケ科ウスタケ属フジウスタケ(富士臼茸)
学名:Turbinellus fujisanensis (S. Imai) Giachini (2011)(トゥルビネッルス・フジサンエンシス)
属名Turbinellusは「洋コマ形の」の意味。
種小名fujisanensisは「富士山産の」の意味。

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今年はキノコの季節が遅れているようで、その所為か丁度夏のキノコと秋のキノコの葉境時期になっているのでしょうか。
キノコの発生はかなり少ないようです。
3合目広場で、いつものように鑑定会(下写真)。

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そしていつものように、この日見たキノコを50音順に記録しておきます。
アイシメジ、アイタケ、アカハツ、アケボノアワタケ、アブラシメジモドキ、 アンズタケ、アンズタケの仲間、イタチハリタケ、ウスタケ、ウツロベニハナイグチ、 オオウスムラサキフウセンタケ、オオカシワギタケ、オオキノボリイグチ、 オニナラタケ、カラハツタケ属、カラマツチチチタケ、カラマツベニハナイグチ、 カワリハツ、ガンタケ、キイロケチチタケ、キサマツモドキ、キノボリイグチ、 キハツダケ、クリイロイグチモドキ、クリカワヤシャイグチ、クロチチタケ、ケロウジ、コゲエノハラタケ、コスリコギタケ、サンゴハリタケ、サンゴハリタケモドキ、 ショウゲンジ、シロヌメリイグチ、ススケヤマドリタケ、スミゾメシメジ、 タマゴタケ、ツガマイタケ、ツルタケ、ドクツルタケ、ドクヤマドリ、ヌメリササタケ、ヌメリササタケの仲間、ハナイグチ、ハナガサタケ、ハナビラタケ、バライロウラベニイロガワリ、 フウセンタケ属、フサクギタケ、フジウスタケ、ヘラタケ、ベニテングタケ、 ホウキタケ、ホウキタケの一種、ミヤマタマゴタケ、ミヤママスタケ、モウセンアシベニイグチ、 ヤマドリタケ、ワタカラカサタケ



9/9日
この日は東京きのこ同好会の富士山観察会の本番日。
一般会員が参加して、幹事は一般会員のサポートに回ります。
私はいつもの通り、5合目の精進口登山道から3合目に下るコース(下写真)。


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最初に見つけたのはフサクギタケ(食菌)(下写真)。
オウギタケ科クギタケ属フサクギタケ(房釘茸)
学名:Chroogomphus tomentosus (Murrill) O.K. Mill. (1964)(クロッゴムフス・トメントスス)
属名Chroogomphusは「皮膚色の大きな釘」の意味。
種小名tomentosusは「密綿毛のある」の意味。

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登山道の真ん中に大きなキノボリイグチ(食菌)が出ていました(下写真)。
ヌメリイグチ科ヌメリイグチ属キノボリイグチ(木登猪口)
学名:Suillus spectabilis (Peck) O.Kuntze(スイッルス・スペクタビリス)
属名Suillusは「豚」に由来。
種小名spectabilisはラテン語で「人を惹きつける」の意味。

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これはウスフジフウセンタケ(食毒不明)?(下写真左:傘表、右:傘裏)
フウセンタケ科フウセンタケ属ウスフジフウセンタケ(淡藤風船茸)
学名:Cortinarius alboviolaceus (Pers. ) Fr.(1838)(コルティナリウス・アルボウィオラケウス)
種小名alboviolaceusは「薄紫色の」の意味。

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今回も随分発生していたショウゲンジ(食菌)(下写真)。

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そしてオオカシワギタケ(食菌)は先回(下見会)よりは発生していました(下写真)。

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こちらはハナガサタケ(可食)(下写真)。
モエギタケ科スギタケ属ハナガサタケ(花笠茸)
学名:Pholiota flammans (Batsch) P. Kumm. (1871)(フォリオータ・フランマンス)
属名Pholiotaは「目盛の」の意味。
種小名flammansは「'燃え立つ(ように赤い)」の意味。

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これはニカワハリタケ(食菌)(下写真)。
ヒメキクラゲ科ニカワハリタケ属ニカワハリタケ(膠針茸)
学名:Pseudohydnum gelatinosum (Scop.) P. Karst. (1868)
属名Pseudohydnumは Pseudo-(偽の)+hydnum(Hydnum:カノシタ属)の意味。
種小名gelatinosumは「ゼラチン質の」の意味

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そしてオニウスタケ(毒菌)(下写真)。
ラッパタケ科ウスタケ属オニウスタケ(鬼臼茸)
学名:Turbinellus kauffmanii (A.H. Sm.) Giachini (2011)(トゥルビネッルス・カウッフマニイ)
種小名kauffmaniiはKauffman, J. Boone.氏への献名。

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3合目の広場で、各自昼食の後、同定会(下写真)。

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何時もの通り、この観察会で見たキノコを50音順に記録しておきます。
アイシメジ、アオゾメタケ、アカタケ、アカヤマタケ、アシベニイグチ、 アミハナイグチ、アンズタケ、ウスフジフウセンタケ、オオウスムラサキフウセンタケ、オオカシワギタケ、 オオキノボリイグチ、オオダイアシベニイグチ、オキナクサハツ、オニウスタケ、 オニナラタケ、カノシタ、カラマツベニハナイグチ、カワリハツ、カンバタケ、 キイロイグチ、キイロケチチタケ、キハリタケ、クサイロハツ、クサウラベニタケ、 クサハツ、クリイロイグチ、クリイロカラカサタケ、ショウゲンジ、シロクロハツ、 シロトマヤタケ、シロハツ、ジンガサドクフウセンタケ、スミゾメシメジ、 ツガマイタケ、ツチグリ、ツバアブラシメジ、ツバフウセンタケ、ツルタケ、 トキイロラッパタケ、トビチャチチタケ、ドクツルタケ、 ナガエノチャワンタケ、ニオイウスフジフウセンタケ、ニカワハリタケ、ヌメリアカチチタケ、 ハナガサタケ、ハナビラタケ、ハナビラダクリオキン、ヒロハチチタケ、 フウセンタケの仲間、フサクギタケ、ホコリタケ、マツオウジ、ミヤマアミアシイグチ、 ミヤマタマゴタケ、ヤギタケ、ヤマイグチ、ワタカラカサタケ



9/16日
この日は週末の散策日。
京王堀之内駅から散策開始して、多摩動物園の裏手を通るかたらいの道で高幡不動尊まで行くコース。
高幡不動尊の裏山でオオイチョウタケ(食菌)を見つけました(下写真左:傘表、右:傘裏&柄)。
キシメジ科オオイチョウタケ属オオイチョウタケ(大銀杏茸)
学名:Leucopaxillus giganteus (Sowerby) Singer (1939)(レウコパキシッルス・ギガンテウス)
属名Leucopaxillusはleukos(白い)+ Paxillus(ヒダハタケ属)の意味。
種小名のgiganteusは「非常に大きい」の意味。

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2017’10.24・Tue

続51・野のキノコ

常々キノコに詳しくなりたいと思っているので、それが食べられるキノコであろうと、食べられないキノコであろうと、散策に見かけたキノコは写真を撮って、知らないキノコなら後でNETや図鑑で調べ、できるだけ何のキノコであるか推定をしています。
時々は山菜も加わります。
勿論まだ知識不足ですから、推定できなかったり、推定間違いだったりすることも多い筈です。
掲載したキノコや山菜のそんなケースで、正しい名前をお判りの方がおられましたら、ぜひにも教えて頂けると大変嬉しいのです。・・・宜しくお願いいたしますm(_ _)m 
なお、この記事で食べられる、又は食べたと掲載したキノコや山菜の安全を保障するものではありません。
特にキノコは食菌と知られていても、人によっては中毒を起こしたりすることもあります。
野のキノコや山菜を食べて楽しむのはあくまで自己責任でお願いいたします。
※全ての写真は、クリックすればより大きなサイズでご覧になれます。
このシリーズの前回はこちら



7/31日
この日は八王子寺田で行っている月一のキノコの学名や顕鏡観察等の勉強会に行ってきました。
午前中はフィールドで顕鏡観察用のキノコを採取します。
でも梅雨時期に雨が降らなかった所為か、この時期何処にもキノコの姿が見られないのです。
本来ならキノコの宝庫の寺田も、まるでお手上げ。

普段なら珍しくも何ともないキノコだけれど、この日はやっと見つけたツルタケ(可食、食注意)。(下写真)
テングタケ科テングタケ属ツルタケ(鶴茸)
学名:Amanita vaginata (Bull.) Lam.1783 (アマニタ・ウァギナタ)
属名Amanitaはトルコ南部のキリキアにあるAmanon山から。
種小名vaginata は「鞘のある」という意味。


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マンネンタケ(食不適)を発見(下写真)。
マンネンタケ科マンネンタケ属レイシ(霊芝)
学名:Ganoderma lucidum (Leyss. ex. Fr.) Karst(ガノデルマ・ルキドゥム)
属名Ganodermaは「輝く表皮」、種小名lucidumは「光沢のある」の意味。
で、実際マンネンタケの表面はニスを塗ったようなテカテカ光沢があります。

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一瞬、何のキノコか判らなかったのです(下写真)

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でもルーペで見たら、黒い模様に見えたのは泥が乾いた後、表面にオレンジ色の粉状模様や突起があるけれど、粒状線もあるし、キチャハツ(食不適)なのでしょう(下写真)。
ベニタケ科ベニタケ属キチャハツ(黄茶初)
学名:Russula sororia (Fr.) Romell(ルスラ・ソロリア)
種小名のsororia はラテン語で「 姉妹の」の意味。

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8/10日
ようやく寺田の方でキノコが大発生だという情報を聞き、それなら私の周りでも出始めたかな?と、マイキノコスポットを一回りチェックしてきたのです。
案の定、こちらでも爆発していました。

こちらは毒菌のテングタケモドキ(下写真)
テングタケ科テングタケ属テングタケモドキ(天狗茸擬)
学名:Amanita sepiacea S. Imai (1933)(アマニタ・セピアケア)
種小名sepiaceaは、「褐色の, セピア色の」の意味。

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これはアワタケ(食菌)(下写真)。
イグチ科ヤマドリタケ属アワタケ(粟茸、泡茸)
学名:Boletus subtomentosus L. (1753)(ボレトゥス・スプトメントスス)
属名Boletusは、ラテン語のbōlētus(キノコ)から。
種小名のsubtomentosusは、sub(やや)+tomentosus(密綿毛のある)の意味。
アワタケ属(Xerocomus:クセロコムス)から移属となりました。

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こちらはアンズタケ(食菌)(下写真左:傘表、右:傘裏)
アンズタケ科アンズタケ属アンズタケ(杏茸)
学名:Cantharellus cibarius Fr(カンタレッルス・キバリウス)
属名Cantharellusは、kantharos(盃)+ -ellus(形容詞を作る接尾語)で、「盃の」の意味。
種小名cibariusはラテン語で「食用の」という意味。

