カレー色々
近所の八百屋さんで大根が安かったので買ったのです。
以前、熊本の丸干し大根(輪切りの干し大根)を食べて、美味しかったのを思い出したものだから、この日はこの大根で輪切りの干し大根を作ってみました。
輪切りにした大根を串に刺して、自作ディハイドレーターで乾燥(下写真)
干しあがったら、大根丸々一本がたったこれだけ!(下写真)
そりゃ~、味も凝縮する訳だ。
これを筑前煮などに使えば、出汁をタップリ吸って美味しくなるのは見えているけれど、それでは想定の内。
ちょっと変わった所で、カレーに仕立てたら、それはそれで凄く美味しそうな気がしたのです。
そこでレンズ豆と合わせたカレーにしてみました。
[ 干し輪切り大根とレンズ豆のカレー ]
- レンズ豆は30分程水に漬ける。
- 鍋にオリーブオイルを入れ、微塵切り玉ねぎ、微塵切りニンニク、刻んだ鷹の爪好きなだけ、クミンホール一つまみを入れ、玉ねぎが茶色になるまでしっかり炒める。
- パウダーのスパイスを加えて少し炒めて香りを出す。
使ったスパイスとその比率は(カレー6人分位の量で1が小さじ1/2程度)、クミン 1 コリアンダー 4 カルダモン 1 ジンジャー 1 ターメリック 1 パプリカ 2 クローブ 0.4 ガラムマサラ 1 - ベジタリアンカレーにしたかったので、野菜のブロード(この日は冷凍保存している大豆の茹で汁で代用しました)、水を切ったレンズ豆、干し輪切り大根、トマトジュース、微塵切り生姜、月桂樹の葉2、3枚を加え、25分ほど煮込んで、砂糖少々、塩コショウで味を調え出来上がり(下写真)。
干し輪切り大根は、戻しても完全に戻る訳ではなく、その分味も濃く、甘く、歯ごたえもしっかりあって、カレーソースの中でも十分存在感があります。
レンズ豆との相性もバッチリ。
思った通り美味しいベジタリアンカレーになりました。
生姜鍋が人気があるように、時々は生姜をタップリ入れた、生姜臭~い料理を食べたくなります。
これは、鶏肉は入ってるけど、後はベースにも具にも生姜がタップリ入った、生姜主役のカレーです。
[ ジンジャーカレー ]
- 生生姜(カレー6人分で80g~100g位入れたかなぁ・・・、まあお好みで)は半量を千切り、残りは下ろす。
- 一口大に切った鶏腿肉に、下ろした生姜、ガラムマサラを除いたパウダーのスパイス、プレーンヨーグルト(カレー6人分位の量で大さじ3程度)を加え混ぜ、1時間ほど漬け置く。
使ったスパイスとその比率は(カレー6人分位の量で1が小さじ1/2程度)、クミン 1 コリアンダー 4 カルダモン 1 ジンジャー 1 ターメリック 1 パプリカ 1 クローブ 0.4 ガラムマサラ 1 - 鍋にオリーブオイルを入れ、微塵切り玉ねぎ、微塵切りニンニク、刻んだ鷹の爪好きなだけ、クミンホール一つまみを入れ、玉ねぎが茶色になるまでしっかり炒める。
- 漬け置いた鶏肉を漬け汁ごと全て加えて、少し炒める。
- 濃縮ブロード、ホールトマト缶、千切りした生姜、月桂樹の葉2、3枚、ガラムマサラを加え、ホールトマトをヘラで潰して20分ほど煮込み、砂糖少々、塩コショウで味を調え出来上がり(下写真)。
さすが生姜の匂いプンプンで、ちょっと癖になりそうな味です。
世の中のヘルシー志向におもねず、毅然と背を向けた、高カロリーでチープなカレー!!!
