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続3・野のキノコ

時間を見つけては良く里山を散策します。・・・いや散策というより探検に近いのかも知れません(笑)。
MAPに無い道や獣道のような細い道を見つけると、何処に続くのか、どんな景色が出てくるのかどうにも気になって、必ず分け入っては、あっちへウロウロ、こっちへウロウロと、かなりアップダウンのある里山道を早足で15km、4時間くらい歩いて(さまよって?)帰ってきます。
散策中は色々な動植物を目にします。
寒い季節は殆どが地味なサルノコシカケの仲間だけでしたが、暖かくなって、見つけられるキノコの種類も多くなってきました。
常々キノコに詳しくなりたいと思っているので、それが食べられるキノコであろうと、食べられないキノコであろうと、散策に見かけたキノコは写真を撮って、後でNETや図鑑で調べ、できるだけ何のキノコであるか推定をしています。
勿論まだ知識が無いので、推定できなかったり、推定間違いだったりすることも多い筈です。
掲載したキノコのそんなケースで、正しいキノコ名をお判りの方がおられましたら、ぜひにも教えて頂けると大変嬉しいのです。・・・宜しくお願いいたしますm(_ _)m           前回はこちら



4/21日
近所の植え込みの陰に、傘が茶色でいかにもキノコ然とした綺麗な正体不明なキノコ。
直径2~3cm、傘は乾いた表面(下写真)。

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傘裏はヒダ(下写真)。

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柄にツバは無し。傷つけての変色性も無しです。
落ち葉の中にも何本かかたまって生えている所もありました(下写真)。
土から直接生えているように見えましたが、あるいは埋もれた枝でもあったのかも知れません。

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4/29日
お友達のFujikaさんのところで、アミガサタケが出始めたという記事を見ました。
アミガサタケはフランスではモリーユ(morille)という高級キノコです。
春のキノコだったのですねぇ!
そんなお宝キノコが見つかるなら、私も見つけてみたいものと、散策する毎に、目をキノコ目にして探していたのですが、一度も見かけませんでした。
Fujikaさんからは、「森林内というよりは、道ばたのようなところに結構あったりします。」と教えて頂いていたのですが、一度位発見しないと、生えていそうな場所とそうじゃない場所の雰囲気の違いもわかりません。
行き当たりばったりではなかなか見つからないものとあきらめていた矢先、何と!ごく近所のいつも通っている道端脇の林に、顔を出しているのが見えたのです。
付近も探したら全部で6本ほど見つかりました~♪♪♪(下写真)

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そして次の日も、同じ場所の近くで2本めっけ♪(下写真)

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どちらも採取後、二つ割りにして、塩水に付けて泥落とし&虫だしをしたのですが、泥汚れも殆どなく、中の空洞に団子虫が一匹いただけで、他のキノコにいるような虫は全然いませんでした。

アミガサタケなら、他の毒キノコと見間違いも無いので、安心して試食ができます。
早速アミガサタケ(モリーユ)のパスタで試食してみました。
アミガサタケはバターや生クリームと合うと言われますから、まずは順当にクリーム系のパスタです。

[ フェットゥッチーネのアミガサ茸クリームソース ]
Fettuccine con crema e funghi spugnola(フェットゥッチーネ・コン・クレマ・エ・フンギ・スプニョーラ)

  • アミガサ茸は半割りにして下処理(泥落とし、虫だし)後、2本は半割りのままバターソテー(トッピング用)、残りは1cmサイズくらいに刻んでバターソテーする(ソース用)。
  • フェットゥッチーネは1%の茹で塩で茹でる。
  • 鍋に微塵切りにした玉葱、刻んだ自家製ベーコン、オリーブオイルをいれ、玉葱が透き通るまで炒め、牛乳とソース用のアミガサ茸を加え、少し煮込む。
  • フェットゥッチーネが茹で上がる直前に、アミガサ茸の鍋に生クリームを加え、塩胡椒で味を調え、火を止めてからおろしたパルミジャーノレッジャーノを加え混ぜ、アミガサ茸のソースとする。
  • ソース鍋に湯きりしたフェットゥッチーネを入れ、素早くソースを絡める。
  • 器に盛り、上にバターソテーした半割りのアミガサ茸を飾り、おろしたパルミジャーノレッジャーノをかけ、刻んだ香り葉(この日はイタリアンパセリ)を散らして完成(下写真)

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確かに食感もいいし、旨みもある茸です。
勿論、食あたりもしませんでした(笑)



