2012年度水耕容器製作とトマト苗セット
なので今年は水耕容器を新たに作ることはなく、昨年まで使用した水耕容器のリペアーです。
我が家の水耕容器の内側にはゴミ袋が貼り付けて有ります。
中の古い根ごと、この袋をベリっと剥がして廃棄。
容器の中は全然汚れてませんから又、容器の上の縁にだけ、両面テープを貼って、容器が汚れないように、発砲スチロールの水耕容器内にゴミ袋を張ります(下写真)。
この「ゴミ袋内張り方式」は2009年度からの我が家のスタンダード方式になりました。
スタンダード方式になったということは、とても具合が良かったからであって、だからお奨め~♪ってぇことです(笑)。
我が家は培地を使うやり方で、培地としては毎年バーミキュライトを使用しています。
培地(バーミキュライト)を入れるカゴは100円均一のカゴで、これも使いまわし(下写真)。
トマトの根には結構太い物もあります。
特に沢山養分を運べるこの太い根を邪魔しないように、目の粗いカゴが良いのです。
目の粗いカゴから培地がこぼれないように、100円均一の空調機用フィルター(不織布)を使います(下写真)。
これは100%ポリエステルなので、腐ったり、カビが生えたりはしません。
そして培地はこぼさないけれど、根は簡単に突き抜けて伸びます。
この空調機用フィルター方式も2009年度からの我が家のスタンダード。
株が大きく育つに従い、培地カゴには大きな重量が加わり、カゴごと容器内に落ち込んでしまいます。
それの防止策として、カゴの縁におでん串を通しています(下写真)。
このザル落ち込み防止策は2010年からの我が家のスタンダードになりました。
では、2009年はどうしていたかというと、2009年に使用していたザルは、元々縁がしっかりあり、落ち込むことが無いので、落ち込み防止策は不要だったのです(笑)。
こうしてみると、やっぱり「必要は発明の母」。
給水布はいつものこれ!100円均一のマイクロファイバータオル。
そしてこれを切るのは裁ちバサミに限ります(下写真)。
給水布はどれでも良いわけで無く、とても条件がせまく、そしてとても重要です。
判っていないうちは、大抵その辺の布でやって、そして植物がようやく成長した肝心の時に、問題を起こし、そして失敗します(経験者談、笑)。
必須な条件は、吸水性が良いこと、腐敗したりカビが生えたりしないこと、有害な物質を出さないこと(こんなことも有りました。その1、その2)。
吸水性の良い布材は、綿やレーヨンなど天然素材で、これらは必ず腐ってボロボロになったり、すぐにカビたりします。
理想的な素材はポリエステルなど100%人工素材で、これは腐らないし、カビない。
でも素材としての吸水性は無いので、極細な織目で毛細管現象による抜群な吸水性を実現したのが、このマイクロファイバータオルです。
これを見つけ出すまでには、試行錯誤で、随分失敗もしたのです。(^^;ゞ
これに関しては2008年5月の以下の記事でもう少し詳しく書いています。
ペットボトル水耕容器考察経過
さて、我が家の水耕容器の最大の特徴は、給水布を沢山ぶら下げるやり方です。
培地に対する給水はセンターの1本でも十分ですから、沢山ぶら下げる方式の目的は給水量のアップではありません。
培地から飛び出した根は液肥に到達するまでに乾いて死んでしまうケースが多いのです。
給水布をあちこち沢山ぶら下げれば、培地のあちこちから飛び出した根は、近くのどれかの給水布に纏わりながら乾くことなく液肥に到達します。
これは、結果的に根量を増やし、根の充実はそのまま地上部の充実につながります。
そして培地から液肥までの間の、給水布に纏わりついた根は給水布から吸肥しながら空気に暴露されて十分に酸素も取り込める水気耕領域になり、この部分が充実していれば根が酸欠になることもなく、パッシブ水耕でも十分な収穫を得られます(我が家はパッシブ水耕ではありませんが)。
・・・と「給水布沢山ぶら下げ方式」はこのようなことを目論んで、考えたものです。
これに関しての実験と考察は、PETボトルでは2008年の
ペットボトル水耕容器考察
ペットボトル水耕容器考察経過
水耕容器では、2008年のシシリアンルージュを栽培したバケツ型水耕容器で、素晴らしい収穫を上げることができ、「給水布沢山ぶら下げ方式」は、その後の我が家のスタンダード方式になりました。
ということで、例年通り、培地こぼれを防ぐフィルターを通して、たくさんの給水布を下げます。
センターの給水布は苗をセットする時に根を挟めるように長くなってます(下写真)。
さらに沢山ぶら下げるために、培地カゴの底に給水布を縛れるものをくくりつけ、それにも給水布をぶら下げます(下写真)。
こうすることで、培地カゴの横から飛び出した根まで、全て液肥にガイドすることが出来ます。
この全ての給水布にビッシリ根が纏わりつくのですから、沢山下げればそれだけ、水気耕領域が充実します。
この写真では、培地カゴの底に100円均一の「どんとキャット」を付けてます。
こちらは「ワイヤネット」を付けたタイプ(下写真)
これら、「どんとキャット」や「ワイヤネット」をザル底に付けて、さらに給水布を増やすやり方は2010年度から追加した方式です。
ただ2010年度だけは、給水布の本数ではなく給水布の面積を増やす目的で、切り放さない「給水カーテン螺旋ぐるぐる巻き方式」という特殊な方法をやってみたのですが、この年だけで2011年度から又「給水布沢山ぶら下げ方式」に戻しています。
我が家の水耕用の育苗は、砂培地での育苗。
砂培地苗の良さは、水の中でちょっと揺すってあげると、綺麗に根だけになること(下写真)。
培地カゴのセンターの給水布で根を挟んで、培地カゴの中をバーミキュライトで満たし、水を注いでバーミキュライトを濡らしてから、苗がぐらぐらしないように、株元のバーミキュライトを少し抑えて、安定させます。(下写真)。
株元だけを除き、残りを遮光して完成(下写真)。
水耕容器にセットしたトマト苗、今年のラインナップは、
左からサンマルツアーノ(San Marzano)、スーパー・スノー・ホワイト(Super Snow White)、グレイトホワイト(Great White)、エバーグリーン(Evergreen)、コストルート・ジェノベーゼ(Costoluto Genovese)の5種(下写真)。
最初のサンマルツアーノは、毎年栽培しているサンマルツアーノ・ルンゴではなく、今年は原種のサンマルツアーノにしました。
今年は仕事が忙しくて、水耕容器への定植が随分遅れてしまったけれど、これから何とか追いつきたいと思います。(^^)
なお見ての通り、我が家では株毎に一つの水耕容器というスタイルです。
トマトの種類毎に、要求する肥料の濃度は結構異なります。
高ECに強い種類もあれば、ちょっとECを高くするとすぐ、尻腐れ安い種類もあります。
種類の相違によるものだけではなく、例えば調子を落とした株なら、すぐECを下げて様子をみたいもの。
一つの容器に複数の株を同居させると、片方は沢山着果をしていて、もっとECを高くしたいのに、もう片方は調子を落としていて薄くしたいなど、なかなか株毎に理想的な対応をするのは無理なように思えます。
今年は去年まで使用した容器をそのまま使用しているので、容器の加工等はありません。
容器の加工などは、昨年までの水耕容器製作記事に詳しく記述しています。
2008年度:バケツ水耕シシリアンルージュ
2009年度:トマト水耕栽培容器の製作
2010年度:2010年水耕容器製作とトマト苗セット
2011年度:2011年水耕容器製作とトマト苗セット
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