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タマゴタケ(食菌)も菌輪を作って発生しています(下写真右、左)
テングタケ科テングタケ属タマゴタケ(卵茸)
学名:Amanita caesareoides Lj.N. Vassiljeva (1950)(アマニタ・カエサレオイデス)
種小名caesareoides は、caesare(Amanita caesarea:西洋タマゴタケ)+-oides(~に似た)の意味。

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思った通り、ヤマドリタケモドキ(食菌)(下写真)も随分発生していました。
イグチ科ヤマドリタケ属ヤマドリタケモドキ(山鳥茸擬)
学名:Boletus reticulatus Schaeff. (1774)(ボレトゥス・レティクラトゥス)
種小名reticulatus は「網目状の(柄の)」という意味。

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見かけは毒々しいけれど、かなり美味しい食菌のアメリカウラベニイロガワリ(下写真)。
イグチ科ヤマドリタケ属アメリカウラベニイロガワリ(亜米利加裏紅色変)
学名:Boletus subvelutipes Peck (1889)(ボレトゥス・スブウェルティペス)
種小名subvelutipes はラテン語でsub(やや)+veluti-(ビロード状の)+pes(柄)。

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分解水の出ているニクウチワタケ(不食)(下写真)。
シワタケ科ニクウチワタケ属ニクウチワタケ
学名:Abortiporus biennis (Bull.) Singer (1944)(アボルティポルス・ビエンニス)
属名Abortiporusは、Aborti(奇形の、不完全な)+porus(孔)の意味。
分解水の出ているニクウチワタケは、通常の形とは随分違うけれど、ルビーの様な水滴を纏ったこちらの外観の方が、ずっと綺麗です。

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ここはウスキテングタケ(毒菌)も多いのです(下写真)。
テングタケ科テングタケ属ウスキテングタケ(薄黄天狗茸)
学名:Amanita orientigemmata Zhu L. Yang & Yoshim. Doi 1999(アマニタ・オリエンティゲンマタ)
種小名orientigemmataはorienti(東洋産の)+gemmata(Amanita gemmata)の意味。
従来は、欧米のAmanita gemmata (Fr.) Bertill. 1866(アマニタ・ゲンマタ) と同一種とされていたのですが、1999年に独立種としてAmanita orientigemmataと命名されました。

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このキノコ、良く見るのですが、ずっとイロガワリだと思っていました(下写真左:傘表、右:傘裏)。
孔口など傷つけると瞬時に強く青変するのですが、割った断面、傘肉や柄の部分など、青変はするけれどそれ程真っ青にはなりません。
ニセアシベニイグチという可能性もあるけれど、それも何だかしっくり来ません。
NETで出てくる、イロガワリに似た謎のイグチなのでしょうか。

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これはアカヤマドリ(食菌)(下写真)。
イグチ科アカヤマドリ属アカヤマドリ(赤山鳥)
学名:Rugiboletus extremiorientalis (Lj.N. Vassiljeva) G. Wu & Zhu L. Yang (2015)
新分類でヤマイグチ属(Leccinum)から新設のアカヤマドリ属(Rugiboletus)に変更されました。
属名のRugiboletusはRugi(皺の寄った(傘が))+boletus(ヤマドリタケ属、又はイグチ)の意味。
種小名のextremiorientalisはラテン語で、extremi(極めて) + orientalis(東方の)なので、「極東の」という意味。

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ここでは初めて見るナガエノウラベニイグチ(食毒不明)(下写真左:傘表、右:傘裏&柄断面)。
イグチ科ヤマドリタケ属ナガエノウラベニイグチ(長柄裏紅猪口)
学名:Boletus quercinus Hongo (1967)(ボレトゥス・クエルキヌス)
種小名quercinusはラテン語で、「カシワ、ナラの」の意味。
※既に別のキノコ(Boletus quercinus Schrad. (1794))にBoletus quercinusが使われていて、そのためこの学名は命名ルール上の違反名となっている(http://www.mycobank.org/name/Boletus quercinus)。

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これはコテングタケモドキ(不食)(下写真)
テングタケ科テングタケ属コテングタケモドキ(小天狗茸擬)
学名:Amanita pseudoporphyria Hongo (1957)(アマニタ・プセウドポルフィリア)
種小名のpseudoporphyriaはpseudo-(偽の)+porphyria(コテングタケ:Amanita porphyria)の意味。

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こちらは不明種(boletus sp.)(下写真左:傘表、右:傘裏&柄)
ヤマドリタケモドキの傍に出ていて、派手な傘色以外はヤマドリタケモドキに酷似しています。

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これは一見ヘビキノコモドキ(Amanita spissacea S. Imai (1933))(蛇茸擬)(毒菌)なのだけれど(下写真左:傘表、右:傘裏)、

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傘縁に短いけれどしっかり条線があるし(下写真)、

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ヒダに明らかな縁取りがあります(下写真)。
取りあえず、ヘビキノコモドキ近縁種(Amanita sp.)としておきます。

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この日の収穫は下写真左上から、タマゴタケ10数本、ヤマドリタケモドキ沢山、アカヤマドリ3本、アメリカウラベニイロガワリ3本(下写真)。

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久しぶりにまとまって採れたヤマドリタケモドキだったけれど、人が待っていたように虫も待っていたようで、状態が良さそうに見えたものでも結構虫にやられていました。
しょうがないので、虫食いの部分を捨てて、良い部分だけを切り取り、全て自家製ディハイドレーターで乾燥しました。
出来上がった国産ドライポルチーニは98.3g(下写真)。

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8/12日~8/15日の間わらびさんの白樺湖山荘にお邪魔していました。
夏でも涼しく快適な白樺湖。この時期はチチタケが沢山採れます。

着いたその日(8/12日)、早速山荘の周りの広い雑木林をさっと一回り(下写真)。

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これはニカワホウキタケ(不食)(下写真)。
アカキクラゲ科ニカワホウキタケ属ニカワホウキタケ(膠箒茸)
学名:Calocera viscosa (Pers.) Fr. (1821)(カロケラ・ウィスコサ)
属名Caloceraは、kallos(美しい)+ keras(角 (つの))の意味。
種小名viscosaは「粘着性の」の意味。

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目当てのチチタケ(食菌)も発見(下写真)。
ベニタケ科チチタケ属チチタケ(乳茸)
学名:Lactifluus volemus (Fr.) Kuntze (1891)(ラクティフルウス・ウォレムス)
旧学名はLactarius volemus (Fr.:Fr.) Fr.(ラクタリウス・ウォレムス)
属名Lactifluusは多分「乳が流れる」の意味。
種小名volemusは「手の平のくぼみ」の意味で、手の平のくぼみを満たす程の乳の流出があるということから来ています。
従来のチチタケ属(Lactarius)が、最近の分子系統解析研究により、カラハツタケ属 (Lactarius)、チチタケ属(Lactifluus)、ムルティフルカ属(Multifurca)に細分化されました。

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これだけチチタケが採れました(下写真)。

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その2日後の14日も、これだけ採取(下写真)

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8/20日
この日またマイキノコスポットを一回りチェックしてみたのです。

これはテングツルタケ(不食)(下写真左:傘表、右:傘裏&柄)
テングタケ科テングタケ属テングツルタケ(天狗鶴茸)
学名:Amanita ceciliae (Berk. & Broome) Bas (1984)(アマニタ・ケキリアエ)
種小名ceciliaeはイギリスの植物学者Miles Joseph Berkleyの夫人Cecilia Berkleyへの献名。

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ナラタケモドキ(食菌)があちこちに発生していました(下写真)。
タマバリタケ科ナラタケ属ナラタケモドキ(楢茸擬)
学名:Armillaria tabescens (Scop.) Emel (1921)(アルミッラリア・タベスケンス)
属名Armillariaはarmilla(腕輪) + -aria(所属, 所有, 関連を示す形容詞を作る接尾語)、従って「腕輪(ツバ)を持つ」の意味。
種小名tabescensはラテン語で「委縮する」「溶ける」「痩せる」の意味。
※2017年に、新属Desarmillaria (Herink) R.A. Koch & Aime 2017への転属が提唱され、
 タマバリタケ科Desarmillaria属ナラタケモドキ
 新学名:Desarmillaria tabescens (Scop.) R.A. Koch & Aime (2017)(デサルミッラリア・タベスケンス)となっている模様。
 ナラタケはそのままなので、ナラタケモドキがナラタケ属から分離されたということ・・・かな?

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シロソウメンタケ(可食)(下写真)
シロソウメンタケ科シロソウメンタケ属シロソウメンタケ(白素麺茸)
学名:Clavaria fragilis Holmsk. (1790) .(クラウァリア・フラギリス)
属名Clavariaは「小さい棍棒のような」の意味。
種小名fragilisは「脆い」の意味。

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これはニオイワチチタケ(不食)、カレー粉のような香りがします(下写真)。
ベニタケ科カラハツタケ属ニオイワチチタケ(匂輪乳茸)
学名:Lactarius subzonarius Hongo (1957) (ラクタリウス・スブゾナリウス)
種小名subzonarius はsub(~に似ている)+zonarius(Lactarius zonarius:キカラハツモドキ)の意味。

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これはニッケイタケ(不食)(下写真)
タバコウロコタケ科オツネンタケ属ニッケイタケ(肉桂茸)
学名Coltricia cinnamomea (Jacq.) Murrill (1904)(コルトリキア・キンナモメア)
属名Coltriciaは「ソファ、席」を意味するラテン語から。
種小名cinnamomeaは「肉桂色の」の意味。

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こちらは前記したアンズタケ(食菌)(下写真)。

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こちらはホウキタケの一種(下写真)。
ホウキタケの仲間の同定は難しいです。

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これはクズヒトヨタケ(食毒不明)でしょうか(下写真)。
ナヨタケ科ヒメヒトヨタケ属クズヒトヨタケ
学名:Coprinopsis patouillardii (Quél. ) (ined.)(コプリノプシス・パトウイッラルディイ)
属名Coprinopsisは、Coprinus(Coprinus:ササクレヒチヨタケ属)+-opsis(「類似」を表す名詞につく接尾語)、つまり 「ササクレヒトヨタケ属類似の属」の意味。
種小名patouillardiiは、Narcisse Teophile Patouillard氏への献名。

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ハラタケ属の一種(Agaricus sp.)(下写真)

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こちらはアミアシオニイグチ(下写真左:傘表、右:傘裏&柄)
新しいDNA解析の結果、新種としてアミアシオニイグチが分離されています。
柄にはハッキリした網模様がありますので、アミアシオニイグチとしました。
イグチ科オニイグチ属アミアシオニイグチ(食毒不明)
学名Strobilomyces hongoi Hirot. Sato (2011)(ストロビロミケス・ホンゴイ)
種小名のhongoi は本郷次雄氏への献名。
新分類でオニイグチ科(Strobilomycetaceae ストロビロミケタケアエ)からイグチ科(Boletaceae ボレタケアエ)へ変わっています。

