白川郷でのナメコ狩りを兼ねた小旅行
1日目(11/21日)
上野駅でFujikaさんと待ち合わせして北陸新幹線「かがやき」に乗り(下写真)、富山まで。
富山で車で迎えに来て頂いたMiyakoさんと合流。
お昼は漢方薬の薬屋さん(下写真)で薬膳料理を頂きます。
昔ながらの越中富山の薬売り。
私の子供の頃も家に薬箱があって、越中富山の薬売りが行商に来て使った分だけ補充するシステム。
歯痛で悩まされていた私はよくケロリンのお世話になりました。
薬膳料理は大変優しい味の、自然な食材の滋味食(下写真6枚)。
ドクダミ、はと麦、杜仲を使った薬草茶もとても飲みやすいものでした。
店内はこんな感じで色々な漢方薬が置いて有ります。
勿論、昔ながらの袋に入ったケロリンも有りました(下写真)。
富山市ガラス館(下写真)で常設展を見た後、
水あめ屋さんに(下写真)
この店は1663年ですから江戸初期の創業です。
この後車で氷見に行き、ひみ番屋街を物色。
翌日合流の予定だったわらびさんご夫妻が仕事が早く終わったので夕食に間に合うこととなり、再度富山へ迎えに。
途中高岡で立ち寄ったスーパーの鮮魚の値段にビックリ。
鮮度抜群で、ありえない位安いのです。
小さなカツオ(多分マルソウダカツオ)の身が、小さいのに脂が乗って随分美味しそうだったので、そのお刺身を買って車の中で味見。
カツオというよりメジマグロのような味。
ソウダカツオってこんなに美味しかったんだ~!。カツオより美味しいゾ。
富山駅でわらびさんと合流して、再度氷見方向に戻り、この日泊まる射水市のホテルにチェックイン。
みんなで射水市の居酒屋で夕食を取ったあとホテルに戻り、この日は終了。
2日目(11/22日)
この日は主目的のナメコ狩りの日です。
お昼用に富山で有名な鱒の寿司を色々買い込んで行こうと、まずは高田屋(下写真左)、川上屋(下写真右)、まつ川に立ち寄り。
タップリ鱒の寿司を仕込んで、いよいよ白川郷のMiyakoさんのナメコスポットに出発。
目的の天然ナメコ(食菌)も期待に違わずあちこちに(下写真11枚)
こんなにあるのだから、出来るだけいい状態のものだけを撰んで採取。
20cm位のこんな大物ナメコも有りました(下写真)。
ナメコの概念が変わります(笑)
こんなに大きくてもヒダの色も明るく綺麗で、まだ若いナメコなのです。
ムキタケ(食菌)も随分発生しています(下写真6枚)
薄茶タイプと緑タイプ(緑がかった色~藍色、赤紫色、下写真3枚目、4枚目も?)がまだ混在していて、この緑タイプは発生時期が遅いのですが、日本菌学会会報の2014/11月号で薄茶タイプと緑タイプが別種であること、そして緑タイプを「オソムキタケ」と名付けることが提案されています。
食べられるキノコ以外に見つけたキノコは、
まず不明菌で傘表は紫がかった薄黄色、傘裏が薄い紫色。
ウスムラサキシメジかと思っっていたのですが、今写真をみたらツバのようなものがあるし・・・でもツボは無かったはずだし、しっかりしたキノコで脆くはなかったのでテング系ではありません(下写真左:傘表、下写真右:傘裏)。
ビョウタケ(不食)(下写真左)とニガクリタケ(猛毒菌)の群生(下写真右)
これはツルリンドウでしょうか?(下写真)
採ったナメコでナメコ汁と買ってきた鱒の寿司で野外昼食の筈が、キノコ採りに夢中になって時間が随分過ぎてしまったものだから、とりあえずこの日の宿(平瀬温泉のとある宿)にチェックインしてから、遅い昼食がてら購入した3店の鱒の寿司(下写真)の食べ較べをしたのです。
富山の鱒の寿司を頂いたり、物産展で買ったりなど、これまで食べたことは随分あるつもりだったけれど、こうやって地元で買って同時に食べ較べをすると、こんなにも美味しく、また店毎にこんなにもバラエティに富んだものだったのかとビックリ。
面白いにも程がある(笑)。
川上屋は生系と言われているらしいけれど、食べてみたらむしろ川上屋は伝統系(下写真左)。
