最近購入した格安チーズ
セミハードタイプ2種(写真下)。これは10/28日の購入。
左はデンマークモッツアレッラ277g。単価119円/100gでの購入。通常市販価格の70%程度?
右がスコテッシュレッドチェダーチーズ324g、エクストラマチュアーで16ケ月熟成のもの。
単価124円/100gでの購入は通常市販価格の1/2~1/4くらい。
チェダーチーズはイギリスのサマーセット州チェダー村で生まれたチーズで、このチーズ独特なチェダリングという製法で作られ、その中でアナトー色素で色付けされたものをレッドチェダーといいます。
熟成期間の長さで、マイルド、ミディアム、マチュア、エクストラマチュアのように表示されます。
でこのレッドチェダーチーズはスコットランド産のエクストラマチュア(長期熟成)物という訳です。
甘味と軽い酸味があって、長期熟成の旨みが強く、又所々でざりっとくる感触もいいです。
普通のレッドチェダーとは大分味が違って、このエクストラマチュア物、かなり気に入ったチーズです。
こちらは白カビタイプのカマンベールが2種とウォッシュタイプが1種で10/30日の購入(下写真)
奥左がカマンベール、クール・ド・リヨン(Coeur de Lion)250g。殺菌乳で作られたフランス産のカマンベールチーズ。
単価198円/100gでの購入は通常市販価格の1/2~1/3程度。
奥右は同じくフランス産カマンベールで、カマンベール・ド・ノルマンディ(Camembert de Normandie)A.O.P(サンループ(Saint-Loup))250g。
こちらは無殺菌乳で作られたものでA.O.C.そしてA.O.P.認証チーズ。
単価258円/100gでの購入は通常市販価格の1/2~1/3程度。
手前がフランス産のウォッシュタイプチーズでルクロン(Petit Roucoulons)125g。ウォッシュタイプだけれど、匂いはそれ程強くはありません。
単価319円/100gは通常市販価格の1/2~1/3程度。
さてカマンベールと言えばノルマンディ地方で生まれたチーズ。
だからカマンベール・ド・ノルマンディと言えばまさに本家本元のカマンベールです。
2007年にこのカマンベールで「生乳カマンベール問題」がありました。
それはカマンベールの90%を生産している大手2社のラクタリス(Lactalis)とイズニー(Isigny)が、 生乳には健康被害をもたらす恐れがあるという理由で、生乳での生産を止め、A.O.C.(Appellation d’Origine Controlee:原産地呼称統制)制度から脱退し、「殺菌牛乳」と「精密ろ過」もA.O.C.の認証対象に入れるように圧力をかけたことでした。
健康被害を主張していましたが、もっと増産がきく殺菌乳に変えたい意図である事が周囲からは指摘されていました。
この問題に、2008年に決着がついて「カマンベール・ド・ノルマンディ」と名のれるA0Cチーズは、 それまでどおり「無殺菌の生乳を使用、定められた地方で定められた伝統的な方法で作ったもの」と決まりました。
フランス政府公認カマンベールは生乳使用のみ
仏当局、カマンベールチーズの生乳使用を義務化
その結果、これを名のれる本家本元のAOCカマンベールブランドは以下の5つだそうです。どれも小規模メーカーなので、生産量は限られています。
GILLOT (Laiterie Saint Hilaire de Briouze)
REO(Fromagerie Réaux)
DURAND(Ferme de la Héronniere)
Domaine de SAINT-LOUP (LEBRET)
Fromagerie du VAL de SIENNE
そうして見ると、このSAINT-LOUPのカマンベール・ド・ノルマンディは、左隣のクール・ド・リヨンなどとは比べ物にならない、由緒正しい本物のカマンベールであるということです。
何だか訳有り格安チーズでも、急にありがたみを感じてきます(爆)
ついでに、このデザインに書かれたおねいさんは、確かカマンベールチーズを発明した女性マリー・アレル(Marie Harel, 1761年4月28日 - 1812年)だそうです。
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