続19・野のキノコ
勿論まだ知識が無いので、推定できなかったり、推定間違いだったりすることも多い筈です。
掲載したキノコのそんなケースで、正しいキノコ名をお判りの方がおられましたら、ぜひにも教えて頂けると大変嬉しいのです。・・・宜しくお願いいたしますm(_ _)m
なお、この記事で食べられる、又は食べたと掲載したキノコの安全を保障するものではありません。
食菌と知られていても、人によっては中毒を起こしたりすることもあるし、火の通し方が不完全で中毒を起こすことだってあります。
野のキノコを食べて楽しむのはあくまで自己責任でお願いいたします。
※全ての写真は、クリックすればより大きなサイズでご覧になれます。
9/13日(金)
この日のキノコチェックは、ちょっと離れたところにある公園。
この公園はヤマドリタケモドキが沢山発生する公園ですから、早めのチェックをしたいと思っていました。
お昼時間のチェックですから、急いで行って、急いでかえってこなければなりません。(^^;ゞ
最初に見つけたのはチチアワタケ(下写真 左:傘表、右:傘裏)。
この公園は赤松もあちこちあって、その周囲にチチアワタケがよく出ます。
大変美味しいキノコなのですが、消化が悪いため、食べて下痢をする人も多く、所によっては、「ハラクダシ」という別名が付いている要注意なキノコです。
我が家でも家内は全然大丈夫なのですが、私はお腹が緩くなります。
でも、お腹が痛くなったりする訳でもなく、単にお通じが良くなるだけだし(笑)、何より美味しいし・・・
と言うわけで、さすがに量は食べませんが、とりあえず気にせず食べています。
まだ小さいので、この日の採取はパス!
案の定、ヤマドリタケモドキも少し出ていました。
虫はそれほど入っていないのですが、随分ナメクジに食べられています(下写真2枚)。
一見ホウキタケ類のようなキノコが地面から生えていました(下写真)。
でもホウキタケ類とは明らかに異質です。
ホウキタケ類は重力の束縛をもろに受けているような枝分かれをするけれど、こちらは何だか自由で、共感がもてます(笑)。
調べてみたらカレエダタケ科カレエダタケ属カレエダタケ、食菌だそうです。
味見用に採取するべきでした。(^^;ゞ
後でこのカレエダタケの写真を家内に見せたら、「何で採ってこないのよ~!ヾ(*`⌒´*)ノ」と。
我が家では、家内の方が怪しいキノコに対して大胆です。
この時期、あちこちでノウタケ(可食)を見ます。
胞子が出来る前の若いノウタケは、内部は真っ白のマシュマロのような状態で、このような若い時期だけ食べられます。
食べられると言っても歯ごたえもないし、特に味もないのでいつもは無視をするのですが、綺麗で立派なサイズのノウタケが群生していて、いかにも「さあ、もってけ!」って感じだもの、これでは採取せざるを得ないでしょうナ。(^^;ゞ (下写真)
と言うことで、この日の収穫は、ヤマドリタケモドキ(下写真左)と立派なノウタケ(下写真右)。
この際ですから、ノウタケの美味しい食べ方でも開発しましょう。
まずは順当に炒めてみました。
ノウタケの1個を軽く茹でこぼして皮を剥き、スライスしたものを、オリーブオイルで炒め、塩コショウで味付け。
これは普通に食べられて、そこそこ美味いけれど、ノウタケ特有の味がある訳でもないし、やはり食感が頼りない。
今度は、別のノウタケを包丁で皮を剥きながら、適当なサイズに切り分け、ひたひたのお湯で煮てみたら、茹で湯の方には、強くはないけれど一応ダシが出るし、身の方は炒めた時よりハッキリ旨みを感じます。