5/1日
どうやら、アミガサダケの生えている場所のパターンがおぼろげながら判ってきたようです。
これは又別の場所なのですが、刹那に通り過ぎる景色の中のあらゆるところを粗くチェックするのと、センサーが反応したところだけを詳細にチェックするのでは大違いです。
昼飯前の30分の散策でこれだけゲットしました(下写真)。

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この日の大き目のサイズはこんな程度(下写真)。

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で、何と!帰る途中でキクラゲも見つけました(下写真)。

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この方法がいいかどうかは判らないけれど、アミガサダケは二つ割りにして、水洗い。
汚れてもいなくて、綺麗なものです(下写真)。

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で、このアミガサダケを今回は、自作ディハイドレーターで乾燥させてみました。
すっかりカラッカラ、乾燥モリーユ茸の出来上がり。とてもいい匂いがします♪♪(下写真)。

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キクラゲは水に漬けて、石突の回りなど汚れを落としました。
こうして見ると、漢字で木耳(木に生えた耳)と書くのが、よく判ります。ほんと耳にソックリだもの(笑)。
欧米ではAuricularia auricula-judae、イタリア語ならOrecchio di Giuda(オレッキオ・ディ・ジューダ)で、どちらも「ユダ(又はユダヤ人)の耳」と言う意味のようですから、やっぱり洋の東西を問わず耳です。
素晴らしい肉厚と弾力。これは今夜頂きましょう♪(下写真)

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追記:
実はこの日にまた別の公園に行ってみました。
この日キクラゲを発見したことで、キクラゲがどんな感じの所にどんな状態で生えているかが判ったような気がして、自分の記憶のなかでそのパターンに合致した場所をチェックしに行ったのです。
感は大当たり!!
これまでキクラゲをぜんぜん発見できなかったのが嘘のように、いくらでも見つかります。
雨の直後なので大分レアなキクラゲになってます(下写真4枚)。

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おまけに、タマキクラゲまで発見!(下写真)

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場所が判れば、何時でも採取できます。
少しだけ採って来ました(下写真)。

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生は先程のがタップリあるので、これは水で洗って、汚れを取ったあと、自作ディハイドレーターで乾燥キクラゲにしました(下写真)。

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国内で出回っている乾燥キクラゲのほぼ100%は中国産です。
最近、菌床栽培の生キクラゲが大分出回るようになりました。
この生キクラゲ、国内での栽培だからといって、安心はできません。
中国から日本には安い菌床が大量に輸入されています。
菌床栽培のキノコは菌床だけの栄養で育つのですから、もし菌床自体が中国産なら、どこで栽培しようと、実質中国産と変わりは有りません。
そうしてみると、このキクラゲは国産の原木キクラゲとなりますから、価値は大きいです。v(^^)v

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Comments 12

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yaefit1500

duckbillさんスゴイ!

キクラゲってこんなところに生えてるんですね~。
そして、モリーユ茸!これ食べるの勇気がいる!!笑

あき

かものはしさま、遂に開眼と申しますか、「きのこ眼」ゲットですわね(^^♪ この眼が開くと面白いようにキノコが見つかります。 かっては全くと言って見つけられなかった姉さまも既に「きのこ眼」に開眼して、今や私よりも先にめっけちゃいます。
ご近所は森が豊かそうですから、豊かなキノコライフが楽しめそうですね(*^_^*)

duckbill

Re: タイトルなし

> yaefit1500さん
キクラゲ凄いっしょ!
キクラゲってほぼ1年中採れるから、これで我が家はいつも国産の原木キクラゲが食べられる~♪
モリーユ茸ってなかなかに毒キノコっぽい形です(笑)
でもフランスでは高級茸。
トリュフだって、よくよくみたら動物の糞みたいだし(爆)、要はみかけじゃないってことですね。(^^)

  • 2012/05/02 (Wed) 02:34
  • REPLY
duckbill

Re: タイトルなし

> あきちゃん
一度見つけたら、次からは感が働きますね~!
キノコ眼もキノコの種類毎に必要なような気がします。
とり合えず、キクラゲとアミガサ茸はキノコ眼が出来たようです(笑)。
遠くへ散策に行っている時に見つけても、また採りにいくのが大変だから、近所で探せるのが一番。
近場でも、よくよく探せばあるものですね。(^^)v

