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狩猟体験&ジビエツアーその2

狩猟体験&ジビエツアーその1からの続きです。
今回は解体の写真が多く、当然見たくない方も多い筈です。
見たくないのに見てしまったと言うことが無いように、そのような部分にはモザイクをかけています。
自分は見ても大丈夫、又は積極的に見たいという方は、見たい写真にカーソルが当たっている状態で左クリックすることで、モザイク無しの写真を見ることができます。
なおカーソルがその写真から外れれば自動的にモザイクに戻ります。
又、個人情報保護の観点から人の顔にかかっているモザイクまでは解除されません(笑)。

昨夜は随分遅くまで飲んでいたメンバー(私も含め、笑)もいたのだけれど、翌日の7時半の朝食には全員起きて来て朝食を頂きました。
下写真右端は鹿カレーでその左隣はミックス豆の納豆です(下写真)。

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朝食も終え、各々罠チェックに行く準備。
9時に猟師さんが来る予定だったのですが、少し遅れる連絡がありました。
9時半頃にようやく猟師さんが到着。
遅れた理由はこれでした(下写真)。

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我々が鹿解体の体験が出来る確率を増そうと、今日の罠チェックとは別の所に仕掛けている罠を見てきたところ、鹿がかかっていたために回収作業で遅れたのだそうなのです。
でも、この鹿は止めをするまでも無く既に死んでいて、何物かに齧られた跡もあるのだそうです。
猟師さんの話しでは、いつ死んだかも判らず(と言っても前回の見回り以降なので、せいぜい1、2日)、死んだ原因も判らず、放血も内臓除去もしていないので、食用には適さないとのことでした(下写真:Oさんの写真を借用)。

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この鹿をどう処分するかは罠チェック後に決める事にし、取りあえずこのまま日陰に置き、昨日のところへ罠チェックにスタートです。

新しく設置した箇所も含め、全部見て回ったけれど、残念ながら鹿はかかっていませんでした(下写真:Oさんの写真を借用)。

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罠の見回りから帰って来て、さて、先ほどの鹿の処分方法です。
有害駆除ですから、猟師さんはまず写真を撮り、尻尾を切り取りました。
これが市側で確認のために必要になります。
常に有害駆除を行っている伊那市では、駆除した動物の破棄場所も用意されていますので、廃棄するのは簡単です。
でも折角の命、死んだ原因は判らないけれど、ただ捨てるだけでは・・いくら有害駆除とは言え、何だか無駄死に感が切ない。
出来れば、少しでも有効利用したいもの。
ざんざ亭のご主人と猟師さんが話して、ペットフード用に背ロースと腿だけを回収することになりました。

内臓が付いたままですから、腹を開けてしまうと相当匂いがしそうです。
お腹を出さないで済むように、猟師さんが背中から解体を始めました。
鰻や穴子の背開きなら関東風だけれど(笑)、鹿の背開きなんてのもあるのですね~!
背中の背骨の真ん中から毛皮を裂いて少しだけ剥ぎ、背骨に沿って両側にある背ロースを外していきます(下写真)。

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同様に、後ろ足腿も内臓を露出させないように切り出し(下写真)

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もう片側も同様に。
両足腿を切り取ると、さすがに少し内臓が覗きます(下写真)。
残りは猟師さんがこのまま廃棄所へ持って行き、廃棄するそうです。

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鹿の背開きを見る機会なんてまず無い筈だし、生かす機会あるかどうかは別にして(笑)、随分参考になりました。
猪(この時に下半身解体)に較べれば皮剥ぎも相当楽そうです。

この後は荷物をまとめ、ざんざ亭をチェックアウト。
各自の車で解体所も経営している割烹青葉に向かい、青葉で昼食。
その後解体所の見学か運が良ければ解体体験ができます。
猟師さんは先ほどの鹿を廃棄所に廃棄した後、青葉での昼食に合流。
ざんざ亭のご主人とも解体所での合流となります。

割烹青葉は車で20分位の所の筈が、随分遠回りしてしまったらしく、40分程かかってようやく青葉に到着。
少し遅れて猟師さんも来て昼食を一緒にします。
メニューは当然、鹿、鹿、鹿。(笑)
鹿肉のシャブシャブ、鹿肉の冷製サラダ、鹿の燻製、鹿すね肉の山椒煮、鹿カツ丼(下写真)。