どうやら、ノウタケを美味しく食べるのはスープが良さそうだ!・・・っと判ったので、その日の夕食のスープに仕立てました(下写真)。
[鶏とナスとノウタケのスープ]
(Zuppa di pollo,melanzane e funghi 'Calvatia craniiformis')
結構美味しいスープです。
ノウタケの旨みも感じますが、欠点は柔らかいハンペンのような食感がやっぱり頼りない所です。
採ってきたヤマドリタケモドキは塩水に1時間ほど漬けて虫出しをした後、スライスして、自作ディハイドレーターを使って乾燥し、乾燥ポルチーニに。
残った3個ほどのノウタケも同じように皮付きのままいくつかに切って、乾燥させてみました(下写真 左側:ノウタケ、右側:ヤマドリタケモドキ)。
ヤマドリタケモドキ自体は干さないでこのまま煮たり、焼いたり、炒めたりの方が美味しいのですが、香りは干した方が数段強くなるし、周りをより美味しくするのも干した方です。
生では殆ど香らないノウタケですが、同じように干すことで旨みや香りがずっと増すのではと考えたのですが、実際乾燥したノウタケはいい香りで、これなら期待できそう♪
この乾燥ノウタケをお湯で戻して、その戻し汁ごと使って、
「鶏とジャガイモと干ノウタケのスープ」
(Zuppa di pollo,patata e funghi 'Calvatia craniiformis' secchi)
に仕立ててみました(下写真)。
旨みを強化するため、我が家のベランダ産サンマルツアーノも入れました。
思った通り皮付きの乾燥ノウタケにしたのは大正解♪
旨みも香りも想像通り増したのだけれど、それより何より、柔らかめのはんぺんみたいに頼りなかった食感が、剥かなかった皮も手伝ってか、しっかり、切干大根みたいな食感があって美味しいです(笑)。
これなら、見つけたら積極的に採って、干ノウタケで保存したくなります。(^^)v
9/14日(土)
この日は週末の散策日で御岳山ハイキングに出かけました。
ケーブルカーで御岳山駅まで登り、ここからスタート。
御岳山駅からレンゲショウマ群生地を登って展望台駅へ、もう子育ては終わってるけれど産安神社に寄ってから、御獄神社、長尾平、七代の滝、天狗岩、ロックガーデン、綾広の滝、天狗の腰掛杉を通って、御岳山駅までの7.258kmのコース。
あちこちでもうそろそろキノコが見られる時期だったのですが、コースの殆どが杉林のため、キノコは意外に少なかったのです。
倒木に生えていた不明菌。
センボンイチメガサ(食)のようにも見えますが、良く判りません(下写真)。
こちらはウスタケ(下写真)
図鑑では良く見たのですが、実物を見るのは初めてです。
確か食べられるように記憶していたので、採取してきました。
※水溶性の弱い毒があるので、茹でこぼして食べられるそうです。
傘裏の管孔が薄ワイン色のイグチで、柄は縦の繊維状、管孔を傷つけての色変性はありません。
ニガイグチモドキだと思います。(下写真 左:傘表、右:傘裏)
毒はなさそうですが、大変苦くて食べられません。
これはモミジタケ(下写真)。
以前見つけたものはもっとサンゴっぽく枝が細かったのですが、この日のは帯状。
でもどちらもモミジタケのようです。
白い不明菌。(下写真 左:傘表、右:傘裏)
帰り途中、自宅近くのタマゴタケが採れる崖地にタマゴタケが出ているのが見えました(下写真)。
タマゴタケは今秋初物です。
いよいよ秋のタマゴタケの季節が始まりました♪
倒木から生えている鮮やかな小さいキノコ。
チャツムタケにしては色が赤っぽいし・・・、ヒイロベニヒダタケ(可食)?