具は大根と揚げ玉だけ。
もう潔いとすら言えるかも(笑)。
実は、週末の散策の折、昼食で立ち寄った手打ち蕎麦屋さんで、揚げ玉を沢山頂いてきたのです。
自宅でうどんや蕎麦に使って食べたのだけれど、それでも食べきれないで残りました(ただだからってどれだけ貰ってきたのでしょ、爆)。
揚げ玉は冷凍保存できるのだけれど、たまたまこの時は、そちらの方は思い至らなかったのですナ(笑)。
トッピングとしてならともかくも、揚げ玉をメインの具にするカレーなんて、聞いたことも見たこともない。
けれど、常々、パスタ同様、どんな食材でもカレーは作れるってぇのが持論ですから、揚げ玉だってカレーになるに決まってる!・・・ってノリで作ってみました。
[ 揚げ玉カレー ]
- 大根は皮を剥き、5mm幅くらいのイチョウに切る。
- 鍋にオリーブオイルを入れ、微塵切り玉ねぎ、微塵切りニンニク、刻んだ鷹の爪好きなだけ、クミンホール一つまみを入れ、玉ねぎが茶色になるまでしっかり炒める。
- パウダーのスパイスを加えて少し炒めて香りを出す。
使ったスパイスとその比率は(カレー6人分位の量で1が小さじ1/2程度)、クミン 1 コリアンダー 4 カルダモン 1 ジンジャー 1 ターメリック 1 クローブ 0.4 ガラムマサラ 1 - ブロード(又は白だし+水)、大根、微塵切り生姜、月桂樹の葉2、3枚を加え、15分ほど煮込む。
- 揚げ玉を加えてさらに2分程煮込んだ後、砂糖少々、塩コショウで味を調え出来上がり(下写真)。
味はと言えば、普通に美味しいのです。
元々、汁を吸った揚げ玉って結構美味くて危険ですから、それは意外でも何でもない。
でもさすが高カロリーだからか、食後の腹の持ちがいいです・・・いや、ちょっと良過ぎるかも。(^^;
家内:それって、単に胃がもたれてるんじゃないの?
私 :まぁ、そうとも言う。
実は、このお店の天麩羅も、食べた後に大分胃もたれしたのです。
ですから、揚げ玉カレーがもたれるのではなく、たまたま使ったこの店の揚げ玉がもたれる(使った油が酸化していたとか)ような気がするのです。
とは言え・・・
揚げ玉カレーはもういいかな(爆)
豚軟骨は我が家ではよく使う食材。
火を通す時間でコリコリだったり、ポリポリサクサクだったり、トロントロンだったり、色々な食感を出すことが出来ます。
目安は、圧力鍋高圧30~35分でコリコリ、40~45分でポリポリサクサク、60分でトロントロン。
我が家のカレーではトロントロンのちょっと手前、圧力鍋高圧50分位の加熱で作ります。
[ 豚軟骨のカレー ]
- 豚軟骨はゴロゴロに切って熱湯で湯通しておく。
- 圧力鍋にオリーブオイルを入れ、微塵切り玉ねぎ、微塵切りニンニク、刻んだ鷹の爪好きなだけ、クミンホール一つまみを入れ、玉ねぎが茶色になるまで炒める。
- パウダーのスパイスを加えて少し炒めて香りを出す。
使ったスパイスとその比率は(カレー6人分位の量で1が小さじ1/2程度)、クミン 1 コリアンダー 4 カルダモン 1 ジンジャー 1 ターメリック 1 パプリカ 2 クローブ 0.4 ガラムマサラ 1 - 湯通しした豚軟骨、ブロード、FPでマッシュしたホールトマト缶、千切りした生姜、月桂樹の葉2、3枚を加え、圧力高で50分加熱。
- 圧力を落とし、砂糖少々、塩コショウで味を調え出来上がり(下写真)。
北インドのバターチキンカレーは好きな人も多いようで、元々日本人の好みには合うカレーなのでしょう。
私も好きなカレーなので、時々は作ります。
これは記事にしていなかった、バターチキン、又はバターチキンの類になるカレー3種です。
[ 手羽元を使ったバターチキンカレー ]
- 手羽元は電子レンジで前もって加熱(600Wで10~15分)。
こうすることで骨が割れて、少ない時間の煮込みでもカレーに旨みが出ることと、骨からの身離れもよくなる。
- 鍋にバターを入れ、微塵切り玉ねぎ、微塵切りニンニク、刻んだ赤唐辛子を好きなだけ、クミンホール一つまみを入れ、玉ねぎが茶色になるまでしっかり炒める。
- パウダーのスパイスを加えて少し炒めて香りを出す。
使ったスパイスとその比率は(カレー6人分位の量で1が小さじ1/2程度)、クミン 1 コリアンダー 4 ターメリック 1 カルダモン 1 フェネグリーク 1 ジンジャー 1 パプリカ 1 クローブ 0.2 ガラムマサラ 1 - カシューナッツペースト(カレー6人分位の量で大さじ1~2程度)、プレーンヨーグルト(カレー6人分位の量で大さじ3程度)を加えよく混ぜる。