三種の中では鱒もよく締っていて、酸味もしっかり、〆た鱒の旨みもあって押し寿司の正統派。
生系ならまつ川の方がずっと生的(下写真真ん中)。
色もまだ鮮やかな赤色で身も随分厚く、こんなに厚く切ったら原価も大変そう(笑)。
生系が好きな人にはかなり人気も高そうです。
高田屋は他に較べると塩味が強く、その分味はハッキリ(下写真右)。
どれが好みか試しに言ってみたら、皆それぞれ異なっていました(笑)。
どれもレベルがかなり高いのだけれど、強いて私の好みを選べばいかにも押し寿司の味らしい川上屋かな。
食べたばかりだし、夕食にはまだ時間があるので、宿の部屋に新聞紙を広げ、みんなで取ってきたナメコとムキタケの選別と下処理を行いました(下写真)。
いつもなら面倒な作業だけれど、仲の良い仲間で一緒にやると楽しいものです。
ナメコは空気に触れないようにパックすると比較的もつそうなので、それぞれ取り分けたものをジップロックに詰めて空気が入らないようにパックし、温度が低い外の車の中に入れました。
宿の夕食は随分品数が多くてなかなか(下写真8枚)。
変わったところでは鹿の熟成肉の朴葉焼きがでました(下写真5枚目)。
この宿のご主人はマタギなのだそうで、熊鍋などジビエも食べられるようです。
8枚目の柿は部屋から見えた柿がとても美味しそうだったので出して頂いたのです(笑)。
源泉かけ流しの露天風呂も広くて気持ちが良かったです。
そして3日目(11/23日)
この日は岐阜のジビエの店で東海組と合流しての昼食会、そして帰京の日です。
折角白川郷に来ているのですから、世界遺産の合掌造り集落を見ないって手はありません。
宿で朝食を頂いてチェックアウトし、合掌造り集落に向かいます。
宿を出て30分程で合掌造り集落の駐車場に到着。
ここから「であい橋」という吊り橋を渡って荻町合掌造り集落に入ります。
しかし何とも凄い橋なのです。
構造計算を無視したような危うさ感100%のフォルム。
「これって吊っていないよなぁ・・・・荷重に耐えられるの?」と不安になります。
なにせ宙に浮いている部分の長さは100mもあります。
PC吊り床版歩道橋という形式の橋で、要は欄干に相当するワイヤーの張力のみで両端から吊っているのでしょう。
両側の支柱を川側に倒そうとする引っ張り荷重は相当なものかも。
デザイン的には合掌造り集落にとても合っていて、これから別世界に入るぞという雰囲気が十分出ています。
土木学会デザイン賞2003最優秀賞を受賞した橋だそうですナ(下写真)。
合掌造り集落はなんとも情緒があって、世界遺産になるのも当然のような気がします。
惜しむらくは雪の季節ならなお素晴らしいのでしょう(下写真4枚)。
何と言っても目に付いたのはその独特な木組。
芯柱の無い合掌構造で内部は随分広いスペースが取れそうだけれど、その木組みが全て縄で縛って組んであるようで、その状態が軒下に垣間見られます(4枚目写真)。
ずっと見ていたいけれど、ここから昼食を取るジビエの店まで140km位有りますから、早々に出発。
12時の約束だったけれど、店に着いたのは12時15分位。
東海組はもう全員到着していて待っててくれてました。
東海組の参加者はカイエさん、Oさんご夫妻、F君、K君、Mさん、Aさんの7名。
我々6名を加え総勢13名で貸切です。
ここは昨年の12月に来て、その素晴らしい料理に大変満足したお店です(その記事)。
特に内臓を抜かないで熟成させた窒息鴨のローストは、その火の通し方が絶妙で素晴らしかったのです。
前菜はむかごのエゴマソース和え、菱の実の素揚げ、豆腐味噌漬け、何とかカブ(何カブだったかなぁ)、猪の角煮?、味女泥鰌、山女?の甘露煮、冬イチゴ、カブの漬物(下写真左)、そして鮎の塩焼き(下写真右)。
コウタケのリゾット(下写真左)と真鯉の洗い(下写真右)。
コウタケのリゾットは香り高く、美味しかったです。
コウタケは何に使っても絶品ですね。
