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「きのこ展」御来場ありがとうございました♪

東京きのこ同好会主催「第9回きのこ展~野生のきのこを楽しむ!愉しむ!~」10/2~10/4の2日目からの分です(初日はこちら)。

主催側が会場に入れるAM9時から一般客に開場するAM9時半までの30分が準備時間。
展示を見ただけでは判らない、生の野生のキノコならではの陰の仕事が色々あるのです。
野生の生キノコは本当に日持ちがしないのです。
乾いて小さくなってしまったものや、色あせてしまったもの、痛んで匂いが出てきているものを回収して廃棄し、補充があるものは差し替え。
野生のキノコには虫がつきもの。
朝にはテーブルの上を這っている小さなキノコバエの幼虫を、ガムテープでペタペタ回収。
これだけキノコが集まればキノコの匂いも気になる人は気になるレベル。
会場のあちこちを消臭スプレー。
その最中、まだAM9時半前なのにもう入って来る来客もあって、折角来てくれたのですから断るのも情が無い。
準備中でも入れてしまいますナ(笑)。

昨日の某新聞の取材は早速この日の朝刊に掲載されたようです。
昨日の午後に放映されたTVとこの新聞朝刊掲載で、この日はさらに来客数が増え、この2日目の昼過ぎにはもう先回のきのこ展の総来客数を越えました。
結構広い会場なのに随分人口密度が高~い♪
今朝早くから会員が採取に行っていた新しいきのこも午後には持ち込まれ、既に展示している種は新しいものと差し替え。
展示していなかったキノコもあるので、さらにキノコ種数も増えました(下写真)



そして3日目最終日。
この日は午前中に某ラジオの安住紳一郎の日曜天国の生インタビューが入りました。
ラジオで生中継されたせいで、昨日よりさらに来客数が増えました。
200㎡の会場内に常に140人位いる勘定です(下写真)。



この日も朝から会員がキノコ採取に行き、午後にはまた新鮮なキノコと差し替え。そして新しいキノコ種もさらに加わりました。
このきのこ展は来客に自由にキノコに触ってもらうのも特徴。
勿論、触っただけで炎症を起こすカエンタケは置いていません。
柄の中空具合、ヒダの固さや柔軟さなど、指先から得られる情報もありますから、キノコを触ってみるのも結構大事です。
とは言え、こんなお宝キノコも展示されていて、これらだけは触られたり千切られたりしないよう(?)ラップしてたりしますナ(笑)(下写真3枚:1枚目コウタケ、2枚目松茸、3枚目本シメジ)
勿論これらも採取物です。



3日目はこんなキノコも並びました。マクキヌガサタケ(食菌)です(下写真)。
採取して横にしてしまうと折角のレースのスカートが柄に張り付いてしまって台無しだけれど、野で見たときはさぞかし綺麗だったに違い有りません。
通常のキヌガサタケと違ってマクキヌガサタケですから、レースのミニスカートになります(笑)。



この日は状態の良いベニテングタケ(毒菌)とタマゴタケ(食菌)も手に入りました。
この2つは似ているので、比べて見れるよう並べて紙コップに立てて展示。
ベニテングタケの傘表には白いブツブツがあるから区別できると思うかもしれないけれど、雨で流されてこのブツブツがすっかり無くなることもあるので要注意なのです(笑)。



展示されている野生のキノコの中で、特に皆さんの興味を引くのはやっぱり毒キノコ。
猛毒のドクツルタケなどが人気になるかと思ったらそうではなく、人気になったのはいかにも間違いやすい毒キノコで、例えばこのクサウラベニタケ(毒菌)(下写真1枚目)。
並べて置いてあるウラベニホテイシメジ(食菌)(下写真2枚目)と比べて「何処が違うのか?」と随分質問をされました。
一応説明はしたけれど、この2つはベテランでも間違えるキノコですから、違いが判らなくて当然。
俄かの知識などでは歯が立たない怖さを感じてもらえれば十分です。



これも結構反応があったカキシメジ(毒菌)(下写真1枚目)。
如何にも美味しい外観をしていて、この会場の周りの公園にもあちこち生えています。
これと上下になるように置いたチャナメツムタケ(食菌)(下写真2枚目)も似ているキノコで、これも随分質問を受けました。
確かに小さめのカキシメジと大き目のチャナメツムタケは外見がそっくりです。


東京きのこ同好会が「きのこ展」を開催する意味は、野生のキノコの楽しさを伝えたいということだけではなく、毒キノコによる食中毒をなくすための啓蒙も大きな目的になっています。
来客に書いて頂いたアンケートを見ると、「キノコの種類ってこんなにあるんだ!」、「こんなに沢山のキノコを見たのは初めて!」、「ただもうビックリ!」など、展示した野生の生キノコの多さに対する反響は多いけれど、それに負けないくらい、「食べられるキノコと毒キノコがこんなに似ているとは思わなかった」、「素人判断で食べてはいけないのが良く判った」、「毒キノコと食べられるキノコが如何に間違えやすいか実物を見て良く判った」等、毒キノコの紛らわしさに関する多くのコメントがありました。
このコメントを見れば、きのこ展の「毒キノコによる食中毒をなくすための啓蒙」という目的にも、それなりの成果があったように思えるし、そのために野生のキノコの実物を展示する効果も十分に確認できたように思えます。
集計してみたら、展示された野生キノコは218種と先回の「第8回きのこ展」同様に200種を超えました。
来客数は先回の2.5倍。
頂いたアンケートのコメントはかなり好評なものでした。
細かい部分では色々反省点もあるけれど、この「きのこ展」、取りあえず大成功・・・かな。v(^^)v

ご来場頂いた皆様にあらためて御礼申し上げます。m(_ _)m 多謝

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Comments 2

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akkyan

すごいビッグイベントだったんですね。(^o^)
うちの放ったらかしの鉢にもいろんなキノコが出てきたりして、
ポストの庇とかにも、赤いのがチラホラ・・・。f(^^;)

良くこんな所から出てくるモノだなあ・・・と思ってますが、
同好会の人たちだったらヨダレ垂らしてたりするんでしょうかねえ。(汗)
私はとても口にしようなんて思いませんけどね~。(笑)

duckbill

Re: タイトルなし

> akkyanさん
高々200㎡の会場だから、いくら混んだといっても入場者数はたかが知れてるけど、きのこ同好会にとってはビッグイベント。
2月から準備は始まって、終わった頃はもうみんなヘロヘロ(笑)
体力的にも、財布的にも隔年でしか開催できないのです(笑)。

レアなキノコだったら写真を撮ったり、標本用として喜ぶ会員はいるけれど、怪しいキノコは食べません(笑)。

  • 2015/10/08 (Thu) 13:35
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