巨大ヤガラを捌く
フグの身は2日程寝かさないと、身がブリブリで包丁が入らず、とても切り難いのです。
なので大晦日にテッサにするには12/29日に入手したい。
という訳で、29日に手に入るように、いつも行く市場に頼んでいました。
さてその29日の朝、頼んでいたミガキフグを引き取りに市場に行きました。
ミガキ後で1.3kg(2尾入り)なので、ミガキ前で2kg位の勘定?かな。
今年のトラフグミガキはちょっと高めだったけれど、それでもNETで入手するのに比べたら、市場は断然安い。
で、フグを引き取ってすぐ帰る筈が、巨大な赤ヤガラが目に留まってしまいました。
・・・という事で、この記事はトラフグではなく、巨大赤ヤガラの記事です。
入っているトロ箱には4.3kと書いてあるのでキロ単価が4,300円。
どう見ても2kgは優に超えているので多分値段も中々の筈。
小さい赤ヤガラは安く出たりするけれど、良型の赤ヤガラは高級品です。
駄目押しで値段を聞いたら、店の社長さんが「2000円でいいよ~」って。
ゲゲ~、何じゃそれは!
キロ単価じゃなく1尾でですよ!!
多分私が今まで見たヤガラで最大だし、それでこの値段は格安、いや爆安、いや有りえない値段。
この社長の頭の中を想像するに、
「こんなレアでしかも大物、素人さんがどうこう出来る訳も無いし、かといってプロだってそうそう買っていく魚でもない。 明日が年最後の営業だし、これは売れ残っちゃうかもな~」
って所に現れたのが、珍しい魚は大物でも大抵買う、素人なのか玄人なのか何だか良く判らない変な常連さん。
「これだ~!フグも買って貰ったことだし、もう元値割れでもいいからこの常連さんに引き取って貰おう」
って状況だったに違いありませんww
案の定、即買いでした(笑)(下写真)。
家に帰って早速計ったら、長さは1.5m、重さ2.5kgでした。
しかしこの胴体の太さ!!(下写真)
いつも赤ヤガラは頭を落として(頭がでかいので全体の半分位の位置)、大名下しでさっと3枚に下し、皮を引いて、即お造りに。
と、至って下しやすい魚なのだけれど、これだけ大きいと想定と違って中々大変だったのです。
これだけ巨大だと、中骨が固くてまず大名下しが無理。
背から、腹から刃を入れて、通常の下し方にしても、中骨が異常に太くて出刃も受け付けず、それを避けないと下せない。
中骨の付き方も何だかマゴチみたいなちょっと違う付き方。
まあでも骨に沿いながら何とか三枚におろし。
内臓は、肝、内臓脂肪、胃、腸、卵を取り置き、そして頭と中骨の方は鍋に入るサイズに断ち切り(出刃&鋸で)。(下写真)
次に、三枚におろした正身(フィレ)からの柵取り。
長さも長くて扱い難いので、2分割、3分割にせざるを得ないし、骨を避けて捌いて、皮を引く。
で、結果的に何本もの柵になりました(下写真)。
後でYoutubeでプロのを見てみたら、やっぱり同じで、何本もの柵ができていましたねww
内臓(肝、内臓脂肪、胃、腸、卵)と一部身がついていそうなアラは、夕食でアラ煮で食べます(下写真)。
中骨と残りのアラはブロード(スープストック)取り。
網ボウルで濾して赤ヤガラのブロード(スープストック)の出来上がり(下写真)。
ヤガラは実に良い出汁がでますね~。
旨味の強い素晴らしいブロードがZIPロックに6袋出来ました。
これらは冷凍在庫して、魚のブロード(ブロード・ディ・ペッシュ)として使います(下写真)。
出来た柵は小さい半端な2本(下写真トレイ内)は、この日の夕食でお造りに、残りは真空で引いて冷凍在庫に(下写真)。
小さい柵2本で作った夕食のヤガラのお造りは、いい味でした。
大きい所為もあるかも知れないけれど、今回の赤ヤガラの身は旨味がとても強い!(下写真)
この翌日(12/30日)の夕食に、帰省して来た娘夫婦に、冷凍在庫している天然平目の昆布〆の柵と、この冷凍したばかりの赤ヤガラのの柵とで、お造りを作って出したけれど、結構な量あった割にすぐ売り切れ。
「お替りのお造りを作るけれど、平目の昆布〆とヤガラとどっちがいい?」と聞いたら、全員が「ヤガラ~」と即答ww
今回の赤ヤガラはほんとに絶品です♪
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