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トマト、ペッパー類の播種、発芽、育苗培地セット

水耕栽培のお友達のあちこちで、トマトが発芽を始めました。
過去の記事を調べてみたら、我が家でのトマト播種は、2010年度が1/10日
この時は例年より1ヶ月程早く蒔いたのに、気温が寒い分育苗が大変だった割りに、定植時期は1週間程早まっただけでした(笑)。
その後2011年度は2/5日、そして2012年度は2/10日です。
さすがに2012年度は他のお友達と比べ、始まりが随分遅れた感があって、例年なら6月中に初果を収穫できるのに、ようやく採れたのは7/12日でした。
なので、今年は去年よりは少し早めようと、この日にスポンジに播種を行いました。・・・1/25日

ここの所毎年、栽培するトマトは5種5株としています。
毎年レギュラーの、サンマルツアーノ(San Marzano)、コストルート・ジェノベーゼ(Costoluto Genovese)、グレイトホワイト(Great White)、エバーグリーン(Evergreen)の4種は不動として、あと一種何にしようかと迷ったのですが、我が家では加熱用のトマトはいくらあっても良いので、今年は手持ちの種から、レッド系のローマ(Roma)に決めました。
トマトの種はみんなソックリで、発芽しても区別は付きません。
スポンジに挿している爪楊枝の名札だけが唯一の頼りです(下写真)。

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次にペッパー類。
ペッパー類はいつも発芽させるのに苦労します。
結果的に発芽したものを栽培しようと、取りあえず手持ちの種から、適当に蒔きました(下写真)。

蒔いたものは、鷹の爪(栃木三鷹)、カイエンペッパー(Cayenne pepper)、セラーノ(Serrano Tampiqueño)、ハラペーニョ(chile Jalapeño)、ハバネロ(Habanero)、島唐辛子、チレ・アルボル(Chile de Arbol)、ハンガリアン・ホット・ワックス(Hungarian Hot Wax)、ペルーイエロー(Peru Yellow)、ペッパー・フィッシュ(Pepper Fish)、ピーター・ペッパー(Peter Pepper)、イタリアン・ホワイト・ワックス(Italian White Wax)。

唐辛子の種も皆ソックリですから、混じってしまったらどれがどれやら、判別不可能です。
毎年使っているピルケースは細かく仕切られていて、多種類の種を発芽させるのには打ってつけ。
底にリードペーパータオルを切って敷き、水を含ませ、種を乗せます。
発根したものから順次、スポンジに移します。
ペッパー類の種は強い嫌光性を持っていて、土に埋める場合は良いのですが、濡らしたリードペーパータオルの上や、スポンジで発芽させる場合は、キッチリ遮光しないとなかなか発根しません。
そのため、このピルケースの蓋をアルミ箔で覆って、蓋を閉めたときに中に光が漏れないようにしています。
又変温性を要求する種もあって、そのペッパーの育つ地域の環境に合わせ、朝晩での温度変動を入れるなどの小技が必要なケースもあります。

IMG13012501.jpg


トマトもペッパー類も高い発芽温度を要求します。
この時期ですから、何らかの加温を行わないと発芽には至りません。
我が家では自家製の発芽器にセットします。
作ってから今年で5期目になるこの発芽器、100均で購入したプラスチックの米びつ(100円ではありません)に水を張り、熱帯魚用の温度コントローラー付きヒーターを入れ、播種したスポンジを入れたケースや種をセットしたピルケースを浮かべる形式で、私の場合、温度は28℃~30℃にセットします(下写真)。

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そして6日後、直接スポンジで発芽させたトマトは、殆ど双葉が開きました(下写真)。・・・1/31日


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その翌日、根もスポンジ底から十分出ているので、育苗用の砂培地にセット(下写真)。・・・2/1日
砂の毛細管現象による吸水力はとても強く、スポンジ苗をセットすると、スポンジ内の水分は殆ど砂に奪われてしまうため、スポンジ外にしっかり根が出てからセットしないと、吸水できず枯れてしまいます。
なお、砂培地で育った苗の根は、水耕根になっていますので、水耕専用の苗になります。

IMG13020100.jpg


なお、使っている砂は「洗い砂」、「遊び砂」、「砂場の砂」などの名前で売られている、粒子の細かい揃った砂で、これを綺麗に洗い、一度煮沸消毒をして使います。
粒子の荒い砂は毛細管現象で水を保持できず、使えません。



発芽が多少遅れていたトマトとペッパー類も3日遅れで、砂培地にセット(下写真2枚)・・・2/4日

IMG13020400.jpg

IMG13020401.jpg


トマトは、取りあえず全種類発芽しました。
ペッパー類は、昨年も発芽できなかった2種類と、自家採種忘れてしまったため随分古い種を蒔いた1種の計3種は発芽できませんでしたが、取りあえず9種類発芽。
家内がピーマン嫌いなので、今年はスイート系は止めて、すべてホット系です。