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これはベニヒダタケ(可食)(下写真左:傘表、右:傘裏&柄)
黄色いウラベニガサとも言えるキノコです。
ウラベニガサ科ウラベニガサ属ベニヒダタケ(紅襞茸)
学名:Pluteus leoninus (Schaeff.) P. Kumm. (1871)(プルテウス・レオニヌス)
属名pluteusは「短いマント」の意味。
種小名leoninusは「ライオンのような(黄色い傘色が)」の意味。

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一見良さそうに見えたヤマドリタケモドキ(食菌)もあったけれど、全て虫にやられていて、採取は断念(下写真)。

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これはザラエノハラタケ(毒菌)の幼菌?(下写真)
ハラタケ科ハラタケ属ザラエノハラタケ(粗柄原茸)
学名:Agaricus subrutilescens (Kauffman) Hotson & D.E. Stuntz (1938)(アガリクス・スブルティレスケンス)
属名Agaricusは、Sarmatia の地名 Agaria より。
種小名subrutilescensは、sub-(~に似た)+rutilescens(Agaricus rutilescens Peck (1904))の意味。

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前記したアカヤマドリ(食菌)もいくつか発生していました(下写真)。

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これが何とも判らないキノコ。
尖った円錐状でヌメリのある傘(下写真左:傘表)。
まだ幼菌のようで傘裏はハラタケ類のように膜で閉じていますが、柄にはクッキリとした網目(下写真右;傘裏&柄)。

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膜を破いてみたら、何とイグチの仲間です(下写真)。
平地に発生するこんなイグチ・・・思い当たるものがありません。

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これはスミゾメヤマイグチ(食菌)(下写真左:傘表、右:傘裏&柄)
イグチ科ヤマイグチ属スミゾメヤマイグチ(墨染山猪口)
学名:Leccinum pseudoscabrum (Kallenb.) Šutara (1989)(レッキヌム・プセウドスカブルム)
属名Leccinumは、「Leccino(オリーブの品種)のようにザラザラした茎の」の意味。
種小名pseudoscabrumはpseudo-(偽の)+cabrum(Leccinum scabrum,ヤマイグチ)の意味。

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こちらはクリイロイグチ(食)(下写真)。
クリイロイグチ科クリイロイグチ属クリイロイグチ(栗色猪口)
学名:Gyroporus castaneus (Bull.) Quél. (1886)(ギロポルス・カスタネウス)
属名Gyroporusは「円形の管孔を持つ」の意味。
種小名のcastaneusは「栗色の」の意味。

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前記したヘビキノコモドキのようなキノコを又見つけました(下写真左:傘表、右:傘裏)。
傘縁には前記のものより、もっと長い条線があります。

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前記のものより弱いけれど、襞の縁取りもあるようです(下写真)。
やはり、ヘビキノコモドキ近縁種(Amanita sp.)とします。

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これはミネシメジ(可食)(下写真左:傘表、右:傘裏)
キシメジ科キシメジ属ミネシメジ(峰占地)
学名:Tricholoma saponaceum (Fr.) P. Kumm. (1871)(トリコローマ・サポナケウム)
属名Tricholomaは、thrix, trich-(毛)+ loma(縁)。
種小名のsaponaceumはラテン語で「石鹸質の」の意味。
味は苦さと甘さ。苦みが強く不味い。

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これはノウタケ(食菌)で、下写真のような若いうちは食べられます(下写真)。
ハラタケ科ノウタケ属ノウタケ(脳茸)
学名:Calvatia craniiformis (Schwein.) Fr. (1888)(カルウァティア・クラニッフォルミス)
属名Calvatiaは「剥き出しの頭蓋の」の意味。
種小名craniiformisは「頭蓋形の」の意味。

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この日の収穫はアンズタケ一山、ナラタケモドキを一山、そしてアカヤマドリ1本、多分タマゴタケのタマゴ1個(下写真)。

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取りあえず綺麗に水洗い。
アンズタケはすぐ水切りして元の状態程度まで乾燥させ、翌日のパスタ。
ナラタケモドキはこの日の夕食に。

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タマゴタケらしい卵はコップにキッチンペーパーを入れ水で湿らせ卵をセット。
次の日には割れてタマゴタケ色が顔をだしました。

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野のキノコの記事は随分溜まっているのですが、あまり記事が長くなっても見るのに重くなります。
8/20日までの分で一旦切り、その後は次の野のキノコ記事にします。

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2017’10.21・Sat

原木マイタケ

第10回きのこ展でバタバタしていた最終日(10/1日)の朝、何気なく北のベランダを見たら、な、な、なんと、マイタケが出始めているではないですか!!!!(下写真)

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Miyakoさんから自作したマイタケ原木を頂いたのは、去年の5月末(この記事)。
で、早速大きいプランターにそのマイタケ原木を伏せ込んで、北のベランダに置いたのです(この記事)。
その年の10/2日にはそのプランターから、オレンジ色のモコモコした突起が出てきて、これからマイタケがでるのかなあと思ったのだけれど、これは途中で萎びてしまったのです(この記事
さて、それから1年後・・・やっと出てきたという訳です。

今度はオレンジ色のモコモコでは無いし、どう見てもマイタケになりそう♪(下写真)

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1日後の10/2日
たった1日で随分とらしくなりました(下写真)。

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さらに2日後の10/4日
一回り大きくなって、もうすっかりマイタケ(下写真)。

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さらに1日後の10/5日
多少は大きくなった気がするけれど、サイズ的にはもうこの辺が限界のようです(下写真)。
ウーン!でも食べ時が判らない(笑)
10/7日~10/9日まで白樺湖行なのだけれど、行く前に食べるか、帰ってきてから食べるか悩んだ結果、帰ってから食べる事にしたのです。

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さて、白樺湖から帰ってきた10/9日
割れ始めているので、もう限界のようです(下写真)。
収穫することにしました。

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収穫した舞茸の重量は300.5g(下写真)。

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半分は天婦羅、1/4をお吸い物、残りの1/4を後日パスタにしてみたけれど、菌床マイタケとの違いはハッキリ判りました。
原木マイタケは肉厚!!厚みが全然違うよ♪

ところで、この原木マイタケのプランターの表面は苔、特にゼニゴケがビッシリ。
園芸では嫌われ者のゼニゴケだけれど、そのゼニゴケも含めて苔の世界はアップで見るととても魅力的。
ちょっとマクロで撮ってみました(画像上で左クリックすると大きな画像で見ることができます)。

ゼニゴケの杯状体。
中に無性芽がしっかり出来ています(下写真)。

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こちらはゼニゴケの傘のような雌器托(下写真)

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ゼニゴケの隙間から伸びているのはスギゴケでしょうか?

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杯状体のあるゼニゴケの葉状体を取り巻く、シッポゴケ?の草原(下写真)。
小さくなってこの葉状体の上で昼寝をしたら、何だか気持ち良さそう・・・

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2017’10.06・Fri

「第10回きのこ展」御来場ありがとうございました

私が所属している東京きのこ同好会の第10回きのこ展(2017.9/29~10/1)が無事終了しました。
先回(第9回きのこ展)も広い会場だったのですが、今回はその1.6倍とさらに広い会場(多摩センター、パルテノン多摩2F特別展示室326㎡)。
さらにテレビ中継やラジオ中継が入った先回に対し、今回はテレビ中継もラジオ中継も無いものだから、集客が今一だったら、会場が広い分、余分にスカスカに見える訳で、ちょっと心配だったのです。
でも始まってみたら、結構な来客数で、実質2.5日(初日は午後1時から開場)で1,501名の来客数となりました。
来客数2,000名超の先回には負けるけれど、集客効果抜群のテレビ中継もラジオ中継もなくて、1,501名の来客数は大健闘、大成功だったかな♪
目玉の野生の生キノコがどれだけ集まるかも心配のタネだったのです。
前々回、前回と200種を超える野生の生キノコを展示しています。
ところが、今年のキノコの発生は大異変。
夏のキノコの発生が2ヶ月近く遅れ、それにつれて秋のキノコの始まりも遅れました。
本来きのこ展の時期は沢山キノコが発生する時期なのですが、きのこ展の直前になっても回りにはキノコが全く発生していない状況。
漸く、きのこ展前日から発生が始まりました。
流石にこれではキノコが揃わないかな~と思ったら、採取チームの努力の甲斐あって、結果的には先回を超える240種もの野生の生キノコを展示することができました。
書いて頂けたアンケートはほぼ600枚。
殆どのアンケートが、単に〇を付ける選択項目だけではなく、感想をギッシリ記述して下さっていて、きのこ展に感動して頂いた熱気がそのまま表れておりました。
このアンケートを見るだけで、このきのこ展に注いだ努力が報われます。

第10回きのこ展にご来場頂き、本当にありがとうございました。m(_ _)m
改めて御礼申し上げます。

さて、祭りのあと・・・
会員の作ったキノコのリースも取り外し(下写真)、

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什器類を倉庫に仕舞い、荷物を全部運びだし、掃除機をかけた後、ファブリーズで消臭。
何も無くなった広~い会場は・・・何だか凄い喪失感(下写真)。
3月からずっと準備をしてきたイベントだもの・・・暫くきのこ展ロスになりそうです(笑)

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東京きのこ同好会のきのこ展は隔年開催。
次回は2019年です。
また種々のメディアを通じ、ご案内申し上げますので是非ご来場ください。

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2017’09.30・Sat

第10回きのこ展ナウ

本業の締め切りと、趣味で所属している東京きのこ同好会の「第10回きのこ展」の準備が重なり、ブログ更新もままならないでおりました。
修羅場の期間も、もがいているうちに時は過ぎるもの。
何とか仕事も無事完了し、「きのこ展」の方も始まりました。

東京きのこ同好会のきのこ展は隔年で開催しています。
先回(第9回きのこ展)も広い会場だったのですが、今回はその1.6倍とさらに広い会場(多摩センター、パルテノン多摩2F特別展示室326㎡)での開催です。
ほら!
どど~んとこんなに広い会場だもの、多少の来客数では閑散感が半端じゃないゾ(下写真)。(^^;ゞ 

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と、心配したけれど、始まってみたら結構な来客数(下写真2枚)。
いやぁー良かった良かった。ε= (*^o^*) ほっ

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このきのこ展の目玉は膨大な種類の野生の生きのこ展示。
このキノコを集める方も大変でした。
今年は夏のキノコの発生が大幅に遅れ、それにつれ秋のキノコの発生も大幅遅れ。
きのこ展の開催日が迫っても、周りには全くキノコが無い状況で、開催の前日からようやく発生が始まりました。
毎回200種を超えた生の野生キノコを展示してきたきのこ展ですが、こんな状況ですから、今年はどれだけ揃うかかなり心配でした。
でも会員があちこちに散って採集してくれたお陰で二日目には240種の生の野生キノコがテーブルに並びました(下写真)。

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生の野生キノコの展示は迫力もあり、評判は抜群だけれど、見えない所ではかなり大変なのです。
生のキノコは日持ちしません。
乾燥すればシオシオになって元の姿とは随分違ってくるし、乾燥しなければ傷んで溶けて異臭を放ってきます。
なので、古くなったものを順次取り除き、常に新鮮なキノコと差し替えられるように、一部の会員は期間中毎日採取に散っています。

