来年のトマト苗を挿し芽で作る
12/2日の収穫(下写真)。
サンマルツァーノ・ルンゴ(San Marzano Lungo)9個161g
12/5日の収穫(下写真)。
コストルート・ジェノベーゼ(Costoluto Genovese)1個110g、そしてサンマルツァーノ・ルンゴ6個86g
12/11日の収穫(下写真)。
コストルート・ジェノベーゼ1個183g、そしてサンマルツァーノ・ルンゴ3個46g
12/13日の収穫(下写真)。
コストルート・ジェノベーゼ1個138g、サンマルツァーノ・ルンゴ1個22g、そしてPETボトル水耕栽培のハバネロ11個です。
サンマルツァーノ・ルンゴはいよいよ赤くして収穫するのが困難になってきました。
この程度の色付きでもう落果してしまうので、ちょっと色付き始めたら収穫して、室内で追熟させるようです。
収穫したコストルート・ジェノベーゼも。表面はこんなかさぶた状の疵があります(下写真)。
この所収穫したコストルート・ジェノベーゼは大抵そうなのですが、これは寒さに関係するものではなく、多分この前の台風時にできた擦り傷なのだろうと考えています。
これでコストルート・ジェノベーゼが延べ77個、サンマルツァーノ・ルンゴが333個と、双方ともゾロ目となりました。 今年の最終収穫目標に対しては、現在までで、154.0%(コストルート)、166.5%(ルンゴ)、合わせて160.25%となって、目標達成後、さらに記録更新中です。(栽培株数は1株づつの合計2株)
PETボトル水耕栽培ハバネロは今回の11個を加え、延べ148個(2株)。
さていよいよお題の挿し芽です。
トマトは炎天下では落花も増え着果率が悪くなります。また炎天下では味的にも中々糖度がのりません。
なので、いかに春トマトで収量を上げられるかは結構重要なポイントと考えています。
去年は播種が2/5日、発芽が2/14日、水耕容器に定植したのが4/16日、最初の着果が5/22日、そして最初の収穫が7/6日でした。
定植する時期を早め、かつ定植する苗を比較的大きな苗にすることで、最初の収穫を1~1.5月ほど早められるのではないかと考えています。
保温で発芽させることで播種を早めることが出来ても、冬の間に、発芽から大きな苗に成長させるのは大変時間がかかります。つまり、早く種を植えればいいかと言えば、そう単純には行かないだろうし、去年だって充分早く播種しています。
そこで今回の作戦は、今年のまだ頑張っているトマトから挿し芽で苗を作って、室内で育苗し、もう寒さがぶり返さない3月、丁度去年より1ケ月程早い時期に、それも去年よりずっと大株で定植しようという作戦です。
トマトは多年草ですから、本来何年か栽培しても問題は無い筈で、だから挿し芽で何代か繋ぐのも大丈夫と考えています。
挿し芽をするのは来年になってからで充分間に合う筈です。
実際コストルート・ジェノベーゼは来年になってから、ゆっくり挿し芽をする予定です。
現在も生育旺盛で、液肥の吸い込みもまだまだ多く、今でも続々開花、着果しているコストルート・ジェノベーゼは、頑健で、寒さに対しても相当強いようですが、サンマルツァーノ・ルンゴの方は、このところすっかり生彩をなくしており、寒さには結構弱いのかも知れません。
来年まで待って、本体が枯れてしまっては挿し芽を取る事ができませんので、このサンマルツァーノ・ルンゴだけ、念のためにもう挿し芽をすることにしました。
開始が早いので、定植までに大きくなりすぎるかも知れません。その時はこの苗からさらに挿し芽を取る方向で考えています。
鉢底に砂漏れ防止用の不織布(リードペーパータオル)を敷いて、煮沸殺菌した洗い砂を入れ、受け容器には吸い上げられるように水を張ります。砂培地の毛細管現象による吸い上げ能力は極めて高く、底が水に触れていれば、あっという間に砂全体に水が行き渡ります。
これに挿し芽用に切り取ってきたサンマルツァーノ・ルンゴの脇芽を挿しました(下写真)。・・・12/12日
冬の寒さでなりをひそめたサビダニですが、葉の色々なところで越冬している可能性があります。
その場合、室内の暖かさで目覚め、万延するケースがあり要注意です。なので挿し芽をする脇芽は室内に入れる前に、念のためコロマイト乳剤散布をしました。
このコロマイト乳剤、あらゆるステージ(卵、幼虫、成虫など)のサビダニに劇的に効くのですが、元々微生物から生まれた殺ダニ剤であって、減農薬栽培では農薬としてカウントされません。
ベランダのイタリアントマトは今年も例外なくサビダニが発生しましたので、そのトマトの脇芽ではサビダニが越冬している確率はかなり高い筈です。
暖かい室内でそのサビダニが復帰し、対処を何もしなければ、この苗が枯れる確率はほぼ100%です。
野菜栽培はずっと無農薬栽培を方針としていますが、このコロマイト乳剤だけは背に腹的例外と考えています。
この砂培地では水挿しよりずっと良く発根するようです。 発根した後は受け容器に液肥を張って育苗をしますが、このまま砂培地で育苗すると根は全て水耕用の根となるので、水耕栽培専用苗となります。
今回は水耕栽培用の苗を作るのですからこれでいいのですが、土耕の場合は発根を確かめたら、速やかに土培地へ植えなおす必要があります。
ところでトマトも真核生物。なのでその染色体の末端部にはテロメアがあって、そして人間のようにテロメラーゼ活性が弱ければ、複製毎にテロメアが短くなり、段々細胞老化が起こることになる。
クローン羊の寿命が短かったと同様に、挿し芽でトマト寿命が延びるわけではないので、挿し芽で何代も繰り返せば、老化を原因とした、例えば落花率が増すなど、色々な問題が発生してくるのでしょう(・・・多分)。
何年でそのような問題が出るか、逆な言い方なら、何年くらい挿し芽で繰り返しても大丈夫かは、ひとえにトマトの寿命によるところではあるけれど、実際のところ、トマトの寿命ってどれくらいか、はたして誰か知っているのでしょうか?
つまり、トマトが多年草として生きられる冬の無い温暖な環境なら、何年位生きれるものなのかということだけれども。
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