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Comments 16

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Panda

さすが!
発芽させるのが面倒なペッパー類も見事ですね。

みなさんのブログを拝見していて「発芽したー!」と
いう記事を見るたびにとてもとても焦り、
こちらで早蒔きしても温度はなんとか調整できても
どうしても光を確保できないじゃないか と
ガマンしていましたが、
今週の初めにとうとう種まきしてしまいました。
種が粗末にならないことを祈るのみです。。。

  • 2013/02/05 (Tue) 13:13
  • REPLY
yaefit1500

綺麗に発芽しましたね〜、さすがです。
今年はわたしも、もうすぐ後に続けるはずです。
みんな育つといいですね。
あ、全部育つと困るのかしらん?

duckbill

Re: タイトルなし

> Pandaさん
今年のペッパーは、最初から問題ありの3種を除いて、順調な発芽でした。
私も周りのお友達の「発芽したー!」に煽られて、ついつい蒔いた口です(笑)。
寒い時期の育苗は結構大変だけれど、Pandaさんの所は特に大変ですね。
うまく育ちますように。(^^)

  • 2013/02/06 (Wed) 01:29
  • REPLY
duckbill

Re: タイトルなし

> yaefit1500さん
今年は以外にすんなり発芽でした。
そうそう、今年のすくすく農園には、たこやきプレートがありますもんね(笑)。

勿論、全部育つと困ります!(爆)

  • 2013/02/06 (Wed) 01:29
  • REPLY
Naomi

わっ!ROMAだ、お揃いだ♡ 嬉しい〜〜ヽ(´▽`)/
ポピュラーな品種ですが、私にとってはチャレンジ品種なので、
ご指導の程、どうかひとつ、よろしくお願いいたします♪
それにしても、見事に揃った発芽ですねぇ、流石です。

我が家のペッパー類は、今年初挑戦のブートジョロキアが、やっと発芽してくれました。
ハラペーニョが辛くて懲りたのに、
(ハラペーニョ、まだ実は食べ終わってなくて、冷凍室に一杯残ってるのです ww )
何やってんだか…(笑)

  • 2013/02/06 (Wed) 09:20
  • REPLY
duckbill

Re: タイトルなし

> Naomiさん
お揃いも何も、Naomiさんちの記事でROMAの種袋を見て、「あぁ、そう言えば、我が家にも未開封のROMAがあったなぁ」って思い出して、この際蒔いちまおうってことになったのです(笑)。
私もROMAは初めての栽培ですから、お互い情報交換して、うまく栽培しましょう。(^^)v

元々この発芽器がなかなか具合が良いせいなのですが、今年は特に発芽が揃いました。

ブートジョロキア、発芽が難しそうですけど、良かったですね。
でもあんまり辛くないハラペーニョで懲りてたら、ジョロキアなんて、殆ど罰ゲームじゃな~い?(爆)

  • 2013/02/06 (Wed) 15:02
  • REPLY
Ms.るぅ

もう発芽してたんですね♪
双葉がでると嬉しくなっちゃいますよね^^

私もそろそろ蒔こうと思っていたんです。
毎年この時期はワクワクしながら種まきします。
いっぱい蒔きすぎて植えることができる以上の苗作っちゃうんですよね^^;

ちょっと出遅れたかもしれないので、さっそく今夜セットします!

  • 2013/02/12 (Tue) 19:30
  • REPLY
duckbill

Re: タイトルなし

> Ms.るぅさん
今年は去年より少し早く蒔いて、すんなり発芽しました。
でも、大変なのはこれから(笑)
寒いから外には出せないし、かといって室内で日照不足だと徒長するし・・・(^^;ゞ
今は、本葉がやっと出てきました。

そうそう、今年も余分に蒔いているから、植えられない苗が沢山出来ちゃって、苦労するパターンです(笑)
2月も中旬ですから、もう普通に蒔き時ですね。

  • 2013/02/13 (Wed) 09:33
  • REPLY
ポメマル

家は水耕栽培でなく畑ですがトマトはもう種まきした方がいいのでしょうか?
土の場合はスポンジで発芽もありですか?ポットに発芽用の土の方がいいでしょうか?
そろそろ畑も春の準備を始めないとですがこの寒さでなかなか行く気になりません。421

  • 2013/02/15 (Fri) 21:59
  • REPLY
duckbill

Re: タイトルなし

> ポメマルさん
3月頭くらいまでに蒔けば、5月の連休の頃に畑へ定植ができます。
が、トマトは高い発芽温度を要求するので、今畑へ直接種まきしても、この気温では芽は出ません。
私は自作の発芽器で発根させます。
土耕でもスポンジ発芽は有りで、スポンジから根が十分出てから、スポンジごとセットする培地を、砂ではなく土にすれば、土耕用の苗になります。
でも発芽器を作るのが面倒なら、簡単には
Nomiさんの以下のページのように
http://sunday.rec-o.com/water_culture/tomatos_water_culture/6464.html
小さなZIPロックに濡らしたリードペーパータオルを入れて、そこに種をセット
し、コタツなど暖かいところにおいて、発根させます。
発根したら、育苗ポットに土を入れ、発根した種を移し、当面は室内の窓際の暖かい所で、育苗をします。
定植の頃、トマト苗を買うのが一番簡単でいいのですが、自分で播種・育苗は面倒ですが、好みのトマト種を栽培できるのが、何物にも変えられません。