会員の撮った力作な写真も大好評!(下写真)

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持ち込まれた生のキノコや写真による、キノコ鑑定コーナー(下写真)。

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会で独自に調査・測定している野生キノコの放射能データの展示(下写真)。

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琥珀に閉じ込められた白亜紀のキノコの展示や、会員の作っているキノコグッズ、会員の描いたキノコ絵、小学生会員の研究発表など(下写真)。
ちなみに白亜紀のキノコにはPalaeoclavaria(パラエオクラウァリア)と属名が書かれていました。
Palaeo-は「古代の」という意味のラテン語接頭語、そしてClavariaはシロソウメンタケ属を表しますから、古代のシロソウメンタケ属という意味の属名になります。

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会場が広いので、折り紙でキノコを作るコーナーや(下写真)、

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アルミ箔でキノコを作るコーナーなども設置しました(下写真)。
来場した子供に大人気です。

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子供連れにも恰好な展示会だよ!
あと1日、ぜひ来てね~♪

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2017’07.26・Wed

続50・野のキノコ

常々キノコに詳しくなりたいと思っているので、それが食べられるキノコであろうと、食べられないキノコであろうと、散策に見かけたキノコは写真を撮って、知らないキノコなら後でNETや図鑑で調べ、できるだけ何のキノコであるか推定をしています。
時々は山菜も加わります。
勿論まだ知識不足ですから、推定できなかったり、推定間違いだったりすることも多い筈です。
掲載したキノコや山菜のそんなケースで、正しい名前をお判りの方がおられましたら、ぜひにも教えて頂けると大変嬉しいのです。・・・宜しくお願いいたしますm(_ _)m 
なお、この記事で食べられる、又は食べたと掲載したキノコや山菜の安全を保障するものではありません。
特にキノコは食菌と知られていても、人によっては中毒を起こしたりすることもあります。
野のキノコや山菜を食べて楽しむのはあくまで自己責任でお願いいたします。
※全ての写真は、クリックすればより大きなサイズでご覧になれます。
このシリーズの前回はこちら



この日は八王子市の某都立公園で行われた、東京きのこ同好会の「梅雨期のきのこ観察会」に参加。・・・7/1日
生憎の雨ですが、この同好会のきのこ観察会は、台風でも直撃しなければ大抵の雨でも決行です(笑)。
この日も、雨をついて25名もの参加となりました。
この観察会の担当幹事さん、会長の挨拶、注意事項などの説明の後、各コースに分かれて観察の開始です。
  ※観察会は地権者、又は管理人さんに事前に許可を取って行われています。

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すぐに見つかったのはウラベニガサ(下写真左:傘表、右:傘裏)。
一応可食だけれど、以前食べた限りではあまり美味しくなかったかな。
ウラベニガサ科ウラベニガサ属ウラベニガサ(裏紅傘)
学名:Pluteus cervinus (Schaeff.) P. Kumm. 1871(プルテウス・ケルウィヌス)
属名Pluteusは保護フェンスやシールドを意味するラテン語からきています。
種小名cervinusはラテン語で、「(鹿の様な)褐色」の意味。

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同じ個所にキクラゲ(食菌)もありました(下写真)。
キクラゲ科キクラゲ属キクラゲ(木耳)
学名:Auricularia auricula-judae (Bull.) Quél. (1886)(アウリクラリア・アウリクラ-ユダエ)
属名Auriculariaは、auricula「耳」から。
種小名auricula-judae は「ユダ(又はユダヤ人)の耳」の意味。

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こちらはシロキクラゲ(食菌)(下写真)。
シロキクラゲ科シロキクラゲ属シロキクラゲ(白木耳)
学名:Tremella fuciformis Berk. 1856 (トレメッラ・フキフォルミス)
属名Tremellaはラテン語で、tremulus(震える)+ -ella(形容詞を作る接尾語)。
種小名fuciformisの由来は、現時点では不明。

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目立たないけれど、その辺の落ちている小枝を探すと大抵見つかるヌルデタケ(不食)(下写真)。
カンゾウタケ科ヌルデタケ属ヌルデタケ(白膠木茸)
学名:Porodisculus pendulus (Fr.) Murrill (1907)(ポロディスクルス・ペンドゥルス)
属名PorodisculusはPorodiscusの愛称で、ギリシャ語で「気孔、細孔のある輪」。
種小名pendulusはラテン語で「下垂した」の意味で、実際少し下方を向きます

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ヒラタケ(食菌)もありました(下写真左:傘表、右:傘裏)。
ヒラタケ科ヒラタケ属ヒラタケ(平茸)
学名:Pleurotus ostreatus (Jacq.) P. Kumm.(プレウロトゥス・オストレアトゥス)
属名Pleurotusは、ギリシャ語のπλευρή(pleurē),側+oτός (ōtos), οûς (ous),耳の属格に由来して、"側耳"の意味。
種小名ostreatusはラテン語のostrea(=牡蠣)からで、傘の牡蠣の外殻への類似性に由来。

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一見、イヌセンボンタケかと思ったけれど、生え方も少しまばらで、シロホウライタケ(不食)だったようです(下写真)。
ツキヨタケ科シロホウライタケ属シロホウライタケ(白蓬莱茸)
学名:Marasmiellus candidus (Fr.) Singer 1948 (マラスミエッルス・カンディドゥス)
属名Marasmiellusは、Marasmius(ホウライタケ属)+ellus(小さいを表す接尾語)の意味。
種小名candidusはラテン語で、「純白色の」の意味。

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そして、オリーブサカズキタケ(食毒不明)。このキノコは見つけるとちょっと嬉しくなります(下写真)。
ホウライタケ科ゲッロネマ属オリーブサカズキタケ(橄欖盃茸)
学名:Gerronema nemorale Har. Takah. 2000 (ゲッロネマ・ネモラレ)
種小名nemoraleはラテン語で、「森に生じる」の意味。

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ヒロハウスズミチチタケ(不食)はあちこちに随分発生していました(下写真左:傘表、右:傘裏)。
ベニタケ科カラハツタケ属ヒロハウスズミチチタケ(疎襞淡墨乳茸)
学名:Lactarius subplinthogalus Coker 1918 (ラクタリウス・スブプリントガルス)
属名Lactariusは「乳液のある」の意味。
種小名subplinthogalus は、sub-(~に似ている)+plinthogalus(Lactarius subg. Plinthogalus、又はLactarius plinthogalus )の意味。

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これはアシナガタケ(食毒不明)でしょうか(下写真左:傘表、右:傘裏)。
クヌギタケ科クヌギタケ属アシナガタケ(足長茸)
学名:Mycena polygramma (Bull.) Gray 1821 (ミケナ・ポリグランマ)
属名Mycenaは「キノコ」を意味する古代ギリシャ語のμύκηςから来ています。
種小名polygrammaは、「多い」を意味するギリシャ語のπολυς 、そして「足」を意味するγραμμαに由来します。

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食菌のキツネタケ、でもアンモニア菌なので大抵の人は食べない・・かな(下写真)
ヒドナンギウム科キツネタケ属キツネタケ(狐茸)
学名:Laccaria laccata (Scop.) Cooke 1884 (ラッカリア・ラッカタ)
属名Laccariaはラッカー(光るペイント)と訳される。
種小名laccataは「ラッカーで塗られた」の意味


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オオホウライタケ(不食)もあちこちに発生(下写真左:傘表、右:傘裏)。
ホウライタケ科ホウライタケ属オオホウライタケ(大蓬莱茸)
学名:Marasmius maximus Hongo 1962 (マラスミウス・マキシムス)
属名Marasmiusは、「乾燥する」の意味のギリシャ語のmarasmosから来ています。
種小名maximusはラテン語で「最大の、最高の」の意味。

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幼菌の時は食べられるホコリタケ(下写真)
ハラタケ科ホコリタケ属ホコリタケ(埃茸)
学名:Lycoperdon perlatum Pers. 1796 (リコペルドン・ペルラトゥム)
属名Lycoperdonは「狼の屁」の意味。
種小名perlatumはラテン語で、「広く拡散する」の意味

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キノコ自体は食べられないけれど、出しは良く出るというキアシグロタケ(下写真左:傘表、右:傘裏)。
タマチョレイタケ科タマチョレイタケ属キアシグロタケ(黄足黒茸)
学名:Polyporus varius (Pers.) Fr. 1821 (ポリポルス・ウァリウス)
属名Polyporusはラテン語で、Poly(多数の)+porus(孔、細孔)の意味。
種小名variusはラテン語で、「種々の」の意味

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どこでも見かけるニガクリタケ(猛毒)ですが、今年は中々見られず、この日も最後にやっと見つけました(下写真)。
モエギタケ科ニガクリタケ属ニガクリタケ(苦栗茸)
学名:Hypholoma fasciculare (Huds.) P. Kumm. 1871(ヒフォロマ・ファスキクラエ)
属名Hypholomaは「糸のあるキノコ」の意味。
種小名fasciculareはラテン語で「束正の」の意味。
※殆どの資料や信頼性のあるサイトではどれもモエギタケ科(Strophariaceae)となっているが、Index Fungorumのみはヒメノガステル科(Hymenogastraceae)となっています。

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同定会の会場に戻り、各自昼食を取った後、採取してきたキノコの同定会。
同定の後、H先生、M先生から各キノコに対する詳細な説明がありました。

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いつものように、この日見たキノコを確認できる範囲でメモしておきます(アイウエオ順)。
アセタケの仲間、アミスギタケ、アワタケ、イッポンシメジの仲間、イメコナカブリツルタケ、 イロガワリ、ウコンハツ、ウラベニガサ、オオホウライタケ、オチバタケの仲間、 オリーブサカズキタケ、カサヒダタケ、キアシグロタケ、キクラゲ、キショウゲンジ、 キチャハツ、キツネタケ、クロアザアワタケ、シロソーメンタケ、シロハツ、シロホウライタケ、 シロホウライタケ、スジウチワタケモドキ、タマゴテングタケモドキ、ダイダイガサ、 チャヒラタケ、ツチナメコの仲間、ナヨヨタケの仲間、ニガイグチ、ニガクリタケ、 ヌルデタケ、ハグロチャツムタケ、ヒイロタケ、ヒナアンズタケ、ヒラタケ、ヒロハウスズミチチタケ、 ヒロヒダタケ、ベニヒダタケ、ホコリタケ、ミドリスギタケ、ムジナタケ、モリノカレバタケ、 ワカフサタケの仲間



この日は週末の散策日。・・・7/2日
暑い日だったのできつい山は止めて、特大かき氷目当てで小仏城山に行き、小仏峠、高尾山経由で、帰りに高尾山トリックアート美術館に寄ることにしたのです(この記事)。
第一の目当てはかき氷だけれど、前日の梅雨時のきのこ観察会では雨が降ったものだから、キノコも多少は期待だったのです。

