続38・野のキノコ
時々は山菜も加わります。
勿論まだ知識が足り無いので、推定できなかったり、推定間違いだったりすることも多い筈です。
掲載したキノコや山菜のそんなケースで、正しい名前をお判りの方がおられましたら、ぜひにも教えて頂けると大変嬉しいのです。・・・宜しくお願いいたしますm(_ _)m
なお、この記事で食べられる、又は食べたと掲載したキノコや山菜の安全を保障するものではありません。
特にキノコは食菌と知られていても、食べ方によって、又人によっては中毒を起こしたりすることもあります。
実際、食菌として知られているきのこ(スーパーで売られているきのこを含み)の殆どは生で食べれば中毒を起こします。
野のキノコや山菜を食べて楽しむのはあくまで自己責任でお願いいたします。
※全ての写真は、クリックすればより大きなサイズでご覧になれます。
7/8日(水)
この日は平日なのだけれど、高尾山で東京きのこ同好会のキノコミニ観察会が行われたのです。
この前後はずっと仕事の締め切りに追われてストレスも溜まっていました。
登りなれた高尾山です。
まだ仕事は途中なのだけれど、この際ストレス解消してこようと仕事を1日サボって参加させて頂きました(笑)。
出かける前にベランダのプランターでキノコを発見!(下写真 左:傘表、右:傘裏)
何のキノコでしょうか??
わざわざ外までキノコ観察に行くのに、自分のプランターに発生したキノコが何のキノコか判らないのも何とも情けない。(^^;ゞ
私の知っているイタチタケ(不食)とちょっとフォルムが違うけれど、プランターに発生して一晩で生えてすぐ消えるところを見るとナヨタケ属らしいし、やっぱりイタチタケの仲間辺りでしょうか?
最寄の駅に行く途中の道脇のスポットに随分タマゴタケ(食菌)が出ています。
行きがけに採っていっても、帰るまでには揺られてボロボロになるし、タマゴタケは少し飽きているのでパス(下写真)。
JR高尾山口駅で他の参加者と待ち合わせし、清滝駅からケーブルで高尾山駅まで。
ここからキノコを観察しながら山頂に向かいます。
早速見つけたこのキノコ、ホウライタケ系にしてはヒダがそこまでは粗くないし、H先生の鑑定でシロシバフタケ(不食)になったのだったか?、やっぱりホウライタケの仲間だったか?忘れてしまいました(下写真)
こちらはイタチタケ(不食)でしょう(下写真)。
こちらは不明菌。
傘径1cmくらいと小さいのです。
チャヒラタケ(食毒不明)の幼菌か、ヒメムキタケ(食毒不明)の幼菌かも知れません(下写真)。
こちらは、ナカグロモリノカサ(毒菌)?(下写真 左:傘表、右:傘裏)
ヌメリニガイグチ(食毒不明)。(下写真 左:傘表、右:傘裏)
ヌメリハツ(不食)。(下写真 左:傘表、右:傘裏)
ヌメルハツのチチは薄いです(下右写真)。
ツエタケ(食菌)の仲間(下写真 左:傘表、右:傘裏)。
オリーブサカズキタケ(食毒不明)。(下写真)
イッポンシメジ(毒菌)の仲間(下写真 左:傘表、右:傘裏) 。
途中で一度、鑑定会。
写真の右端にハナオチバタケもあります(下写真)。
ナカグロモリノカサ、ザラエノハラタケ(要注意)、そしてそのどちらにも断定できないものもあって、この仲間もなかなか変異が多そうです。
ここに並んだアメリカウラベニイロガワリ(食菌)は私の中では典型的なタイプのものでしたが、それは私にとっての典型であって、一番最初に定義されたアメリカウラベニイロガワリ(西日本産標本)とは全く違うようなのです。
じゃ・・これは何だろう??・・・オオウラベニイロガワリなのか、又は東日本タイプなのか、はたまた別のスットコドッコイな奴か?
