地場産の生キクラゲ
昔からキクラゲは大好きだったのですが、乾燥キクラゲのほぼ100%は中国産であり、それが気になって食べなくなった食材です。
去年パルシステムでキクラゲ栽培セットなるものが出ていたのですが、気付いた時は終わってもう手に入らなくなっていました。 このキクラゲも当然菌床物でしょう。
この前はこの八百屋さんで、ビックリする程の安い値段で、大量の椎茸が売りに出ましたが、同じ営農さんが、今度はキクラゲの菌床栽培でテスト栽培しているのかも知れません。
1ザル100円の写真はとり忘れてしまいましたが、その半分を水に漬けた写真がこれです(下写真)。
だからこれで50円分の生キクラゲ。
さて、このキクラゲに限りませんが、地場産の菌床栽培物だからと言って、手放しで安全かというと、これが結構悩ましいのです。
キノコの菌床栽培は中国が大変盛んで、日本にもこの中国の菌床栽培キノコが大量に輸入されています。
勿論中国産を避け、国内で菌床栽培されたキノコを購入することは出来ます。
でもこの菌床自体も中国で作られたものが輸入されていたりします。
当然国内でもかなりの数の菌床が作られているのですが、はたして日本で消費される菌床の何割くらいに中国物が入っているのか、私は皆目判りません。
どれくらいなのでしょうか?(ご存知の方がいたら教えて欲しい!)
5%とか10%くらいなら嬉しいけれど、90%くらいだったりしたら悲しくなってしまいます。
いくら国内で菌床栽培されていても、もし菌床自体が中国物なら、100%菌床の栄養だけで育つキノコは、実質は100%中国産物であるに違いありません。
このキクラゲだって八百屋さんに並んでしまえば、地場産の菌床キクラゲであることは判っても、これに使用した菌床が中国産なのか国産なのかは判りません。
菌床自体も自分で作ってしまえばいいのでしょうが、毎年作りたいと思いながら、なかなかハードルが高くて躊躇しています。
さて初めて入手した地場産の生キクラゲです。
乾燥キクラゲなら、普通に購入するものはほぼ100%中国産。
これに比べこの地場産の生キクラゲなら、前述した懸念はあるけれど、使用した菌床が中国産でなければ、100%純粋な国産物。
きっとこれに限っては使用した菌床も順当に国産で作られたものに違いありません・・・ええ、そうですとも!絶対そうに違いない!(笑)
久しぶりのキクラゲなので、お昼に私の大好きなキクラゲ入りのとろみラーメンに仕立てようと思ったら、長男が「パスタにしてくれ!」との注文なのです。
この長男は異常にパスタ好きで、毎食パスタでもいいのです。
「えー!キクラゲだよ~!」と言ったら、「何だ!作れないの~!」と来やがった(笑)。
そう言われたら作らない訳には行かないでしょう。さすがこの長男、私の使い方をよ~く心得ている(爆)
と言う事で、この日の昼食は「キクラゲのアーリオ・オーリオ」にしました。
ところで、「キクラゲのアーリオ・オーリオ」ってイタリア語ではどう言うのでしょうか?
キクラゲは欧米ではAuricularia auricula-judaeといわれるそうですが、これはイタリア語ではないですね。
イタリア語ならOrecchio di Giuda(オレッキオ・ディ・ジューダ)というのでしょうか?どちらもユダ(又はユダヤ人)の耳と言う意味のようです。
確かにキクラゲは木耳(木に生えた耳?)だし、キリストを裏切ったユダが首をつった木からこのキノコが生えたといういわれから来ているという記述がWEBにはありました。
・・・ということで、私の怪し~~いイタリア語名(添削大歓迎♪)もつけて
「キクラゲのアーリオ・オーリオ(Aglio Olio e Orecchio di Giuda)」です(下写真)。
[ キクラゲのアーリオ・オーリオ(Aglio Olio e Orecchio di Giuda)]
- 水に漬け十分傍膨潤させたキクラゲは、石突部分を取り除き、3、4cmサイズに切って、ザルに入れ水を切る。
野菜は何を使っても良いけれど、この日は在庫していたキャベツ、セロリ、インゲンを使用。
インゲンはヘタを折り、そのままさやのすじまで一緒に取リ除き、3cm位の長さに切り揃える。
キャベツは芯部分を切り分け、芯部分は斜めに5mm幅位で切り、葉部分は4、5cmくらいに手でちぎる。
セロリは茎部分を斜めに5mm幅くらいに切る。
- パスタは1%の茹で塩で茹でる。
- 鍋にオリーブオイルを入れ、ニンニク微塵切り、刻んだ鷹の爪、自家製ベーコン、アンチョビー、ドライトマトのオイル漬けを刻んだものを入れ炒める。
アンチョビーは炒めながら細かく潰す。ニンニクは焦がさない。 - インゲンは、パスタの茹で上がりの5分前、キクラゲ、キャベツ芯、セロリは2分前、キャベツ葉は1分前に鍋に投入して強火で炒め、塩胡椒で味を調える。
- 茹で上がったパスタをざっと湯きり(乳化用の茹で汁を多少含んだ状態)して鍋に投入し、加熱しながら、数十秒、一気にかき混ぜて余分な水分を飛ばし、乳化させてパスタと絡める。
- 器に盛り、オリーブの香り高いE.V.オリーブオイルをタラリ~ンとかけ、ハーブを散らし、パルミジャーノ・レジャーノを削って、出来上がり。この日使用したハーブはイタリアンパセリ。
そしてこの肉厚からくるブルンブルンとしたちょっと不思議な食感がなかなか優れもの♪。このパスタいけますよ~!(^^)v
ところで、この生キクラゲはその後もこの八百屋さんに何度か出ていましたので、パスタに替わって作り逃したキクラゲ入りとろみラーメンを後日作りました。
ラーメンは隠れて見えないけれどちゃんとラーメンです(笑)。肉厚のキクラゲがタップリ入って満足♪
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