久しぶりの白樺湖山荘で作った料理他
毎年、年に数回訪れている白樺湖山荘ですが、随分久しぶりです。
今年5月の連休の山荘の会は、東京都がコロナで緊急事態宣言中だったため参加を見合わせたので、2020年の9月以来になります。
この時も緊急事態宣言中ではあったけれど、丁度東京オリンピックの開会式。
移動は自分の車だし、個人の山荘に籠りっきりで、地元を汚染する訳でもないし、密な東京を避け、密にならない少ない人数で、個人の涼しい山荘のTVで、オリンピックの開会式を静かに楽しもうという今回の会です。
7月22日の朝、山荘に着いて一休みしたら、早速山荘周囲のきのこチェック。
ワラビさんがハナビラタケを発見(下写真)。
この木は、例年株元にハナビラタケが発生していた松の木。
何と株元ではなく木の途中です。
似たきのこで木に発生するハナビラニカワタケというきのこはあるけれど、これは明らかにハナビラタケに見えます。
ハナビラタケが木の途中に発生することもあるのですね。
きのこが殆ど発生していません。
その中で如何にもきのこらしいきのこがありました。
キシメジ属のきのこに見えますが、不明菌です(下写真左:傘表、右:傘裏)
傘表はヤマドリタケモドキにしては微妙かな~っと思ったけれど、裏返して管孔と柄を見たら、間違いなくヤマドリタケモドキです(下写真左:傘表、右:傘裏&柄)。
スッポンタケの卵のようなものを2個採取して来ました。
縦割りしてみたら、まさにスッポンタケのようです(下写真)。
お昼に賄いパスタを2種作りました。
一つ目は、採って来たヤマドリタケモドキ(ポルチーニ)と、わらびさんの自宅で採れた莢インゲンを使って、
[ ポルチーニと莢インゲンのパスタ ]
Spaghettli con funghi porcini e fagiolino.
スパゲッティ・コン・フンギ・ポルチーニ・エ・ファジョリーノ
※このパスタのレシピはカテゴリ「パスタ」の記事として掲載しています(この記事)
二つ目は、持って行った真鱈の身を使った、
[ 鱈のミックスリゾット ]
Risotto misto con merluzzo.
リゾット・ミスト・コン・メルルッツォ
※このパスタのレシピはカテゴリ「パスタ」の記事として掲載しています(この記事)
この日の夕食には、平目の昆布〆のお造りを作ってお出ししました。
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そして次の日(7/23日)。
この日は、Miyakoさんが持って来た琵琶マスのフィレを、富山スタイルの押し寿司にして、夕食に食べようということになり、押す時間を考えたら、朝から仕込まないと間に合わない。
まず琵琶マスを塩締めして、その間山荘の廻りで、クマザサを採取して洗う。
塩締めが済んだ琵琶マスは、酢洗いして、酢締め。
御飯を炊いて、酢を切って酢飯を作る。
酢締めした琵琶マスは、表面の酢をキッチンペーパーで拭きとり、薄くスライス(下写真)
富山の鱒の寿司の容器に、クマザサを放射状に並べ、シャリを詰める。
スライスした琵琶マスをシャリの上に並べ、クマザサを折り返して琵琶マスを覆い、容器の蓋をして、専用の竹板とゴムでテンションをかける。
この状態で一定時間以上涼しい所に置いておけば、ゴムのテンションで良い具合に押せる寸法です(下写真)。
さて問題は押す時間。
一晩押せば問題ないのですが、夕食までだとちょっと時間不足が心配です。
そして夕食。
竹板&ゴムを外して蓋を開け、クマザサを開くと・・・
おぉ、いい感じ!
色はちょっと薄いけれど、それは元々です(下写真)。
切ってみたら、やはり少し押し不足。
でも中々です(下写真)
夕食ではそれ以外に、アオリイカのお造りと(下写真)、
大岩魚の燻製をお出ししました(下写真)。
アオリイカは山荘に来る直前に市場で仕入れ、皮を剥いて冷凍状態で持って来たもの(この記事)。
アオリイカは一旦冷凍すると、身がネットリして美味しいです。
大岩魚の燻製は釣り好きの義弟が送ってくれたもので、山荘用に冷凍保存していました。
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さて、さらに次の日(7/24日)。
前日の大岩魚の燻製はとても評判が良かったけれど、切り分けて各自自分の皿に取って食べると、どうしても取り残しがでます。
勿体ないので、残った部分から骨を綺麗に取り除き、美味しい皮は小さく刻んで、それを使い、お昼にチャーハンに仕立てました。
岩魚以外は、卵、葱、塩、胡椒のみ。
燻製香が素晴らしくかなり美味しいチャーハン(3人前位)になりました(下写真)。
こちらも、同日お昼に作ったパスタ。
早めに帰ったマー君が、結構型の良い渡り蟹を2匹、「duckさん料理に使ってね~」と置いていきました。
渡り蟹は足が速いので、既に蒸して火を通した状態です。
勿論、こんな特選素材を使わない手は無い。
蟹を使うパスタと言えば、トマトクリーム仕立てが定番。
そこで、
[ 渡り蟹のトマトクリームパスタ ](4人前)
Spaghetti con granchio migratore alla crema di pomodoro.
スパゲッティ・コン・グランチオ・ミグラトーレ・アッラ・クレマ・ディ・ポモドーロ
※このパスタのレシピはカテゴリ「パスタ」の記事として掲載しています(この記事)
夕食のお造りは、ちょっとレアな蛸の頭(生物学的には胴体だけど、絵的には頭です)のお造りをお出ししました。
これは水ダコの頭を半生に近いギリギリに茹でて、皮を剥き、柵に切り分け冷凍保存していた物(この記事)。
頭に限らず、火を入れ過ぎたらただの茹で蛸。
鮮度の良い生蛸はギリギリに火を入れると、また別物になります。
アオリイカと蛸頭のお造りを食べると、イカはネットリ感と甘さ、蛸は旨みということが、良く判ります。
翌日はもう帰る日。
高速が混まないうちにと、残り物で早い朝食を済ませ、残った食材の始末をして、朝の9時頃には、山荘を後にしました。
この記事は自分の作った料理だけについて書きましたが、他のお友達が作ったのを含めた全部?(撮った分の)の料理とワインの写真を掲載しておきます(下写真)。
よくよく見ると、とんでもないワインがあったりします(笑)。
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