この系統は何とも難しい(笑)
途中の鑑定会を終えて、再度山頂へ向かいます。
スミゾメヤマイグチ(食毒不明)。(下写真)
あちこちにこのキノコが群生(下写真)。
この後の鑑定会で、シロゲカヤタケ(シロケシメジモドキ)(食菌)になったのだったか?・・・記憶が定かではありません(笑)。
キクラゲ(食菌)もありました(下写真)。
山頂を前にした2回目の鑑定会(下写真)。
並んだものは上の3種(スミゾメヤマイグチ、シロゲカヤタケ?、キクラゲ)以外に、
まずキハツダケ(可食)(下写真)
チチタケ属のキノコでチチは白いけれど、時間とともに青いシミとなるので判りやすいキノコです。
ところで・・タケではなく、・・ダケと濁るのはキハツダケだけ。
これは何だったんだっけか・・・ツルタケ(食菌)? もう記憶なしです(下写真)。
こちらはドクツルタケ(猛毒菌)?(下写真)
チャニガイグチ(不食)。(下写真)
クリイロイグチ(食菌)とか、クリイロイグチモドキ(食毒不明)とか、ビロードクリイリイグチ(可食)とか、とにかくその類(笑)。
この時にどれに決まったのだったか、覚えていないもの。(^^;ゞ (下写真)
他にオクヤマニガイグチ(不食)、ヒロハウスズミチチタケ(不食)など。
山頂へ行って、お弁当を食べケーブル駅まで下って解散ということになりました。
帰りは薬王院を通って下り。
高尾山は何度も来ているけれど、薬王院を通るのは何年ぶりでしょうか(笑)。(下写真)
途中でミヤマザラミノヒトヨタケ(食毒不明)を発見(下写真)。
ホコリタケ(キツネノチゃブクロ)(幼菌は可食)が群生していました(下写真)。
ケーブル駅の手前でケーブルで下山する他の皆さんと別れ、私ども夫婦は琵琶滝の裏を通って高尾病院へ出るルートで下山。
登りをケーブルで登ったのだから下りくらいはと足で下りました(笑)。
7/11日(土)
この日は週末の散策日。
電車で小田急線の渋沢まで行って、渋沢のまだ歩いていない平地コースを歩きます。
最寄の駅に行く途中で、道脇の雑木林にタマゴタケ(食菌)があちこち出てます。
これなどはもう舗装脇で、いかにも採ってくれと言っているけれど、散策に行く前に採っても散策中に揺られてボロボロになるのは目に見えています。
帰りにまだあるようならその時に回収することにしました(下写真)。
渋沢についての散策中開始直後になんとチチタケ(食菌)を見つけました♪(下写真)。
チタケうどんやチタケ汁は、野のキノコを覚えようと始めてから、すっかり嵌ったものの一つ。
なのでチチタケは我が家にはお宝キノコです。
良サイズの綺麗な状態のノウタケ(食菌)も見つけたのでゲッット!(下写真)。
アワタケ(食菌)。(下写真)
カレバキツネタケ(食菌)。(下写真 左:傘表、右:傘裏)
カワリハツ(食菌)。(下写真)
ウスキテングタケ(毒菌)の幼菌(下写真)
帰りの最寄り駅から自宅に戻る途中で、まだ残っていたタマゴタケを回収。
この日の収穫はタマゴアケ、ノウタケ、チチタケ(下写真)。
ノウタケは軽く表面を洗い、キッチンペーパーで表面の水を切った後、皮ごとスライスし(下写真)、
自作ディハイドレーターでカラッカラに乾燥(下写真)。
皮ごと乾燥することで香りも出汁も良く出るようになるだけじゃなく、ハンペンのようで歯応えのなかったノウタケに歯応えが出てきます。
7/17日(金)
暫くマイスポットを見ていないので、お昼にちょっとだけ見てきました。
ヤマドリタケモドキ(食菌)もタマゴタケ(食菌)も殆ど姿を消し、あってもババ状態。
目当てはチチタケ(食菌)だったのだけれど、それは見つからなくて、まだ状態が良さそうなヤマドリタケモドキを1本だけ発見(下写真)
帰る途中で、タマゴタケとヤマドリタケモドキを1本ずつ追加(下写真)。
ヤマドリタケモドキはいつもの様に塩水に30分漬けて虫出しをした後、スライスして自作ディハイドレーターでカラッカラに乾燥(下写真)。
国産ドライポルチーニが15.3g出来上がり。これは在庫に補充します。
7/18日(土)
この日は多摩市で行われた東京きのこ同好会のキノコミニ観察会。
もう少し前ならこの一帯は沢山のキノコが発生する地域だけれど、生憎夏のキノコはもう終わりの時期。
至る所、キノコの痕跡はあるけれど、何のキノコであったか判らないくらいのグズグズ状態。
でも人数で探せば何とか見つかるものです。
イボテングタケ(毒菌)。(下写真)
アイバシロハツ(不食)。(下写真)
ウスキテングタケ(毒菌)。(下写真)
チチタケ(食菌)。(下写真)
ケシロハツ(不食)。(下写真)
ヤマドリタケモドキ(食菌)。(下写真)
これの鑑定が中々難航しまして、結局トキイロヒラタケ(食菌)かな?ってことになりました(下写真)。
後で出てくる鑑定票にも「トキイロヒラタケかな?」と「かな?」付きで書いてあります(笑)。
ツルタケ(食菌)。(下写真)
こちらはシロハツ(食菌)。
柄の根元に青いリングがあるのが見分けるポイント(下写真)。
コガネヤマドリ(食菌)。(下写真)
ハダイロニガシメジ(食毒不明)。(下写真)
カワリハツ(食菌)。(下写真)
キアシグロタケ(不食)。
食べられないけれど良い出汁はでるそうです(下写真)。
昼食後、採集したキノコの鑑定会を行いました(下写真)。
鑑定結果の鑑定票を書くお手伝いを、上写真で赤い帽子をかぶっているK君がやってくれました。
何とキノコの絵付きです(下写真)。
この年頃からこれだけ野のキノコに接していたら、将来はキノコ博士になるかな♪
いつもの通り、この日鑑定されたキノコ&見たキノコを確認できる範囲でメモしておきます(アイウエオ順)。
アイバシロハツ、アミスギタケ、イボテングタケ、ウスキテングタケ、カレエダタケの仲間、カワリハツ、キアシグロタケ、 キチチタケ、クサハツ、クロハツ、クロハツモドキ、ケシロハツ、コガネヤマドリ、コテングタケモドキ、コトヒラシロテングタケ、 シロハツ、タマゴタケ、チチアワタケ、チチタケ、ツチグリ、ツルタケ、テングタケダマシ、テングツルタケ、トキイロヒラタケ、 ニオイワチチタケ、ニセショウロ、ハダイロニガシメジ、ヒイロタケ、ヒナアンズタケ、フクロツルタケ、ヘビキノコモドキ、 ヤマドリタケモドキ
鑑定の終わったきのこは回収して、放射能測定を行い、この地域の野生キノコの放射線量データとなります。
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