栗、レンコン、銀杏、ムカゴの素揚げ(下写真左)。
栗は殻ごと4つ割にして揚げるのかこの店のやり方です。
そしてアマゴ、金時草、根付きの薊、サツマイモ、干柿の天麩羅(下写真右)
一番待ち焦がれた鴨のロースト(下写真左)と今回初めて食べる鴨ロースのお刺身(下写真右)。
実はこの鴨のローストが残念だったのです。(^^;ゞ
この火の通し方はありえない。
外を強火でカリカリに焼いた後、アルミホイル等で包んで余熱でゆっくり、蛋白質の変性温度域の低温で中心にギリギリ火を通さなければならないのに、この中心はただの生です。
温度が加わわることで、滲み出す血の味もかえって活性化するのに、これでは不合格。
もっとも血も殆ど滲んできませんから、今回の鴨は窒息鴨ではなく、ただの放血鴨なのでしょう。
昨年あれだけ抜群の鴨に絶妙な火の通し方だったのに、それに比べ、今回はただ放血鴨に火の入れ方まで失敗しているし・・・あまりの落差にやるせない。
お刺身もまったりとした食感は悪く無いものの、鴨ならではの血の味も生では活きません。
キノコ鍋(下写真左)とアナグマの肉(下写真右)
キノコ鍋には昨日我々が採ったナメコとムキタケを入れて貰いました。
キノコの味がヤバイ位美味しいです。
アナグマをこの鍋の中でシャブシャブとして頂きます。
アナグマ肉は昨年より全然薄いし小さいけれど、昨年より脂の融点が低くずっと美味しいです。
今年は山にドングリが豊富だったのだそうです。
そのドングリを沢山食べた今年のアナグマの脂肪は特に融点が低いのでしょう。
終わった鍋にクレソン、春菊、ネギをタップリ放り込んで(下写真左)、定番の雑炊(下写真右)。
そしてデザート(下写真)
昨年より割高でした。
でも今回は昨年より少ない人数で貸し切っているので、多少の割高は理解できます。
それより、鴨ローストが何とも残念でした。味を落とさず頑張ってください!
今回食べれるかなぁと期待したヌートリアがいました(下写真左)。
残念ながら今年は食べられなかったけれど、鶏肉に似たサッパリした味なのだそうです。
昨年哺乳瓶でミルクを飲んでいた猪の花ちゃんはすっかり大きく育っていました(下写真右)。
雌だと思っていたら雄だったのだそうで、顔を撫ぜた瞬間怒って(それともじゃれて?)突進してきました。
体重80kgの大物で、瞬発力が物凄い。野で会ったら到底勝てません。
花ちゃんはもう家族同然で食用ではありません。
それは名前が付いていた去年から判っていたこと。
この食用のヌートリアだって、店のご主人は「ヌーちゃん!」と呼んでたから、きっと来年もいる筈(笑)。
昼食会が終わったのがPM4時過ぎ。
Miyakoさんの車で岐阜駅まで送って頂き、東京へ。
我が家に帰って早速採ってきたキノコの処理。
水に1時間ほど漬けた後、汚れを綺麗に洗って、ジップロックに小分けし、空気が入らないようにパックした後、直ぐ食べる分を除いて冷凍に。
これで時々天然ナメコとムキタケが食べられます♪
早速翌日の昼食にナメコとムキタケでうどんにして見ました(下写真)。
何だか文句なしの美味しさ♪
ナメコは前記した大物ナメコを入れました。
大きいですから小さく裂いて入れた外観はまるで椎茸みたい(下写真)だけれど、これでもナメコなのです。
そしてこんな外観なのに、味も全くナメコそのまま。
当たり前っちゃ当たり前だけれど、外観が外観だけにちょっとビックリ(笑)。
しかし、思い出しても楽しい旅行だったなぁ・・・
一緒に旅行して頂いたお友達に感謝いたします。
特にMiyakoさんには何から何まで面倒を見ていただいて、感謝にたえません。
ありがとうございました。m(_ _)m
こんな感じであちこちの場所で年3回くらいキノコ狩り旅行出来たら最高ですね。
私もご案内できる所を開発しなきゃ。(^^;ゞ
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