傘裏もチェックしていないので、判りません(下写真)。
この日の収穫はタマゴタケ(下写真左側)とウスタケ(下写真右)。
ウスタケは水にさらして虫出し後、茹でこぼして毒抜き。
シャキシャキした食感がGood!でした。
9/16日(月)
3連休の3日目、各地に水害をもたらした大型台風18号が通り過ぎた午後3時頃。
雨を待ちかねたこの早いキノコが顔を出しているかと見てきました。
まずタマゴタケが採れる崖地にいってみると、早速ヤマドリタケモドキを発見(下写真)。
タマゴタケも出ていました(下写真)。
不明なハラタケ科のキノコ。
傘表はミドリスギタケのような鱗片模様で、赤っぽい色。
傘裏は、カラカサタケ又はザラエノハラタケの仲間のようなヒダ色と白いツバ、白くササクレのある柄です。(下写真 左:傘表、右:傘裏)
この崖地での収穫は、ヤマドリタケモドキとタマゴタケ(下写真)。
一旦崖地の収穫を自宅に置いて、今度は別のスポットをチェックに行きました。
ここは凄い!
いたる所にヤマドリタケモドキが発生しています(下写真)。
こちらは・・・傘表の鱗片模様がちょっと少ないのが気になるけれど、周囲の条線もあるし、ナラタケモドキ(食菌)に見えます。
ツバがありませんし、雨上がりで明るい薄茶色ですから、コレラタケ(猛毒菌)を間違えることは無いでしょう(下写真2枚)。
こちらはカラハツモドキ(不食)? 外れてもその類でしょうね。
傘裏を傷つけたら白いチチがでて、その後の色変は無いです(下写真 左:傘表、右:傘裏)。
さらに進むと、何ともパラダイスのような景色が♪
周り中、ヤマドリタケモドキとタマゴタケです(下写真)。
このスポットでの収穫は、タマゴタケ、ナラタケモドキ、そして袋一杯のヤマドリタケモドキ3.6kg(下写真)。
顔を出したばかりのタマゴタケも大量にあって、それは翌日採取用に残しました。
ナラタケモドキは洗って茹でて、おろし和えにしてみました。
しゃきしゃきして美味しいです(下写真)
9/17日(火)
昨日、顔を出したばかりのタマゴタケを残しているので、お昼に急いで採集にいきました。
ヤマドリタケモドキも新しいのがどんどん発生しています(下写真左)。
一方タマゴタケは、顔を出したばかりの状態からあまり伸びていません。
伸びてきたのだけ収穫して、さらに翌日用に残しました(下写真右)。
キタマゴタケのスポットにキタマゴタケ(食菌)も大分発生していました。
こちらは、シロソウメンタケ(食菌)です(下写真)
美味しいのでしょうか?
味は特に無いけれど、食感は良いそうです。
テングタケ(毒菌)の幼菌が群生していました(下写真)。
松の根元にチチアワタケ(食菌)を発見(下写真)。
これは採取です。
この日の収穫は、タマゴタケ、キタマゴタケ、チチアワタケです(下写真)。
キタマゴタケは猛毒菌のタマゴタケモドキと酷似しています。
もともとキタマゴタケのスポットでの採取ですが、タマゴタケモドキとは異なった3点(条線がある、ヒダ色が黄色、ツバ色が黄色)をしっかり確認しました。
どれか一つでも欠ければ、棄却十分です。
さらにヤマドリタケモドキが4袋、5.6kgの大収穫
もう新聞に一度に広げられる量を超えているので、袋のまま撮影です。
一枚目の写真の左上の軸端が黄色ノイグチ1本だけがアメリカウラベニイロガワリで、後は全てヤマドリタケモドキです(下写真4枚)。
9/18日(水)
キノコが爆発している間は休めません(笑)。
いつものようにお昼に採取に行きました。
ヤマドリタケモドキは爆発状態。
周り何処を見てもヤマドリタケモドキです。
あまり採っても後処理(虫出し、保存等)が大変なので綺麗なものだけ採取(下写真)。
タマゴタケも爆発状態です(下写真)。
この日の収穫は大量のタマゴタケと(下写真)、
取りあえず良さそうなものだけ消極的に採取したヤマドリタケモドキ1.3kg(下写真)
Fujikaさんから、「ヤマドリタケモドキの極太の柄を、輪切りにしてソテーすると、縦に切ったコリコリ感とまた違い、ジューシーなホタテソテーみたいな食感で美味しいですよ」と教えて頂きました。
今我が家では、ヤマドリタケモドキが採れ放題。
極太の柄なら売るほどありますから、早速試してみました(下写真)。
[ ヤマドリタケモドキの軸輪切りのソテー、タマゴタケソース仕立て ]
Rondelle di gambo di funghi porcini saltate,alla crema di latte e funghi ovuli.