沢を渡って登り始めてすぐシロキクラゲ(食菌)を発見(下写真)。
しかし、雨後のシロキクラゲは本当に綺麗♪

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幸先がいいと思ったら、その後は全く見当たらず。
やっと見つけたのはザラエノハラタケ(毒菌)(下写真左:傘表、右:傘裏)。
ハラタケ科ハラタケ属ザラエノハラタケ(粗柄原茸)
学名:Agaricus subrutilescens (Kauffman) Hotson & D.E. Stuntz 1938 (アガリクス・スブルティレスケンス)
属名Agaricusは、Sarmatia の地名 Agaria より。
種小名subrutilescensは、sub-(~に似た)+rutilescens(Agaricus rutilescens Peck (1904))の意味。

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そして、マツオウジ(可食、食注意)のみでした(下写真左:傘表、右:傘裏)。
キカイガラタケ科マツオウジ属マツオウジ(松旺子)
学名:Neolentinus lepideus (Fr.) Redhead & Ginns 1985(ネオレンティヌス・レピデゥス)
属名Neolentinusは、Neo(新しい)+lentinus(Lentinus属)
種小名lepideusはラテン語で「鱗片の」の意味。
マツオオウジにはツバ有タイプとツバ無しタイプの2種類があるけれど、これはツバ無しタイプ。
新分類でハラタケ目ヒラタケ科からキカイガラタケ目キカイガラタケ科に移されたけれど、しかし、キカイガラタケ科って・・・外観的には、何だか違和感有りまくりです(笑)。

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・・・そして帰り道。
最寄りの駅から自宅への途中で、ツルタケ(可食、食注意)を発見(下写真左:傘表、右:傘裏)。
テングタケ科テングタケ属ツルタケ(鶴茸)
学名:Amanita vaginata (Bull.) Lam.1783 (アマニタ・ウァギナタ)
属名Amanitaはトルコ南部のキリキアにあるAmanon山から。
種小名vaginata は「鞘のある」という意味で、鞘状のツボにつつまれていることからきているのでしょうか。

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傍に不明のキノコも(下写真左:傘表、右:傘裏)。
ヒメアジロガサモドキ(毒)のようにも見えますが、それにしては少し柄が太いかな?

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小仏城山~高尾山では、思ったよりキノコの発生はなかったけれど、平地はどうだろう・・と、翌日に、自宅近くのマイスポットをチェックしてみました。・・・7/3日

傘表でヤマドリタケモドキかなとおもったけれど、傘裏と柄を見たらニガイグチの仲間(Tylopilus sp.)です(下写真左:傘表、右:傘裏)。


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ヤマドリタケモドキ(食菌)もやっと出ていました(下写真左:傘表、右:傘裏)。
でも採取するにはちょっとババ状態。
イグチ科ヤマドリタケ属ヤマドリタケモドキ(山鳥茸擬)
学名:Boletus reticulatus Schaeff. (1774)(ボレトゥス・レティクラトゥス)
属名Boletusは、ラテン語のbōlētus(キノコ)から。
種小名reticulatus は「網目状の(柄の)」という意味。

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毒菌のウスキテングタケが発生していました(下写真)。
テングタケ科テングタケ属ウスキテングタケ(薄黄天狗茸)
学名:Amanita orientigemmata Zhu L. Yang & Yoshim. Doi 1999(アマニタ・オリエンティゲンマタ)
種小名orientigemmataはorienti(東洋産の)+gemmata(Amanita gemmata)の意味。
従来は、欧米のAmanita gemmata (Fr.) Bertill. 1866(アマニタ・ゲンマタ) と同一種とされていたのですが、1999年に独立種としてAmanita orientigemmataと命名されました。

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黄色の乳液がでていますから、キチチタケ(不食)でしょう(下写真)。
ベニタケ科カラハツタケ属キチチタケ(黄乳茸)
学名:Lactarius chrysorrheus Fr. (1838)(ラクタリウス・クリソッルヘウス)
種小名chrysorrheusは古代ギリシャ語の、chryso- (金色)+ rheos(流れ)から、「金色の乳の流出」の意味。
従来はRussula(ベニタケ属)とLactarius(チチタケ属)であったベニタケ科も、最近のDNA解析の結果、Russula(ベニタケ属)、Lactarius(カラハツタケ属)、Lactifluus(チチタケ属)、そして Multifurca(ムルティフルカ属)に分けられています。

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こちらはテングタケ(毒菌)(下写真)
テングタケ科テングタケ属テングタケ(天狗茸)
学名:Amanita pantherina (DC.) Krombh. 1846 (アマニタ・パンテリナ)
種小名pantherinaは「ヒョウ(豹)のような斑点模様のある」の意味。

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食菌のスミゾメヤマイグチ(下写真)
イグチ科ヤマイグチ属スミゾメヤマイグチ(墨染山猪口)
Leccinum pseudoscabrum (Kallenb.) Šutara 1989.(レッキヌム・プセウドスカブルム)
属名Leccinumは、「Leccino(オリーブの品種)のようにザラザラした茎の」の意味。
種小名pseudoscabrumは、pseudo(偽の)+scabrum(Leccinum cabrum:ヤマイグチ)の意味。

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綺麗なヤマドリタケモドキ(食菌)が1本だけ(下写真)。
これでも柄は虫食いでブカブカでした。
発生が遅れた分、待ちかねた虫も一気につくのでしょうか(笑)。

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こちらは食菌のアワタケ(下写真)。
イグチ科ヤマドリタケ属アワタケ(粟茸)
学名:Boletus subtomentosus L. 1753.(ボレトゥス・スプトメントスス)
種小名subtomentosusはラテン語で、sub(やや)+tomentosus(ビロード毛のある、密綿毛のある)の意味。
アワタケ属(Xerocomus:クセロコムス)から移属となりました。

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食中毒例の多い毒菌のクサウラベニタケ(下写真左:傘表、右:傘裏)
イッポンシメジ科イッポンシメジ属クサウラベニタケ(臭裏紅茸)
Entoloma rhodopolium (Fr.) P. Kumm. (1871).(エントロマ・ロドポリウム)
属名Entolomaは、ento-(内の)+ loma(房、縁)の意味。
種小名 rhodopoliumは「淡紅色の、灰バラ色の」の意味。
NETではクサウラベニタケの学名をEntoloma rhodopolium (Fr.) P. Kumm. f. rhodopolium.と記述しているサイトもあるけれど、Index Fungorumでは、Entoloma rhodopolium (Fr.) P. Kumm. f. rhodopolium.はEntoloma rhodopolium (Fr.) P. Kumm.のシノニムとされているようです。

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深夜の内にサツと来て猛スピードでサッと去って行った台風二号。
取り合えず雨だけは降ったので、キノコが発生しているかとチェックに行きました。・・・7/5日

ちょっと乾き気味だけれど、状態の良いカワリハツ(食菌)がありました(下写真)。
ベニタケ科ベニタケ属カワリハツ(変初)
学名:Russula cyanoxantha (Schaeff.) Fr. (1863).(ルッスラ・キアノクサンタ)
属名:Russulaは、russus [あずき色] + -ula(形容詞を作る接尾語)。
種小名cyanoxantha はラテン語で、cyano(青緑)+xantha(黄色)の意味。

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前述した食菌のアワタケ(下写真左:傘表、右:傘裏)。

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食菌のヒナアンズタケ。
ヒダに脈連絡が無いので、ヒナアンズタケとしていいのだと思います。(下写真左:傘表、右:傘裏)
アンズタケ科アンズタケ属ヒナアンズタケ(雛杏子茸)
学名:Cantharellus minor Peck 1872.(カンタレッルス・ミノル)
属名Cantharellusは、kantharos(盃)+ -ellus(形容詞を作る接尾語)から。
種小名minorはラテン語で、「より小さい」の意味

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前述のウスキテングタケが群生していました(下写真)。

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毒菌、猛毒菌が多数あるテングタケ属では、稀な食菌のタマゴタケ(下写真左:傘表、右:傘裏)
テングタケ科テングタケ属タマゴタケ(卵茸)
学名:Amanita caesareoides Lj.N. Vassiljeva (1950)(アマニタ・カエサレオイデス)
種小名caesareoides は、caesare(Amanita caesarea:西洋タマゴタケ)+-oides(~に似た)の意味。
以前はインドやネパールなどの方に分布するAmanita hemibapha (Berk. & Broome) Sacc. (1887)とされていたのですが、DNA解析の結果、中国やロシアに分布するAmanita caesareoidesであることが判明し、変更されました。

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こちらはアメリカウラベニイロガワリ。
見かけは毒々しいけれど、かなり美味しい食菌です(下写真左:傘表、右:傘裏)。
イグチ科ヤマドリタケ属アメリカウラベニイロガワリ(亜米利加裏紅色変)
学名:Boletus subvelutipes Peck (1889)(ボレトゥス・スブウェルティペス)
種小名subvelutipes はラテン語でsub(やや)+veluti-(ビロード状の)+pes(柄)。
Peck氏自身が、これをビロードのような茎のあるイグチと呼んだという記述もあり、種小名がビロードのような柄からきているのは確かなようです。

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やっと出てきたヤマドリタケモドキ(下写真2枚)

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この日は、久しぶりにキノコを収穫してきました。
下写真左上から時計回りに、カワリハツ、ヤマドリタケモドキ、アメリカウラベニイロガワリ、タマゴタケ、そしてイロガワリが1個だけ(下写真)。

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少しまとめて数が採れたように見えるヤマドリタケモドキだけれど、大きめのものは少しババ気味だし、小さくて形の良さそうに見えるものでも柄はもう虫食いでブカブカ。
しょうがないので、良い所だけを切り取って、自作ディハイドレーターで乾燥しました。
出来上がった国産ドライポルチーニは42.9g(下写真)。

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一方、アメリカウラベニイロガワリは虫食いもなく、いい状態。
とは言え、念のために水に漬けて虫出し。
水に漬けただけで、水は真っ青になって(下写真)・・・これを見たら誰でも食べるのを躊躇すると思う(笑)。

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断面も割いた直後0.5秒位は綺麗な黄色だけれど、瞬時に青く変色して(下写真)・・・これを見たら普通の人は、やっぱり食べるのを躊躇する筈(笑)。

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漬けた水はこんなに真っ青(下写真)。
案の定、虫はいませんでした。

IMG17070515.jpg


でもね、鍋にいれて加熱するに従い、この青色はスーッと消えて、毒々しかった傘の色も美味しそうな焦げ茶色にかわり、断面色も綺麗な黄色に戻ります。
湯で茹でたアメリカウラベニイロガワリを、熱々のままスライスして、八方だし、味醂、醤油、酒を煮きった汁に浸します。
熱々のスライスを、より温度の低い汁につけることで、ソーレ効果(Soret effect、正しくはルードヴィッヒ・ソーレ効果:Ludwig-Soret effect)で漬け汁が速やかにキノコに滲み入ります。

スライス面はこんなに綺麗な黄色に戻っています。(下写真)
このキノコ、他のイグチ類と異なり、コリコリ、シャキシャキ食感でなかなか美味しいのです。

IMG17070601.jpg


写真は撮らなかったけれど、カワリハツは普通にうどんで食べました。
ベニタケ属のキノコは辛味があったり、身がボソボソだったりして食べるのには値しないのが多いけれど、カワリハツは出しも良く出るし、身も辛さは全くなく、ボソボソもせず、普通に美味しいキノコです。