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昼食も終わり、隣にある解体所に移動すると、鹿2頭が吊り下がっていました。
他の猟師さんが持ち込んだ1頭と、もう1頭はどうやらご一緒した猟師さんが用意してくれた1頭のようですが、2頭とも解体させて頂けることになったのです(下写真)。

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専門の方が皮剥ぎするのを、一部分だけちょっとやらせて貰う位なのだろうと考えていたのですが、最初から最後までお好きにどうぞ!との事なのです(笑)。
人生いつなんどきサバイバルな必要性に迫られるかも判りませんから、やっていて損は無い。
取り合えず刃物の扱いは慣れているし、4つ足の解体も下半身だけだけれど猪の解体で経験済みだし、この日の朝に鹿の背開きを見たばかりだし、取り立ててレクチャーが無くても大丈夫だろうと、早速やってみる事にしました。
死後硬直は既に終わっているようです。
頭を上に吊るされているので、まず首の周りの皮をぐるりと切ってから下に皮を剥いでいきます(下写真)。
猪の皮剥ぎと全く違い、鹿は皮の身離れが良く、結構楽なのです。

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軽快なペースでどんどん下に剥いで行きます(下写真)。

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足首関節をちょっと過ぎたあたりでぐるりと皮を切り離し足も剥いて行きます(下写真)。

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前足、後ろ足とも足首関節の腱を切り離して、ポキリと外し、足首を取り除いて皮剥ぎは終了(下写真)。

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これが剥けた鹿の全貌(下写真)。
初めてだったけれど、意外にすんなり、正確に測ってはいないけれど、40分~45分位で剥けたの・・・かな。

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さすが野生の体、脂肪は殆どなく全て筋肉。
肩の盛り上がり、人間で言う三角筋、広背筋の上部あたりに相当する筋肉の発達が著しいし、何と言っても後ろ足の大腿四頭筋、大腿二頭筋、大臀筋の発達が凄い。
一方、大胸筋は殆どないように見えます。
動きが異なる人間とは、やはり筋肉の発達し方も随分異なるようです。

さて、次は部位ごとの切り分け。
メンバー交代して、腿を切り出し(下写真:Oさんの写真を借用)。

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さらに交代して、反対側腿の切り出し。
ここは寛骨と大腿骨とをジョイントする股関節を上手く切り離すのがポイント(下写真:Oさんの写真を借用)。

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もし希望するなら手前の鹿1頭の方は、欲しい部位を切り出して持ち帰りくださいとのことです。(^^)vやったぜ♪
背ロースや腿、ヒレ位は持ち帰りますか?と聞かれたので、前足やアバラ、骨まで(スープ取り用)全て頂きますって言ったら、驚いていました(笑)。
普段はあまり持ち帰る人はいないようなのですが、何せ我々グループは全員食い意地が張ってます(笑)。
ほら!鹿舌を回収するだけでは飽き足らず、さらに脳まで回収しようと格闘しているメンバーがいるもの(笑)。(下写真:Oさんの写真を借用)

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切り出されたパーツ。
下写真左から右へ、吊るされている前足2本、後ろ腿2本、胸椎付きアバラ片側(下写真)。

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下のバットの中は、もう片側のアバラと背ロース2本(下写真)。
どこかにヒレ2本もある筈。

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さあ、問題は誰がどれを貰っていくかです。
全員でじゃんけんをして、勝った順から好きなものを選ぶことにしました。
いつもは強くないじゃんけんも、何故かこの日は絶好調。
1回目が2番目の選択で、2回目が最初の選択。
アバラの大きい方(胸椎付きの方)と前足をゲットしました♪(下写真)。

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この後、わらびさんの車で帰京。自宅に着いたのは夜8時過ぎでした。
わらびさん、大変お世話になりました。m(_ _)m
鹿肉はイヤと言うほど食べたし、解体も充分経験できたし、お土産に鹿肉(アバラと前足)もゲットしたし、何だか随分充実した旅行でした。

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Comments 6

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akicici

前口上が凄いので、どんなR15画像かと思いきや、映画でよく見るブッチャー画像でした😆
ハンニバルの脳みそカットシーンには及ばなかったですね😁
血も内臓も見当たらないのは腹ぬき放血済みだったのでしょうか? 臓物は食べないのかしら?

