続36・野のキノコ
時々は山菜も加わります。
勿論まだ知識が足り無いので、推定できなかったり、推定間違いだったりすることも多い筈です。
掲載したキノコや山菜のそんなケースで、正しい名前をお判りの方がおられましたら、ぜひにも教えて頂けると大変嬉しいのです。・・・宜しくお願いいたしますm(_ _)m
なお、この記事で食べられる、又は食べたと掲載したキノコや山菜の安全を保障するものではありません。
特にキノコは食菌と知られていても、食べ方によって、又人によっては中毒を起こしたりすることもあります。
実際、食菌として知られているきのこ(スーパーで売られているきのこを含み)の殆どは生で食べれば中毒を起こします。
野のキノコや山菜を食べて楽しむのはあくまで自己責任でお願いいたします。
※全ての写真は、クリックすればより大きなサイズでご覧になれます。
6/20日(土)
この日は週末の散策日。
南東尾根コースで景信山まで登った後、高尾~陣馬縦走コースで陣馬山山頂まで行き、一の尾根コース、和田第2尾根コースで下山するルート。
前日は結構な雨だったので、最寄の駅に行く途中で早速テングタケ(毒菌)を発見(下写真)。
やっと夏きのこがスタートでしょうか♪
そこから50mほど行った所で、今度はヤマドリタケモドキ(食菌)を発見。
ヤマドリタケや極近縁のヤマドリタケモドキなどはイタリア料理で出てくるポルチーニ茸で、日本でも採れるきのこです。
これは大分ナメクジにやられてとても採取できる状態ではないけれど、やっと今年のヤマドリタケモドキの発生です(下写真)。
昨年より10日ほど早いような気がします。
これなら山の上でも色々なきのこが見られるかもと、ちょっと期待したのですが、標高が高い分、きのこの季節にはまだ早く、きのこのは殆ど見つからない。
見つかったのは大きな(真ん中のやつで径15cm)マツオウジ(食菌)と(下写真)、
スギエダタケ(食菌)だけ(下写真 1枚目:傘表、2枚目:傘裏)。
実はアマタケ、エセオリミキ、スギエダタケで迷っていたのですが、後日東京きのこ同好会のⅠセンセイに杉の落ち葉環境に発生しているのでスギエダタケではないかと教えて頂きました。
いつも私が見るモミジガサとは少し葉の形状も微妙に違うのですが、これもモミジガサ(シドケ)でしょうか?(下写真)
6/21日(日)
昨日ヤマドリタケモドキが見つかったので、もうマイスポットにも出ているかも知れないと、早速チェックに行ったのです。
なんと、もうタマゴタケ(食菌)も出ていました。
少なくとも一昨日には発生して、一昨日の雨でブカブカになったようで、発生の早い順から大分色落ちして痛んでいます(下写真)。
こちらはタマゴタケの幼菌(下写真)。
ヤマドリタケモドキは、ババ(古くなって痛んでしまったものを言う、ジジとは言わないんだな、笑)になってしまったものも随分あったけれど、綺麗なものも何本かありました(下写真2枚)
こちらは大分ナメクジに舐められたアカヤマドリ(食菌)。(下写真)
スミゾメヤマイグチ(食毒不明)。(下写真 1枚目:傘表、2枚目:傘裏)
チチタケ属のきのこ。
キチチタケ(毒菌、以前は食菌)に似ているけれど、キチチタケならヒダを傷つけてでるチチ(乳液)がはっきりと黄色なのですが、このチチは黄色っぽい?ような気もするけれど、はっきりとした黄色とも言えず、かといって不透明な真っ白ともちょっと違う(下写真 1枚目:傘表、2枚目:傘裏)。
チチが、いわゆる「米のとぎ汁」状の半透明なら、下地のヒダ色でこんな黄色っぽい?ような感じになるかも知れません。
もしそうだとすればアイバカラハツモドキ(青木氏仮称)(不食)?
でもサイズがアイバカラハツモドキにしては小さいですね。
アイバカラハツモドキのチチなら味は徐々に辛いそうですから、チチの味も確かめるべきでした。(^^;ゞ
有名な毒菌のクサウラベニタケもあちこちに群生(下写真 1枚目:傘表、2枚目:傘裏)。
こちらは多分シバフタケ(食菌)。
そしてこちらはムジナタケ(可食)?(下写真 1枚目:傘表、2枚目:傘裏)
6/23日(火)
昨日も雨模様。水分が多ければきのこはあっという間に発生して、あっという間にババになってしまいます。
昼休みに急いでマイスポットを回りました。
テングツルタケ(可食)か又はヘビキノコモドキ(毒菌)。
テングツルタケなら傘縁辺の条線あり、ヘビキノコモドキなら条線なしだけれど、この写真では条線有りなのか無しなのか結構微妙です(笑)。
どちらかと言えば、条線なし(ヘビキノコモドキ)・・・かな?
傘裏を見てツバがなければテングツルタケの方だけれど、傘裏は確かめませんでした(下写真)。
ヤマドリタケモドキ(下写真)。
タマゴタケの幼菌(下写真)。
テングタケ(毒菌)(下写真)
こちらはキッコウアワタケ(食菌)?