やっと出てきたと思ったキノコですが、その後、雨が降らず、すっかり姿を消してしまいました。

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2017’07.01・Sat

続49・野のキノコ

常々キノコに詳しくなりたいと思っているので、それが食べられるキノコであろうと、食べられないキノコであろうと、散策に見かけたキノコは写真を撮って、知らないキノコなら後でNETや図鑑で調べ、できるだけ何のキノコであるか推定をしています。
時々は山菜も加わります。
勿論まだ知識不足ですから、推定できなかったり、推定間違いだったりすることも多い筈です。
掲載したキノコや山菜のそんなケースで、正しい名前をお判りの方がおられましたら、ぜひにも教えて頂けると大変嬉しいのです。・・・宜しくお願いいたしますm(_ _)m 
なお、この記事で食べられる、又は食べたと掲載したキノコや山菜の安全を保障するものではありません。
特にキノコは食菌と知られていても、人によっては中毒を起こしたりすることもあります。
野のキノコや山菜を食べて楽しむのはあくまで自己責任でお願いいたします。
※全ての写真は、クリックすればより大きなサイズでご覧になれます。
このシリーズの前回はこちら



この日は東京きのこ同好会の有志で、八王子寺田で月一で行っているきのこ学名他の勉強会に出席しました。・・・6/23日
この勉強会は、午前中はフィールドできのこの採取、屋内に戻り、昼食を食べた後、採って来たきのこに対する顕鏡観察、そして学名の由来調査結果の発表(これは私のWork)という内容で行っています。
この寺田は沢山きのこが発生する所。
本来この時期であればもう色々な種類のキノコが発生している筈が、今年は雨が少ない所為か殆ど発生していないのです。
この日見たキノコも、随分探した割にはほんの僅かでした。

まずは束生状態の不明なきのこ(下写真)。
めくれ上がったヒダ面を見ると、ヒダ間に連絡脈があるようですが、思い当たるキノコがありません。

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こちらはハナビラニカワタケ(食菌)(下写真)
シロキクラゲ科シロキクラゲ属ハナビラニカワタケ(花弁膠茸)
学名:Tremella foliacea Pers. (1800)(トレメッラ・フォリアケア)
属名Tremellaはラテン語で、tremulus(震える)+ -ella(形容詞を作る接尾語、小さいという意味もある)。
種小名foliaceaは「葉状の」の意味。
まさに、このプルプル震えるようなゼリー質、そして葉が寄り集まったような外観に由来するのでしょう。

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普段なら嫌というほどあちこちに発生しているベニタケ属のきのこも、やっと一本だけ見つけました。
多分これはカワリハツ(食菌)(下写真 左:傘表、右:傘裏)
ベニタケ科ベニタケ属カワリハツ(変初)
学名:Russula cyanoxantha (Schaeff.) Fr.(1863)(ルッスラ・キアノクサンタ)
属名Russulaは、russus(あずき色) + -ula(形容詞を作る接尾語)
種小名cyanoxantha はcyano(青緑)+xantha(黄色)

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そして次の日。・・・6/24日
この日は東京きのこ同好会が私の地元で行うミニキノコ観察会。
集まった人数は会員が19名、非会員のお試し参加が1名の20名(下写真)。

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昨年はイグチ類、チチタケやテングタケ等色々観察されたのですが、前日の寺田同様、ここも殆どきのこは出ていません。
ベニタケ属ですら見つからない。
随分探して、やっと見つけました。
ニオイコベニタケ(不食)でしょうか(下写真)。
ベニタケ科ベニタケ属ニオイコベニタケ(匂小紅茸)
学名:Russula bella Hongo (1968)(ルッスラ・ベッラ)
種小名bellaは「美しい」の意味。

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こちらはノボリリュウタケ(食菌)(下写真)
ノボリリュウタケ科ノボリリュウタケ属ノボリリュウタケ(昇龍茸)
学名:Helvella crispa (Scop.) Fr. (1822)(ヘルウェッラ・クリスパ)
属名Helvellaは香り高いハーブの古代語。そして種小名crispaは「皺のある、縮れた」の意味。

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硬質菌のヒイロタケ(不食)(下写真)
サルノコシカケ科Trametes属ヒイロタケ(緋色茸)
学名:Trametes coccinea (Fr.) Hai J. Li & S.H. He (2014)(トラメテス・コッキネア)
属名Trametesは「薄い」を意味する接頭語tramから来ていて、この属のキノコが薄い断面を持っていることに由来します。
そして種小名coccineaは「深紅色の、真っ赤な」の意味。
NET上で見かけるTrametes属の和属名は、カワラタケ属、シロアミタケ属、ホウロクタケ属と色々あり、どれが正しいのでしょう?
タマチョレイタケ科(Polyporaceae)シュタケ属(Pycnoporus)から2014年に、今の属に移されました。

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乾き気味のカワリハツ(食菌)(下写真)

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キクラゲ(食菌)(下写真)
キクラゲ科キクラゲ属キクラゲ(木耳)
学名:Auricularia auricula-judae (Bull.) Quél. (1886)(アウリクラリア・アウリクラ-ユダエ)
属名Auriculariaは、auricula「耳」から、そして種小名auricula-judae は「ユダ(又はユダヤ人)の耳」の意味。

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各々昼食を取った後、採取してきたきのこをシートに並べ、同定会(下写真)。
全部で20種位。 さすがみんなで採ると、無いなりに少しは集まるものです。

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取りあえず、集まったきのこは50音順に、
アミスギタケ、イッポンシメジの仲間、カワラタケ、カワリハツ、キアシグロタケ、 キクラゲ、キヌハダトマヤタケ、シロハツ、チャカイガラタケ、ツチグリ、 ニオイコベニタケ、ノウタケ、ノボリリュウタケ、ヒイロタケ、ヒトヨタケの仲間、 ベッコウタケ、ベニタケ属の一種、モリノカレバタケの仲間、ヤブシメジモドキ(仮称)

車を止めた駐車場までの道が判らない会員も多いので、駐車場まで送っていってすぐ帰宅しました。
後で話を聞いたら、駐車場に遅れてきた会員がいたらしく、その会員がこんな綺麗なきのこを見つけたとの事なのです。
実物は見損ないましたが、写真を送って頂きました(下写真:写真お借りしました)
ヒラタケ科ヒラタケ属トキイロヒラタケ(朱鷺色平茸)(食菌)
学名:Pleurotus djamor (Rumph. ex Fr.) Boedijn (1959)(プレウロトゥス・ドヤモル)


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そう言えばこの日、集合場所に行く前に途中で束生状態のきのこを見つけたのです(下写真)。

TIMG17062400.jpg

傘は乾いている所為か、放射状の光沢があって、何のきのこかハッキリしなかったのですが、2日後に又採取して見たら、その日は少ししっとりして光沢は無く、これなら一目でモリノカレバタケ(不食)の仲間と判ります(下写真)。
ホウライタケ科モリノカレバタケ属の一種(Gymnopus sp.
属名Gymnopus(ギムノプス)はラテン語で、Gymno-(裸の)+pus(足、キノコの場合は柄)の意味。
この属の種の無毛な柄に由来しているのでしょう。
ツキヨタケ科(Omphalotaceae)と記述しているサイトもあるのですが、近年ツキヨタケ科自体がホウライタケ科 (Marasmiaceae)のシノニム とされたので、どちらにしろ間違いではありません。

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2017’04.27・Thu

続48・野のキノコ

常々キノコに詳しくなりたいと思っているので、それが食べられるキノコであろうと、食べられないキノコであろうと、散策に見かけたキノコは写真を撮って、知らないキノコなら後でNETや図鑑で調べ、できるだけ何のキノコであるか推定をしています。
時々は山菜も加わります。
勿論まだ知識不足ですから、推定できなかったり、推定間違いだったりすることも多い筈です。
掲載したキノコや山菜のそんなケースで、正しい名前をお判りの方がおられましたら、ぜひにも教えて頂けると大変嬉しいのです。・・・宜しくお願いいたしますm(_ _)m 
なお、この記事で食べられる、又は食べたと掲載したキノコや山菜の安全を保障するものではありません。
特にキノコは食菌と知られていても、人によっては中毒を起こしたりすることもあります。
野のキノコや山菜を食べて楽しむのはあくまで自己責任でお願いいたします。
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3/24日
トガリアミガサタケが出始まったとの声も聞こえてきたこの時期、私の周りではキノコらしいキノコはまだ欠片もない状態。
全くキノコらしくは無いけれど、雑木林の枯れ枝の表面をルーペでよく見たら、直径1~1.5mm位のこんなキノコがありました(下写真)。
これは多分、スティクティス科クリプトディスクス属ロパロイデスCryptodiscus rhopaloides Sate)か・・・な
属名Cryptodiscus(クリプトディスクス)の意味は、ラテン語で、Crypto-(隠れた)+discus(円盤)。
成程ね!ただの枯れ枝もルーペで良く見たら、こんな円盤が隠れていたって訳です。
種小名rhopaloides(ロパロイデス)の意味は、rhopalo-(棍棒の)+-oides(~に似ている)。
それが由来かどうかは判らないけれど、上から見たらラッパ型も、横から見ると確かに棍棒型ではあります。

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こちらは5~10mm位で、シジミタケ科 シジミタケ属クロゲシジミタケResupinatus trichotis (Pers.) Sing.)(下写真)
属名Resupinatus(レスピナトゥス)はラテン語で「背着性の」の意味。実際裏面(ヒダ面)を上にしています。
種小名trichotis(トリコティス)は「毛の」の意味で表面は毛が生えています。

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ちょっと下がっている針の長さが短いけれど、これは多分シワタケ科アカギンコウヤクタケ属サガリハリタケRadulodon copelandii (Pat.) N. Maek. )(下写真)
属名Radulodon(ラドゥロドン)の意味は・・・多分ラテン語で、Radula(ヤスリ)+-odon(~の歯)
種小名copelandii(コペランディイ)はアメリカの生物学者Copeland, Herbert F.氏への献名

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キノコらしいキノコが無い時こそ、こんな地味なキノコに目を向ける数少ない機会です(笑)。



4/1日
桜も少し咲き始めたけれど、通常のアミガサタケより先に出るトガリアミガサタケも全く出ないのです。(^^;ゞ
こちらはディプロシスティス科ツチグリ属ツチグリAstraeus sp.又はAstraeus hygrometricus [non (Pers.) Morgan] sensu auct. jap.)(下写真)。
和名のツチグリは、従来はAstraeus hygrometricus (Pers.) Morganとされていたのだけれど、DNA解析の結果それとは違うことが判ったものだから、ツチグリ属の不明種(Astraeus sp.)とするか、又は日本の著者が使っている意味( sensu auct. jap.)でのAstraeus hygrometricusであって、Astraeus hygrometricus (Pers.) Morganではないよってことですナ。

