今期もボラ卵カラスミ作りました
帰って重量を計ってみたら232g(下写真)。
一腹で1050円(消費税込み)だったので4526円/kg。
1月前は10000円/kgしていましたから、まあまあ手頃な値段です。
これまでのように、塩水の中で血抜きをし(血抜きの詳細は過去記事を参考のこと)、その後は塩漬け。
今回は魚卵重量の12%量(27.8g)の海塩を塗し、これまでのようにリードペーパータオルで包み、さらにキッチンペーパーで包む(下写真)。
この状態で冷蔵庫で1週間程塩漬けします。
最初はボラ卵から随分水分が出て、外側のキッチンペーパーがびっしょり濡れるので、キッチンペーパーだけその都度取り替えます。
塩漬けの意味やポイントなど塩漬け工程の詳細は、昨年の記事(この部分)にまとめています。
・・・で、1週間後、塩漬けが完了しました。・・・11/23日
軽く流水で、表面の塩を流し。キッチンペーパーで水分を拭き取り、軽量。 塩漬け後の重量は181.4gなので、脱水して元の78.2%に減りました(下写真)。
このままではとても塩辛い状態です。
水でも塩抜きは出来ますが、私は日本酒を使用して程よい状態まで塩抜きをします。
今回は塩漬け後の重量の1.2倍(217g)の日本酒を使用。
PE袋に塩漬け後のボラ卵、日本酒を入れて、内部に空気が入らない状態で封をし、冷蔵庫内で2日間塩抜きをします(下写真)。
塩抜きに日本酒を使う理由や注意など、塩抜き工程の詳細は、昨年の記事(この部分)にまとめています。
塩抜きが終われば、天日干し開始。・・・11/25日
カラスにやられるので干し網内で天日干しです(下写真)
天日干しの完成は、固さとアメ色度合いで判断。
天日干し工程の詳細はやはり去年の記事にまとめています(この部分)。
・・・そして天日干しの完了。・・・12/8日
仕上がり重量142.9gなので、元の61.6%となりました(下写真)。
でもこの仕上がりの重量減度合いは、元々の水分量で大きく異なるので、この%なら完成という訳ではありません。
仕上がったカラスミは、いつものように表面をアルコールスプレーで殺菌した後、アルコールが乾いたら、表面に黴防止用にオリーブオイルを塗布し、真空包装して完成です(下写真)。
もうカラスミとして食べられるけれど、長期熟成させることで、ずっと旨みが増し、塩味もマイルドになります。
長期熟成させるためには、これ以上乾燥が進まないように、真空包装などのパッキングが必須となります。
もちろん一切の添加物無しで長期で熟成が出来るには、しっかり作られたカラスミでなければ持ちません。
このカラスミもこのまま冷蔵庫に保管し、最低でも6ケ月は熟成させてから食べます。
折角なので、去年作って熟成中のボラ卵カラスミを出してみました。
作った直後の色はもっと明るい色だったのですが(これ)、1年たって、随分色も濃くなっています。
これは、1年味噌より2年味噌が濃くなるのと同じメイラード反応(Maillard reaction)と呼ばれる褐変反応であって、品質が劣化した訳ではありません。
切って見ました。
周囲は色が黒くなっていますが、中はとても綺麗な色(下写真)。
さすが1年熟成した味です。
熟成して塩味も大変マイルド、ねっとりして旨みも強い。
いい味です♪♪
このブログには、カラスミ作りに関して色々な検索キーワードで訪れる方が沢山おられます。
そのキーワードを見ると、例えば、魚卵がざっくり切れている場合はどうするかとか、多少順当でないケースでの対処に迷われて、来ている方も多く見られます。
これまで作った沢山のカラスミの製作経過はカテゴリ[自家製カラスミ]で見ることが出来ます。
それらの記事のどれかに、疑問解決の参考になる記事があるかも知れません。
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