- 電子レンジで前もって加熱した手羽元、微塵切り生姜、濃縮ブロード、FPでマッシュしたホールトマト缶を加え、弱火で20分煮込む。
- バター、生クリームを加え、塩胡椒で味を調えて完成。
カシューナッツペーストは、一度にまとめて作って冷蔵庫で保管して置くと、いつでも手軽に使えます。
カシューナッツペーストの作り方:
- カシューナッツをフライパンで軽く炒って、香りを活性化させる
- FPで細かく砕き、その後すり鉢で粒が無くなるまで丁寧に摺る
- オリーブオイルを加えペースト状にし、煮沸殺菌した瓶に入れて、冷蔵庫に保存する
カシューナッツのあれこれ:
中国産の食材を出来るだけ避けている我が家は、ほぼ中国産のゴマや100%中国産である松の実の代わりに、カシューナッツを使用します。
だからジェノベーゼにもカシューナッツペーストを使うのです。
これでカシューナッツが中国産なら、よくある笑い話だけれど、安心なことにそれは有り得ません。
日本に入っているカシューナッツの83.0%はインドからで、16.2%はベトナム、残り0.8%がケニアで、中国からの輸入は0%です(カシューナッツの輸入)。
でもインドからの輸入カシューナッツがインド産カシューナッツとは限らないというのは本当の話。
これは、インドにはカシューナッツの加工工場・加工技術が集積されており、他産地は技術上の間題や加工設備の問題から穀付きのまま加工国であるインドへ輸出するケースが多いためです。
とは言え、中国産がインド産として、日本に出回るケースはやはり考えられないのです。
なぜなら中国の生産量は全世界の生産量のたった0.018%しかなく(カシューナッツの生産量 国別ランキング統計・推移)、カシューナッツを大量に消費する中国はベトナムなどから輸入しているのです。
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これはバターチキンの代わりに時々作るオリーブチキン。
いわゆるバターがオリーブオイルに置き換わった版です。
[ オリーブチキンカレー ]
- 鍋にEx.V.オリーブオイルを入れ、微塵切り玉ねぎ、微塵切りニンニク、刻んだ赤唐辛子を好きなだけ、クミンホール一つまみを入れ、玉ねぎが茶色になるまでしっかり炒める。
- 一口大に切った鶏腿肉を加え炒める。
- パウダーのスパイスを加えて少し炒めて香りを出す。
使ったスパイスとその比率は(カレー6人分位の量で1が小さじ1/2程度)、クミン 1 コリアンダー 4 ターメリック 1 カルダモン 1 フェネグリーク 1 ジンジャー 1 クローブ 0.2 ガラムマサラ 1 - カシューナッツペースト(カレー6人分位の量で大さじ1~2程度)、プレーンヨーグルト(カレー6人分位の量で大さじ3程度)を加えよく混ぜる。
- 微塵切り生姜、濃縮ブロード、トマトジュースを加え、弱火で20分煮込む。
- 生クリームを加え、塩胡椒で味を調えて完成。
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この時は、バターチキンを、ちょっと趣向を変えて、ホワイトカレー風に仕立ててみたのです。
見かけは白くても、しっかりカレーの、それもちゃんとバターチキンの味がします。
かなり美味しいよ~♪
[ 白いバターチキン ]
- 鍋にバターを入れ、微塵切り玉ねぎ、微塵切りニンニク、刻んだ青唐辛子を好きなだけ、クミンホール一つまみを入れ、玉ねぎが少し色づくまで炒める。
白いカレーなので、茶色になるまでは炒めない。 - 一口大に切った鶏腿肉を加え炒める。
- パウダーのスパイスを加えて少し炒めて香りを出す。
使ったスパイスとその比率は(カレー6人分位の量で1が小さじ1/2程度)、クミン 1 コリアンダー 4 カルダモン 1 フェネグリーク 1 フェンネル 1 ジンジャー 1 ガラムマサラ 0.8 - カシューナッツペースト(カレー6人分位の量で大さじ1~2程度)、プレーンヨーグルト(カレー6人分位の量で大さじ4程度)を加えよく混ぜる。
- 微塵切り生姜、濃縮ブロード、牛乳を加え、弱火で20分煮込む。
- バター、生クリームを加え、塩胡椒で味を調えて完成。
ライスはミックスライス(ワイルドライス、長粒ブラウンライスなど数種をブレンド)にしました。
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