少し古くなっているせいか、傷つけてもすぐの青変はありませんでした(下写真 1枚目:傘表、2枚目:傘裏)。
傘表面の傷が赤褐に変色しているし、柄の色などから、ガンタケ(毒菌)でしょうか。(下写真)
ガンタケは以前は食菌とされていましたが、現在は毒菌とされています。
キシメジ属と思われる薄茶色~肌色のきのこ(下写真3枚)。
土から発生し、1枚目の写真のように束生もするし単独で発生もする。
かなり大きくなり2枚目の写真では傘径20cm。
ヒダは密で垂生(3枚目の写真)
カキシメジにも似ているけれど、それにはサイズも大きくなり過ぎるし、ヒダが垂生するのも合致しない。
東京きのこ同好会のK先生にハダイロニガシメジ(青木仮称)(不食)ではないかと教えて頂きました。
この日の採取はタマゴタケの幼菌少々とヤマドリタケモドキ(下写真)。
ヤマドリタケモドキは塩水に30分漬けて虫出しをした後、スライスして自作ディハイドレーターでカラッカラに乾燥(下写真)。
国産ドライポルチーニが40.3g出来上がり。これは在庫に補充します。
6/27日(土)
昨日が雨だったのでマイスポットをきのこチェック。
なんと色合いがヤマドリタケ(食菌)のようなヤマドリタケモドキ(食菌)がありました(下写真)。
傘の色が何ともそっくりだし、柄の色も明るくてそれらしい。
強いて言えば、傘縁辺の色がもっと明るく、そして傘下の柄の色がもっと明るく、傘表面の凸凹が無かったら文句なし。
でもヤマドリタケは亜高山帯で発生するイグチでこの辺で発生することは無いのですから、どんなに似ていてもこれはヤマドリタケモドキです(笑)。
抜いてみたら、ほら!柄の上部までしっかり網目があって、間違いなくハンサムなヤマドリタケモドキです(下写真)。
タマゴタケ(食菌)もあちこちに(下写真)。
スミゾメヤマイグチ(食毒不明)(下写真)。
フタイロベニタケ(食毒不明)のような色合いだけれど、ひび割れ模様が無いので、カワリハツ(食菌)でしょう(下写真)。
チャニガイグチ(不食)?でしょうか、褐色変性があります(下写真 1枚目:傘表、2枚目:傘裏)。
クサウラベニタケ(毒菌)の群生(下写真)。
もうあちこちに大量に群生していて、これが食菌だったらいいのだけれど(笑)、食中毒例が非常に多い毒菌です。
カレバキツネタケ(食菌)。(下写真)
オオホウライタケ(不食)。(下写真)
アカヤマタケ(可食)、トガリベニヤマタケ(不食)、トガリツキミタケ(不食)、又はヒイロガサ(可食)?
似た候補は色々あるけれど、色々特徴を総合すると一番の候補はトガリベニヤマタケかな(下写真 1枚目:傘表、2枚目:傘裏)。
ビックリする程大きなヤマドリタケモドキ(下写真)。
傘径で30cmと今まで見た中で最大級だけれど、ババにはなっていなくて、悪くない状態。
でもヤマドリタケモドキにも最近ちょっと飽きているし、重いのを持ち帰るのもイヤだし、これはポイっとしてきました(笑)
ハチノスタケ(不食)と思って傘裏をみたら網目模様が随分小さい。
レアなサビハチノスタケ(食毒不明)か?と期待したけれど、サビハチノスタケにしては少しサイズが大きく(径6cm)、又網目も小さすぎます。
スジウチワタケ(不食)でしょうね(下写真 1枚目:傘表、2枚目:傘裏)。
死の天使、ドクツルタケ(猛毒菌)。(下写真)
この1本で確実に命を落とす怖いきのこですが、意外に身近なあちこちに生えています。
この日の採集は、まずタマゴタケ(下写真)。
最近はタマゴタケも少し飽きているのだけれど、見つけたらやっぱり採取してしまいます(笑)。
そして下写真右上から時計回りにヤマドリタケモドキ、カレバキツネタケ、カワリハツ(下写真)。
ヤマドリタケモドキの中にある一番大きい奴は、ポイしてきた巨大ヤマドリタケモドキの近くにあった半分くらいの奴。
ヤマドリタケモドキも飽きているけれど、見たらやっぱり採ってしまいます。
一番大きいヤマドリタケモドキはこのままステーキで食べて、残りはいつものように虫出し後、スライスして自作ディハイドレーターでカラッカラに乾燥(下写真)。
出来上がりの国産ドライポルチーニ48.4gを、これも在庫補充。
カワリハツとカレバキツネタケは翌日昼にきのこうどんにして頂きました。
カワリハツは辛みもなく結構出汁も出るし、他のベニタケ科のようにボソボソな食感でもなく、普通に美味しいです。
6/28日(日)
午後から所要があって外出。
最寄の駅に向かう途中で遠目にタマゴタケを発見。
帰りに採取することにしてとりあえずパス。
そして帰路。もう薄暗くなっていましたが無事残っていました。
そして採取(下写真)
6/30日(火)
この日は午前も午後も別々に所用があって外出。
往路でタマゴタケを見つけていたので、所要を終えた帰路で採取(下写真2枚)。
午後は又別件でクライアント先で打ち合わせ。
又その帰路で道脇にヤマドリタケモドキを発見。
袋も持っていなかったけれど、見つけた以上取らないってのも・・・(笑)。
手に持って帰って来ました(下写真)。
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