血塗れにならないのなら私でもできそうかな😂
ジビエに興味はあるけど、血塗れになっちゃったら、万一の肝炎なんかのウイルス感染リスクがあるし・・・

ところで、マウスカーソルクリック→モザイク除去って、どんな技を使うのですか?

caie

このメンバーならではのツアーですよねw

私もカワハギやりましたが、本当にするする剥けますよね。
まぁ、やらなくて済むならやらずに済ませたい作業ですけど^^;

  • 2016/03/08 (Tue) 17:19
  • REPLY
duckbill

Re: タイトルなし

> あきちゃん
血塗れ脳みその写真もあったのだけれど、そんなの出せないよ~(笑)
通常放血、内臓抜きはフィールドで止めを行った直後に急いで行うもの。
そうしないと内臓が発生する温度で肉が焼けて食用にはならないらしいですよ。
レバー、ハツ、胃等は特に依頼がなければ、通常は現場で廃棄のようなことを言っていました。

あきちゃんにも当然出来ると思います。
それに手袋をして解体しますから手も一切汚れませんでしたよ。

> ところで、マウスカーソルクリック→モザイク除去って、どんな技を使うのですか?
直接htmlで書けるなら、超簡単。
モザイク無し画像とモザイク有り画像の2つを用意して、onMouse属性で表示画像を切り替えます。
マウスカーソルが外れたときはomMouseOutで記述、クリック時はonMouseDownで記述します。
詳しくはomMouseOut、onMouseDownを検索すると使用例が出てくる筈。

  • 2016/03/09 (Wed) 00:22
  • REPLY
duckbill

Re: タイトルなし

> Caieさん

> このメンバーならではのツアーですよねw
普通なら、「キャー」とか「残酷」とか「気持ち悪い」とか言う人も中にはいる筈だけど、このメンバーは全員がガン見。
解体もしたがるし(笑)
初めてと言いながら、解体は手際がいいし、舌や脳みそまで取るし・・・
結局、舌、脳みそを抜いた後の頭と毛皮と足先以外は骨まで全て、ジャンケンで取り合うし、ざんざ亭のご主人と猟師さんが、こんなグループは初めてって口アングリしてました(笑)。
カイエさんも来てたら楽しかったのにね。

皮剥ぎは面白かったですよ。
何だかこれからも解体の機会がある予感がするし(笑)

  • 2016/03/09 (Wed) 00:23
  • REPLY
かず

お疲れ様でした。
これだけモザイクだらけの記事も珍しいですね。
今回の鹿の解体、僕は終始美味しそうと思いながら作業をしていました(^_^;)笑

頭蓋骨を割って脳が露わになった時には、ハンニバルのあのシーンが浮かびました。
血管入り方や色があのまんまでしたから(^_^;)

脳を崩さないようにナイフで骨から外しつつ、綺麗に延髄あたりまで引き抜けた時には、正直とても気持ち良かったです。

食い意地が張ったメンバーは最高ですね☆

  • 2016/03/09 (Wed) 23:54
  • REPLY
duckbill

Re: タイトルなし

> かず君
伊那ではお疲れ様でした。
私の感覚だとどれもモザイク無しOKと思うレベルなのですが、色々な方が見に来られますから、念のためにかけました。
結果としてモザイク写真だらけになっちゃったけど、まあクリックでモザイク外せるのでいいかな(笑)

私も皮剥ぎ中に色々考えていました。
肥育している豚等と違って、アバラは思ったより肉が付いていないから、食べでが無いかなぁ・・・などと(笑)

かず君が楽しそうに脳を取り出しているのを見て、又その傍でチビちゃんたちがニコニコしながら見ているのをみて、「全く、何と楽しいいいメンバーなんだろ~!」と思いました♪

今度は山上げでお会いしましょう♪

  • 2016/03/10 (Thu) 09:53
  • REPLY