折角、タマゴタケもタップリ採れている時期なので、生クリームとタマゴタケのソース仕立てにしました。
食べてみたら、確かにホタテに似ています。
外側の固い表面を剥いていれば、ホタテと言い張って騙せるかも~♪
でもこの固い表面もかえってアクセントになって、かなり美味しいです。
素材がポルチーニ、ソースがタマゴタケと野のキノコの組み合わせですから、後はトリュフを削ってかけたりしたら、結構良い一皿になりますね、
9/19日(木)
連日お昼にキノコ採取に出勤です(笑)
雨が降らないのでヤマドリタケモドキは大分ひび割れだしました(下写真)。
タマゴタケも顔をだしたまま雨待ちです(下写真)。
まだ天気が続くようなので、少しでも飛び出しかけたものは収穫することにしました。
アメリカウラベニイロガワリも発見。
これは収穫です(下写真)
この日の収穫も、大量のタマゴタケ(下写真)と、
アメリカウラベニイロガワリ2本(下写真左)、そして消極的に採ったヤマドリタケモドキ1.3kg(下写真)
さっそくこの日の夕食で、アメリカウラベニイロガワリを簡単に醤油漬けにして頂きました。
[ アメリカウラベニイロガワリの醤油漬け ]
アメリカウラベニイロガワリの身は鮮やかな黄色だけれど、ちょっと傷ついただけで、さっと毒々しい青色に変わります。
表面を洗って、塩水に30分程漬けて、まずは虫出し。
漬けた水にも青色が溶け出しきて、結構不気味です(下写真)。
初めて食べる人なら、この時点で8割方の人がが断念して捨てるかも(笑)
こんな毒々しい色では食欲も湧かないけれど、実は火を通すとこの青色が消えて、綺麗な黄色の身に戻るし、傘表面の色もこんな毒々しい色ではなく、美味しそうなこげ茶色に変わります。
虫出し後のアメリカウラベニイロガワリをそのままお湯で茹でた後、スライスして、八方だし、味醂、醤油、酒を煮きった汁に浸しました。
スライス面はこんなに綺麗な黄色になります。(下写真)
このキノコ、しゃきしゃきした食感でなかなか美味です。
9/20日(金)
この日もお昼に日課のキノコ捜索。
爆発している期間はそう長くはないので、チェックはかかせません。
雨が降らないので、タマゴタケも日焼けしています(下写真)。
遠目でコガネヤマドリ(食菌)の幼菌と思いましたが、近くでみたら、傘表の縮緬シワ、柄の粒点など、アカヤマドリタケ(食菌)のようです(下写真 左:傘表、右:傘裏)。
採って来たのはヤマドリタケモドキが0.9kg、アカヤマドリタケが1本、そしてタマゴタケ(下写真)。
この日はチチアワタケスポットもチェック。
多少は出ていました。
ここは本格的に発生すると、あっというまにバケツ一杯くらい採れます。
こちらのスポットでの収穫はヤマドリタケモドキ0.6kgとチチアワタケ(下写真)。
今年はヤマドリタケモドキが大爆発。
何処をみてもヤマドリタケモドキが生えているので、もう積極的には採らず、状態と形が良いものだけを採ってます。
9/22日(日)
前日、タマゴタケが採れる崖地の側を通った際に、またタマゴタケが発生しているのを見つけたのです。
でもその時は、袋も持っていなかったし、時間も無かったので、そのままにしていました。
で、翌日朝採取に行ったのです。
タマゴタケは1日放置した分、大きく育って、誰にも採られず無事残っていました(下写真)。
この日も随分採れました(下写真)。
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