  • 2013/02/15 (Fri) 23:58
  • REPLY
moka

はじめまして。
水耕栽培についてNaomiさんにTwitterで相談したところ、こちらのページを紹介していただきました。mokaといいます。

マンションのベランダで永田農法をやっていましたが、昨年 大規模修繕がありまして
大半のプランターと日向土を処分しました。
今年は1からのスタートなので、これを機会に水耕栽培へシフトしていこうと思っています。

ペットボトルの利用法や、スポンジ育苗の方法など
初心者の私でも とても判りやすく 参考書のようです。

これから、じっくり読ませていとだきますね。

まずは、ご挨拶させていただきました。
これかは、よろしくお願いいたします。

  • 2013/02/16 (Sat) 10:51
  • REPLY
duckbill

Re: タイトルなし

> mokaさん
初めまして。コメントありがとうございます♪
ひょっとして、コーヒー好きでしょうか(笑)
Naomiさんにはいつもお世話になっています。

面積が限られているベランダで、収穫量を上げるには、水耕栽培は打ってつけ。
ツボに嵌ると、驚くほど採れますよ。(^^)

私のブログの記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
直接質問も大歓迎です。
これからも宜しくお願い致します。

  • 2013/02/16 (Sat) 14:40
  • REPLY
ramonart

初めまして。
昨夏より野菜作りを始めて以来、参考にさせていただいてます。

幾つか質問があるのですが、ご写真を見る限り、ポリポットの砂培地にスポンジがセットされ、トレイより底面給水されてあるように見受けられますが、ポリポットからの砂漏れを抑える為に何かされてありますか?
また、トレイにポットがみっちり並べられていますが、株間の干渉は大丈夫なのでしょうか?

現在、12月半ばに手に入れた種を試験的に室内の水耕栽培装置で育苗してまして、既に草丈が50cm近く、幅も30cm程取っている為、気になるところです。

宜しければ、教えていただけると幸いです。

  • 2014/02/02 (Sun) 01:25
  • REPLY
duckbill

Re: タイトルなし

> ramonartさん
初めまして!コメント有難うございます。
スポンジに蒔種するので、そこで発根しスポンジの下から十分根が出たものをスポンジごと砂培地にセットして育苗しています。
お尋ねのポリポットの砂漏れの件ですが、リードペーパータオル(不織布のタイプ)を円形に切ってポリポットの底に敷き(1枚又は2枚)、それから砂を入れています。
リードペーパータオルは水が通りますから、底面給水に支障はありません。
ポリポット内で根が伸びて、リードペーパータオルを貫通して外に出ても、穴が必要以上に開けられることはないので、砂は特に漏れません。
育苗後期になって、大苗になって来る頃に、多少砂漏れが発生する事はありますが、あまり支障はありません。
次に株間干渉の件。
当然、大苗になってくれば隣同士の枝が入り乱れます(笑)
我が家は、大抵苗丈30cm位で定植(水耕容器にセット)するので、そのくらいでは株間干渉はあまり障害になりません。
ちなみに我が家は、4月に定植できるように、2月の上旬に播種します。
50cmの大苗なら株間干渉は当然問題になるでしょう。
実際、定植後に余った苗は予備苗として、暫くそのまま育苗していますが、苗丈50cm位の時はもう花も咲き、実も着いていたりするし、枝はあっちこち入り乱れてます。(^^;ゞ
これを機会に、またいらっしゃって頂ければ嬉しいです♪

  • 2014/02/02 (Sun) 09:43
  • REPLY
ramonart

詳しいご解説有難うございます。

昨年、自作装置の培地に選んだハイドロトンが余っているので、
それをジフィーポットに入れて、スポンジをセット。そのまま定植…
と考えていたのですが、側面に藻が繁殖するような気がするんですよね。
両方やってみようかな。

此方では、陽当たりの良い職場の空きスペースを借りて、
duckbillさんの定番トマト4種に加え、
Ildi、Kellogg's breakfast、Taps、千果の計8種を栽培します。
電源の確保もできそうで、会社がビニールハウス買ってくれた事もあり(笑)、
今から収穫迄を楽しんでやりたいなと思ってます。

いつも、生ハムやパスタのお写真で楽しませていただいているので、
近い内にブログ開設し、水耕装置のフィードバックやトマトの状況等、
此方からも情報をお返し出来るように頑張ります!

  • 2014/02/03 (Mon) 00:45
  • REPLY
duckbill

Re: タイトルなし

> ramonartさん
砂培地も表面は苔が生えますが、使い終わったら砂は、洗って、煮沸殺菌して再使用しています。
調べてみたらハイドロトンは過酸化水素水で消毒殺菌して再使用すると楽と書いてありましたね。
どちらにしても、再使用が出来るのがいいですね。

いい会社ですね。職場で家庭菜園を楽しめるのですから(笑)

ブログを開設したらぜひ教えてください。
記事を楽しみにしています。

  • 2014/02/03 (Mon) 18:53
  • REPLY