イルカを食す
このイルカは岩手県産です。
そう言えば去年、静岡県ではイルカ肉が普通に食べられていて、スーパー等でも普通に流通しているというのが、ブログのお友達の間で話題になったのですが、確かそれも岩手県産でした。
実は子供の頃はイルカを普通に食べていて、そうするとその時食べていたイルカも、地元で獲っているとばかり思っていたけれど、岩手県産だったのかも知れません。
さて、このイルカ肉、どんな味かと言えば、不味いのです。
あっいえいえ、少なくとも私の食べていたのは不味かったのです(爆)。
鯨肉ほど肉々していなくて、鯨肉と魚肉の中間位の感触。そしてこれだけ血を含んでいる身なので、レバーや血合いのような味。
だから美味しい訳がない。
でも私にとってそれは、その味を、舌の記憶として思い浮かべるだけで、昔の懐かしい色んな思い出とともに、今はいない曾祖母や祖母の細かな仕草や言動までを、鮮やかに思い出すことができる食べ物。
だから美味しい必要などない。
・・・もう何十年食べていないだろう。
去年、静岡で普通に買えると聞いた時に、わざわざ静岡まで買いに行こうかと、考えたくらい。
それをいつものスーパーで見つけたのだもの、ちょっと感激でした。
子供の頃のイルカ料理は、記憶ではイルカを小さく切って、白菜や大根、生姜などとごった煮風に煮つけたもの。
味付けは醤油と味醂だったように記憶しています。
だからそちらの方向で再現をしてみました。
まず血抜きから
イルカ肉は肉自体が全身レバーのようで、持ち上げただけで血が滴ります。
ボールに水を張り、その中で静かに揉むと、もう水は真っ赤。何度も水を替えて、そのうち厭きてこの辺で勘弁してやろうと思ったら止める(笑)。
又は最初に一口サイズに小さく切ってしまってから流水に晒し、水も勿体無いし、やっぱりこの辺で勘弁してやろうと思ったところで止める(笑)。
鍋にざくざくに切った白菜、イチョウに切った大根、少し多めの刻み生姜(臭み抜き)、一口サイズに小さく切ったいるか肉をいれ、出汁、日本酒、醤油、味醂で煮て完成(下写真)。
さてどうです。湯気も立って美味しそうでしょ? ふふふ、ところがどっこい、これが何とも不味いんですよ~(爆)
パクッ! ・・・・・・あれっ!・・・・あれれれ~?(゚_。)?(。_゚)?
変だなぁ~!普通に美味いんですけど!!
肉質も鯨のように結構肉々していて、血臭くもないし、家族全員が「結構美味しいよ!」という評価。
多分昔は血抜きをあまりしないで料理したため、特に血合い臭かったのでしょうか。
それに流通だって、今みたいに新鮮な状態で出回るわけではないので、イルカ肉自体ももっと鮮度が落ちていたのかも知れません。
又、今回は脂のない正肉部分だけでしたが、昔は脂(これが結構臭い)のところも入っていたのでしょう。
結局、子供の時の味にはならず、イルカが結構美味しいことを再認識しました。
下のランキングに参加しています。記事がまあまあ良かったから応援しようという方、それ程でもないが今日は気分がいいから応援しようという方、俺ゃー心が広いから応援ばしちゃるという方、 是非クリックして応援お願い致します。m(_"_)m |