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こちらはカンゾウタケ科ヌルデタケ属ヌルデタケPorodisculus pendulus (Fr.) Murrill (1907))(下写真)
属名Porodisculus(ポロディスクルス)はPorodiscusの愛称で、ギリシャ語で「気孔、細孔のある輪」。
種小名pendulus(ペンドゥルス)はラテン語で「下垂した」の意味で、実際少し下方を向きます

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これはヒメキクラゲ科ヒメキクラゲ属タマキクラゲExidia uvapassa Lloyd (1918))(下写真)
属名Exidia(エクシディア)は「滲み出る」の意味。
種小名uvapassa(ウウァパッサ)はラテン語でレーズン(Uva Passa)の意味と思われますが、確かに干しブドウのような外観ですからこの意味で妥当でしょう。
こちらは一応食菌だけれど、大抵の人はまず食べない・・・かな。

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4/10日
昨年はこの日が年初のアミガサタケとハルシメジだったなあと(この記事)気が付き、マイスポットを回ったけれど、全く出ていません。
でも土筆が出ていたので代わりに採取してきました(下写真)。

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早速、袴を取って夕食に土筆のキンピラと(下写真)、

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土筆の卵とじに(下写真)

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年初の土筆、このほろ苦さが如何にも春の味でたまりません♪



4/18日
何だか今年のキノコは異常です。
ハルシメジもアミガサタケも全く出る気配がありません。
代わりにようやく出始めたイタドリを採取してきました(下写真)。

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皮を剥いて一晩水にさらし、炒め煮に (レシピはこちら)(下写真)
イタドリって抜群に美味しいんですよ。
もともと持っている特有の酸味とシャキシャキっとした歯ざわりが実にいい。
でも美味しく食べるにはコツがあって、それは加熱し過ぎないこと。
火を通し過ぎるすぐとクタクタになってしまいます

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4/20日
相変わらずハルシメジもアミガサタケも出て来ません。
キクラゲ(食菌)を見つけたけれど、小さすぎてもっと育つまでパスです(下写真)
キクラゲ科キクラゲ属キクラゲAuricularia auricula-judae (Bull.) Quél. (1886))
属名Auricularia(アウリクラリア)は、ラテン語でAuricula(耳)+-aria(~のような)
種小名auricula-judae(アウリクラ-ユダエ) はauricula(耳)+judae(ユダの、又はユダヤ人の)の意味。

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4/24日
食べられない、又は食べる価値のないキノコですが、取りあえずようやくキノコらしいキノコが発生してきました。
ホウライタケ科モリノカレバタケ属の一種Gymnopus sp.)(下写真左:傘表、右:傘裏)
属名Gymnopus(ギムノプス)はラテン語で、Gymno-(裸の)+pus(足、キノコの場合は柄)の意味。
この属の種の無毛な柄に由来しているのでしょうか。
ツキヨタケ科(Omphalotaceae)と記述しているサイトもあるのですが、近年ツキヨタケ科自体がホウライタケ科 (Marasmiaceae)のシノニム とされたので、どちらにしろ間違いではありません。

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キノコらしいキノコを久々見たので、これは期待できるかもと、ハルシメジのスポットに行ってみたら、やっと発生していました♪♪
これは桜型ハルシメジ(ノイバラハルシメジ)で、このスポットでは毎年カリンの木の根元に発生します(下写真)。
イッポンシメジ科イッポンシメジ属ノイバラハルシメジEntoloma clypeatum f. hybridum)
属名Entoloma(エントロマ)のentoはギリシャ語のἐντόςで「内側」の意味、そしてlomaはλῶμ(α)で「縁、ヘリ」の意味で、 傘縁が内側に巻くことを言及しています。
種小名clypeatum(クリペアトゥム)はラテン語で「丸い盾」を意味します。
品種名hybridum(ヒブリドゥム)はいわゆるハイブリッド(hybrid)のことですが、ここでは一般的な「交配種の」という意味よりは「異なる要素を持った」ぐらいの意味でしょうか。
イッポンシメジ属は毒菌が多いのですが、これは美味しい食菌です♪♪

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そして、やっとアミガサタケ類も発生していました~♪♪
これはトガリアミガサタケ(食菌、生は有毒)になるのでしょうか(下写真)。
アミガサタケ類内の細かな分類分けは微妙過ぎて自信がありません(味の違いも無いし、笑)。
トガリアミガサタケなら
アミガサタケ科アミガサタケ属トガリアミガサタケMorchella conica Pers. (1818))
属名Morchella(モルケッラ)は「キノコ」を意味する古いドイツ語のmorchelに由来。
種小名conica(コニカ)はラテン語で「円錐形の」の意味。
トガリアミガサタケではなく普通のアミガサタケなら
アミガサタケ科アミガサタケ属アミガサタケMorchella esculenta (L.) Pers. (1801))
種小名esculenta(エスクレンタ)はラテン語で「食用の」の意味。

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こちらはヒロメノトガリアミガサタケ(食菌、生は有毒)?(下写真)
アミガサタケ科アミガサタケ属ヒロメノトガリアミガサタケMorchella costata Pers. (1801))
種小名costata(コスタタ)はラテン語で「肋のある」の意味。

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この日の収穫は、アミガサタケ類が8本、ノイバラハルシメジが大小合わせ13本、イタドリがドッサリ(下写真)。

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アミガサタケとハルシメジハは全部使って炊き込みご飯に(下写真)。
アミガサタケはこれまでクリーム系の洋風料理にだけ使っていたのだけれど、特段旨みがある訳じゃないし、食感だけで、何だか今一だなぁって思っていたのです。
初めて和風で使ってみたのですが、バターを少し加えた炊き込みご飯ではハルシメジより旨みがあって、凄く美味しかったのですナ。
バターとの相性良さは前から知っていたけれど、こんなに旨みがあるキノコだったなんて、ちょっと再認識です。

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4/26日
年初のアミガサタケを採った2日後。
そろそろ又次のが出てるかなと見に行きました。
イタチタケがあちこちに出ていました(下写真左:傘表。右:傘裏)。
一応可食だけれど、食べるに値するかどうかは疑問。
ナヨタケ科ナヨタケ属イタチタケPsathyrella candolleana (Fr.) Maire (1937))
属名Psathyrella(プサティレッラ)はラテン語で、Psathyra+ella(小さいを表す接尾語)。
Psathyraはギリシャ語のpsathuros(砕けやすい、脆い)からきているので、「小さく脆い」の意味となります。
種小名candolleana(カンドッレアナ)はスイスの植物学者Augustin Pyramus de Candolle氏への献名。

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この日の収穫はアミガサタケ類が14本(下写真)。
このスポットで、もう一回くらい採れるかな。

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2016’11.26・Sat

続47・野のキノコ(トリュフが採れたゾ♪)

常々キノコに詳しくなりたいと思っているので、それが食べられるキノコであろうと、食べられないキノコであろうと、散策に見かけたキノコは写真を撮って、知らないキノコなら後でNETや図鑑で調べ、できるだけ何のキノコであるか推定をしています。
時々は山菜も加わります。
勿論まだ知識不足ですから、推定できなかったり、推定間違いだったりすることも多い筈です。
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10/22日(土)
この日は、八王子市で行われた東京きのこ同好会が主催する「秋のきのこ観察会」に参加しました(下写真)。
※観察会は地権者、又は管理人さんに事前に許可を取って行われています。

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まずはヒラタケから。
このヒラタケ、倒木に発生していたのだけれど、外観をみると栽培種の胞子が飛んできて根付いたもののようです(下写真)。
ヒラタケ科ヒラタケ属ヒラタケ(食菌)
学名:Pleurotus ostreatus (Jacq.) P. Kumm.(プレウロトゥス・オストレアトゥス)
 属名Pleurotusは「側耳」、種小名ostreatusは「牡蠣の」の意味。

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こちらはムジナタケ(下写真)
ナヨタケ科ナヨタケ属ムジナタケ(可食)
学名Psathyrella velutina (Pers.) Singer(プサティレッラ・ウェルティナ)
 属名Psathyrellaは「壊れやすい」、種小名velutinaは「ビロード状の」の意味。
新分類でヒトヨタケ科(Coprinaceae コプリナケアエ)からナヨタケ科に変わりました。

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ヒメツチグリ科ヒメツチグリ属シロツチガキ(食不適)(下写真)
学名:Geastrum fimbriatum Fr.(ゲアストルム・フィムブリアトゥム)
 属名Geastrumは「土+星」、種小名fimbriatumは「フリンジが付いた」の意味。

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ムラサキシメジもありました(下写真左:傘表、下写真右:傘裏)。
キシメジ科ムラサキシメジ属ムラサキシメジ(食菌)
学名:Lepista nuda (Bull.) Cooke(レピスタ・ヌーダ)
 種小名nudaはヌード(裸)の意味で、傘表面の特有な滑らかさに由来するそうです。

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かなり巨大なスッポンタケ(食菌)?の幼菌(下写真)
ここでは何個も出ていて、3個だけ収穫。

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何と、こんな立派なシイタケが生えていたのです(下写真)。
勿論シイタケ原木ではなく、自然の切り株に発生していたのですが、あまりにも綺麗なシイタケなので、どう見ても栽培種の胞子が飛んできてできたものと思われます。
ツキヨタケ科シイタケ属シイタケ(食菌)
学名:Lentinula edodes ( Berk.) Pegler.(レンティヌラ・エドデス)
  種小名edodesはギリシャ語のedodè(食物)から「食物の」の意味。
誰でも知っているシイタケだけれど、その所属科はキシメジ科やハラタケ科、ホウライタケ科など別説があります。

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こちらはアンズタケ。
フランスではジロール(girolle)と呼ばれる人気の食用キノコです(下写真)。
アンズタケ科アンズタケ属アンズタケ(食菌)
学名:Cantharellus cibarius Fr(カンタレッルス・キバリウス)
 種小名cibariusはラテン語で「食用の」という意味。

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タマバリタケ科ナラタケ属クロゲナラタケ(食菌)(下写真)
学名:Armillaria cepistipes Velen.(アルミラリア・ケピスティペス)

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ヒメヒガサヒトヨダケ(下写真)
ナヨタケ科ヒメヒガサヒトヨタケ属ヒメヒガサヒトヨタケ(食不適)
学名:Parasola plicatilis (Curtis) Redhead, Vilgalys et Hopple(パラソーラ・プリカティリス)
 属名Parasolaは「日傘」の意味、そして種小名plicatilisは「ヒダを付けた」を意味します。
新分類でヒトヨタケ科ヒトヨタケ属からナヨタケ科ヒメヒガサヒトヨタケ属に変わりました。

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スッポンダケと思われた幼菌を、一番大きいのを残してカットしてみました。
間違いなくスッポンタケのようです(下写真)。

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各自サンプル採取したキノコを集めて鑑定会を行います。
鑑定後、鑑定を行った先生方の説明ありました。

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※鑑定後、キノコは全て集められて放射線量測定にかけ、八王子市の野生キノコの放射線量データとなります。