今年はこんな感じで、自分の採集場を増やしたいものです。

  • 2012/05/02 (Wed) 02:35
  • REPLY
Ms.るぅ

キクラゲっていっぱい生えてるんですね~
中国産はできるだけ食べたくないって私も思っているので、近所にあるなら取ってみたいです。
アミガサダケは高級品だって知らなかったら絶対触りたくないような形かも^^;
duckbillさんは乾燥マシーンもあるから、保存も問題ないし、たくさん収穫できるといいですね^^

  • 2012/05/02 (Wed) 12:01
  • REPLY
カイエ

とうとう、普通に実食しはじめましたね(笑)

モリーユ。
私も見つけたいです。

  • 2012/05/02 (Wed) 14:48
  • REPLY
ゆき

教えてください。
たけのこの保存法をみつけて、このHP知りました。あまりの充実ぶりにびっくり仰天です。先に出会えたらよかったのですが、そそっかしくて・・・びんの中の水が少し少なくて、筍が上に顔をだいています。かびがはえますか?やりなおしたら、たけのこが柔らかくなっちゃいますか?よろしくお願いします。

  • 2012/05/02 (Wed) 17:41
  • REPLY
duckbill

Re: タイトルなし

> Ms.るぅさん
いっぱい生えてます。でも今までは一度も発見できませんでした(笑)。
意外に近所にあるようですから、探してみて下さい。
最初はなかなか見つからないけれど、一度見つかると、大体有りそうなパターンが判るので、後は楽かも♪
で、見つけたら、その場所は嬉しくても、誰にも内緒ですよ~!(笑)
アミガサタケ、どう見てもなんか危険な雰囲気ですよね~!(爆)
でもかなり美味しいキノコです。
果菜と較べたら、キノコは随分乾燥が速くて楽です。遠慮なくバンバン収穫してもいいかも(笑)

  • 2012/05/02 (Wed) 20:46
  • REPLY
duckbill

Re: タイトルなし

> カイエさん
あはは!結局食べ始めています。(^^;ゞ
でも、モリーユもキクラゲも、迷いようがない形だもの~!
キノコ型のキノコは当面駄目です。
モリーユ、意外に身近にいますよ。
だからカイエさんの近くにも絶対ある筈。(^^)

  • 2012/05/02 (Wed) 20:47
  • REPLY
duckbill

Re: タイトルなし

> ゆきさん
初めまして!コメントありがとうございます。
お訊ねのまず最初の件ですが、
瓶内部の煮沸殺菌がしっかり出来ていて、蓋も凹んだままなら、瓶内部の菌(カビ菌も含み)数はゼロの筈ですから、瓶内の水から顔を出そうと出すまいと、カビは生えません。
カビが生えるようなら、殺菌が不十分で、瓶内に雑菌があるということですから、どの道腐敗します。
次のやり直しの件です
筍は煮過ぎても他の食材のように、柔らかくくたくたにはなりません。
だから、やり直してもまあ、大丈夫ですよ。(^^)v
これを機会に時々いらっしゃって頂けたら幸いです♪

  • 2012/05/02 (Wed) 20:48
  • REPLY
Fujika

キノコゲット、おめでとうございます!
アミガサタケは、「最初の場所」と、「別の場所」、かたちやカサの部分の模様が全然違いますね。
微妙に種類が違うのでしょうね(最初の方はトガリアミガサタケかな?)。どちらも綺麗で、みとれてしまいます。
キクラゲは、私はまだ見つけたことがないのです。
地面ばかりでなく、枯れ木にも着目したほうがいいのですね?がんばりまーす。

duckbill

Re: タイトルなし

> Fujikaさん
ありがとうございます。お蔭様であこがれのモリーユ茸をゲットしました♪
何だか、アミガサタケの生えるポイントのパターンが、ほんとに良く判ったようなのです。
実は今朝もちょと散歩に行って、また全然別の所ですが、感覚センサーが反応したものだから、良く見たら又発見。
今度は少し広い範囲で、生えていて33本もゲットしてきました。
これで私のアミガサタケポイントは3箇所。
アミガサタケが終わる季節までに、あと2、3箇所増やしてしまえば、毎年タップリ収穫ができるかなぁ・・・などと獲らぬタヌキ中です(笑)。
キクラゲはやっと初めて見つけたと思ったら、その後あちこちでやたら見つけまくって、気づいたら私の近所はキクラゲだらけです(爆)。
キノコとキクラゲを同時に探すのは高さが違うので結構難しいですよね~(笑)。
枯れ木じゃないまだ活きている木にも多いので、遠目で木肌を見るほうが見つかるようです。
味は肉厚でブリブリでほんとに美味~い♪

  • 2012/05/04 (Fri) 23:48
  • REPLY