いつものように、この日見たキノコを確認できる範囲でメモしておきます(アイウエオ順)。
アオゾメタケ、アクイロウロコツルタケ、アシナガタケ、アシナガタケの仲間、アンズタケ、ウスヒラタケ、ウチワタケ、ウラムラサキ、エリマキツチガキ、オニナラタケ、カイガラタケ、カラカサタケ属、カレエダタケモドキ、キアシグロタケ、クサウラベニタケ、クロゲナラタケ、クロラッパタケ、コカブイヌシメジ、コバヤシアセタケ、コブアセタケ、サナギタケ、シイタケ、シラガツバフウセンタケの仲間、シロタマゴテングタケ、シロツチガキ、シロハツ、スギエダタケ、スジチャダイゴケ、スッポンタケ、チチタケの仲間、チャワンタケの仲間、ドングリキンカクキン、ナラタケモドキ、ニッケイタケ、ノウタケ、ノボリリュウタケ、ハナウロコガサ、ハナサナギタケ、ヒイロタケ、ヒメヒガサヒトヨタケ、ヒラタケ、フウセンタケ属、フクロツルタケ、ベニヒガサ、ホウロクタケ、ホコリタケ、ミヤマタマゴタケ、ムジナタケ、ムラサキシメジ、モリノハダイロガサ、ユキラッパタケ、ワタゲナラタケ



野のキノコではないけれど、原木マイタケのその後の話。
5月の白樺湖オフ会「山上げ会」の折、Miyakoさんから自作のマイタケ原木を頂いて、帰ってきてからプランターに伏せ込みしていました(この記事

北のベランダに置き、乾かないように時々水をあげていたのですが、10/2日に橙色のモコモコとしたものが2個飛び出していたのを発見したのです(下写真)。

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舞茸が発生する直前の状態がこれ?
舞茸に関してNETで調べてもこんな画像は出てこないし、友人は違うというし・・・マイタケに関係ないとすればこの正体不明のスットコドッコイは一体何だ~!(笑)
触ると固いのです。
掘って確かめたいけれど、それが原因で出るものが出なくなっては大変だ。
気づかない内に一気に出た位成長が早いのだから2、3日もすれば判るに違いないと待ったのです。
     ・・・・・
2、3日が過ぎ、8日9日10日経ち・・・成長がピタリととまったまま何の変化も無いのですな。
出るとすれば10月中くらいまでと言われた時期も過ぎ、11/10日にはすこし萎びて小さく、色も濃くなってしまいました(下写真)。

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流石に今年はもう出ないだろうから、このモコモコの正体を確かめることにしたのです。
赤玉土を少しづつ取り除いてみると、中は萎びてなく長く伸びて原木まで続いていたのです。
色も原木と同じ色です。
やっぱりマイタケが発生する部分のように思えます(下写真)。

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そっと赤玉土を戻しておきました。
今年は無理だったけれど、来年こそは発生する・・・かな♪



11/16日(水)
平日だけれどこの日は仕事を休んで、東京きのこ同好会の有志数名で行っている、学名と分類関係の勉強会に出席してきました。
会場の脇で、ムラサキシメジ(食菌)とシロシメジ(食菌)を見つけたので、ついでに採取してきました(下写真)。

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11/20日(日)
この日は、私の住んでいる町で野生のトリュフ探索。
「えーっ!日本でトリュフが採れるの~?」って思う方も多いと思うけれど、日本でもトリュフ(セイヨウショウロ属)は少なくとも5グループ、20種あるのが判明しているそうです。
日本で採れた黒トリュフの画像を見て以来、ここ4年程探してはいるのだけれど、皆目見つからない。(^^;ゞ
そんな折、日本で一番国産トリュフを見つけている地下生菌の大家、中島稔氏に案内して頂けるという機会があり、喜び勇んで参加したのです。
この日のメンバーは中島さんと東京きのこ同好会のトリュフに目が眩んだ物好き7名(私を含んで)の総勢8名。

待ち合わせの場所に向かう道すがら、キノコを発見。
キシメジ科キシメジ属シロシメジ(食菌)(下写真2枚)
学名:Tricholoma japonicum Kawamura(トリコローマ・ヤポニクム)
属名のTricholomaは「縁に毛のある」、種小名japonicumは「日本産の」の意味。
食べられるけれど苦みがあって、それ程美味しいって訳じゃないので、私は食べません。

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全員と合流し、早速探索開始。
凄い! 探す場所も、探し方も全く違うゾ (◎_◎;)
早速見つかったのはヒメノガステル属(Hymenogaster)の一種(下写真)
この地下生菌は、ワカフサタケ属と近縁なのだそうです。

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そして、何だかあっけなく目的のトリュフを発見(下写真)。
もっとも、中島さんが既に見つけているシロで探しているのだから、あっけなく見つかっても当たり前なのだけれど、でもこの場所は私はしょっちゅうキノコ眼で見ながら歩いている所です。
要は闇雲に探したって見つからないってことだな(笑)

黒トリュフと呼ばれるものは一種類だけではなく、通称ペリゴールトリュフ、冬トリュフ、夏トリュフ、紫トリュフ、あるいは秋トリュフ、中国トリュフ、インドトリュフ等があり、この発見したトリュフ(イボセイヨウショウロ)はいわゆるインドトリュフになります。
セイヨウショウロ属イボセイヨウショウロ(広義)(食菌)
学名:Tuber indicum Cooke & Massee(トゥベル・インディクム)
 種小名indicumは「インドの」の意味。
前記した国内で採れるトリュフ5グループの中のメラノスポルム(Melanosporum)というグループに属する種となります。

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(広義)と記述している理由は、国内で採れるイボセイヨウショウロがDNA解析の結果で2種類に分かれることが判明したようなのです。
そしてその内の一種は新種の可能性が高いのだそうですから、ゆくゆくは新しい学名で単離されることになるのだと思われますが、顕鏡判定も含め形態的な特徴で見分けるのは困難だそうで、いちいちDNA鑑定が必要ならそれも困ったことですナ(笑)。
セイヨウショウロの仲間は、チャワンタケやアミガサタケなどで知られる子嚢菌が進化の過程で地下に潜った地下生菌。
子嚢菌は胞子を入れた子嚢という袋を表面に持つキノコ。
地下に入るために子嚢のある表面を内側に包み込み、さらに子嚢のある表面積を増やすために脳細胞のように表面を幾重にも畳み込み、その結果、断面に見える大理石模様になったのですナ。

又別の所でも次々見つかりました(下写真2枚)

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中島さんには地下生菌が好む木の種類、嫌う木の種類、適する土や枯れ葉の状態、木のどの辺をどう探すかなど、実地で詳しく教えて頂きました。
それに合致した場所で必ず採れるって訳じゃないけれど、闇雲に探すより、可能性の高い場所を重点的に探したら、的中率も全然違ってくる筈。
教えて頂いたシロは荒らさないで、このトリュフが有りそうな場所のパターンだけをしっかり覚えて、私だけのMyトリュフスポットを開拓しようと思います。

場所を移動して他の場所も探索。
これは多分ハタケチャダイゴケ?(下写真左)。
カップの中は空のようですから、ペリジオール(Peridioles)はみな飛び出した後なのでしょう。
ハラタケ科 チャダイゴケ属ハタケチャダイゴケ(食不適)
 学名:Cyathus stercoreus (Schwein.) De Toni(キヤトゥス・ステルコレウス)
新分類でチャダイゴケ目チャダイゴケ科からハラタケ目ハラタケ科に変わりました。
そしてこの時期多いカキシメジ(下写真右)
美味しそうな外観のため食中毒が多い毒菌です。
キシメジ科キシメジ属カキシメジ(毒菌)
 学名Tricholoma ustale (Fr.) P. Kumm.(トリコローマ・ウスターレ)
 種小名ustaleは「焼けた」の意味で、このキノコの色に由来します。

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タマチョレイタケ科チャミダレアミタケ属エゴノキタケ(食不適)(下写真左:傘表、下写真右:傘裏)
学名:Daedaleopsis styracina (P.Henn. et Shirai) Imazeki(ダエダレオプシス・スティラキナ)
 属名のDaedaleopsisは「迷路状の」の意味。実際この属のキノコはヒダが迷路状です。
 種小名styracinaは「エゴノ木に生える」の意味。

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割れた地下生菌がありました(下写真左:割れた地下生菌、下写真右:断面)。
中島さんによれば、担子菌であるベニタケの仲間が地下生菌になったもので、割れて胞子を撒いている状態のものとのこと。

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なんと希少な高級キノコのショウロ(松露)も見つかりました(下写真)。
ショウロは担子菌のイグチの仲間から進化の過程で地下生菌になったもの。
地下生菌同士はみな近縁に思いがちだけれど、色々なキノコから別々に地下生菌化していているため、外見は似ていてもそれぞれ全く系統が異なる所がとても興味深いところです。
ショウロ科ショウロ属ショウロ(食菌)
学名:Rhizopogon roseolus (Corda) Th. Fries(リゾポゴン・ロセオルス)
属名のRhizopogonはギリシャ語の根(Rhiz-)ヒゲ (-pogon)から来ていて、この属の多くの種の子実体で見られる根状菌糸束に由来しています。
そして種小名のroseolusは淡紅色の」の意味。
実際、掘り出したり傷つけたりすると淡紅色に変わります。

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切って見ました。
断面は真っ白で、ちょうど食べるには最高の状態です。
種小名の通り、断面の一部が少し淡紅色に変化しました(下写真)。

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カワタケ科カワタケ属ツクシカワタケ(食不適)(下写真2枚)
学名 : Peniophora nuda (Fr.) Bres.(ペニオフォラ・ヌーダ)
※あるいはカミウロコタケかスミレウロコタケかも知れません。

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ホコリタケも胞子を放出している真っ最中(下写真左)。
ハラタケ科ホコリタケ属ホコリタケ(幼菌は食菌)
 学名:Lycoperdon perlatum Pers.(リコペルドン・ペルラトゥム)
 属名Lycoperdonは「狼の屁」、種小名perlatumは「広く拡散する」の意味。
スッポンタケもありました(下写真右)
スッポンタケ科スッポンタケ属スッポンタケ(食菌)
学名:Phallus impudicus Linnaeus(ファッルス・イムプディクス)
 属名のPhallusは「勃起した陰茎」、種小名impudicusは「羞恥心のない」という意味。
 と言うことですから、「恥知らずにも勃起したペニス」という学名になります。
 まあ形が形だからしょうがないとしても、こんな学名を付けるヨーロッパ人の下ネタ好きさは、奥ゆかしい日本人には到底理解の外です(笑)。

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この季節、あちこちで見られるムラサキシメジ(下写真)。
学名等は前述。

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実に有意義なトリュフ探索会、いや地下生菌観察会でした。
ご案内&ご指導頂いた中島稔さんに感謝申し上げます。m(_ _)m
教えて頂いたことと、発生環境をこの目で見たことで、今後は自分でも探せる・・・かな?

折角ですから、ムラサキシメジ(下写真左)と黒トリュフ(下写真右)を食用に採取してきました。
黒トリュフはもうしっかり黒トリュフ特有の香りがしています。

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